帝国データバンク「新型コロナ関連融資に関する企業の意識調査(2023年2月)」

tips

2023年3月23日、株式会社帝国データバンクは、「新型コロナ関連融資に関する企業の意識調査(2023年2月)」を公表しました。

新型コロナ関連融資に関する現在の状況や返済見通しなどについて調査を実施しました。

調査結果

・新型コロナ関連融資、「5割以上返済」が18.7%、「未返済」が29.5%
・融資の返済開始時期、2023年中に22.3%の企業が新たに返済開始
・借入企業の12.2%が今後「返済に不安」、旅館・ホテルや飲食店で高水準に

概要

調査期間:2023年2月14日~2月28日(インターネット調査)。新型コロナ関連融資に関する調査は、2022 年2 月、8 月に続いて3 回目
調査対象:調査対象は全国2万7,607社で、有効回答企業数は1万203社(回答率37.0%)
調査機関:帝国データバンク


コロナ禍においては苦しくなった経営を支援するため、金利や返済条件が優遇されたコロナ関連融資制度が創設されました。

中でも新型コロナウイルスの影響を受けた中小企業が実質無利子・無担保で融資を受けられる「ゼロゼロ融資」は多くの企業が活用しています。

この2020年に始まった「ゼロゼロ融資」は、民間の金融機関は2021年3月、政府系金融機関は2022年9月に受付を終了しています。そして、この「ゼロゼロ融資」の返済は2023年春頃から本格化するとされています。

今回の帝国データバンクの調査は、こうしたコロナ関連融資制度を借りた企業において、その現在の状況や返済の見通しを明らかにしたものです。

やはり「飲食店」「宿泊施設」など、コロナ禍において大きなダメージを受け、その後の回復に時間がかかる業種において返済に不安を抱えている企業が多くなっていることがわかります。

起業においては日本政策金融公庫などの創業融資制度を活用することが重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、起業時の融資の注意点や、融資を受ける際のノウハウについて詳しく解説しています。

カテゴリ トレンド
関連タグ コロナ禍 ゼロゼロ融資 帝国データバンク 新型コロナウイルス 新型コロナ関連融資に関する企業の意識調査(2023年2月) 融資
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
【2025年最新版】合同会社と株式会社の違いを徹底比較!メリット・デメリットや選び方をわかりやすく解説
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド

トレンドの創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

中小企業に最大250万円支給へ 新たな給付金の方針が判明
政府は、新型コロナウイルス感染症により打撃を受けた中小企業に向けた新たな給付金について、地域・業種を限定せず最大250万円を支給する方針を固めました。 岸田文雄首相はコロナ禍の経済対策の柱のひとつとし…
症状検索エンジン「ユビー」やAI問診サービス「ユビーAI問診」を手がける「Ubie」が35億円調達
2024年4月12日、Ubie株式会社は、第三者割当増資と融資により総額約35億円の資金調達を実施したことを発表しました。 Ubieは、症状検索エンジン「ユビー」や、AI問診サービス「ユビーAI問診」…
BtoC事業者向けマーケティング支援を展開する「プラススイッチ」が融資により1億円調達
2024年8月30日、株式会社プラススイッチは、1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 この資金調達は、西武信用金庫、日本政策金融公庫などからの融資によるものです。 プラススイッチは、toC向…
「新型コロナウイルス感染症の影響を受ける農林漁業者・食品関連事業者への支援策」
農林水産省は「新型コロナウイルス感染症の影響を受ける農林漁業者・食品関連事業者への支援策」として、支援策を事業目的別・事業者毎などでまとめ公開しています。 農林水産省による支援としては、以下の13の項…
北海道でワーケーション争奪戦 富良野はポイント制も
新型コロナウイルスの感染拡大によってテレワークが一般化し、職場と家庭の間の垣根が低くなっています。北海道が募集する「北海道型ワーケーション普及・展開事業」に参加する市町村は39と、2019年度(16市…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集