注目のスタートアップ

シェアサイクルサービス「チャリチャリ」を運営する「neuet」が資金調達

company

2023年1月31日、neuet株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。

引受先は、株式会社佐賀銀行と株式会社佐銀キャピタル&コンサルティングが共同で設立した「佐銀ベンチャーキャピタル投資事業有限責任組合第五号」です。

neuetは、シェアサイクルサービス「チャリチャリ」を運営しています。

福岡市とは共同事業として約3,000台の自転車と600か所以上のポートを展開しています(2023年1月時点)。

また、熊本エリアでは、「熊本市シェアサイクル実証実験事業」の共同事業者として採択され、2022年4月28日からサービスを開始しており、累計9.6万回以上利用されるなど順調に成長しています。

2023年2月現在、福岡、名古屋、東京、熊本の4つのエリアでサービスを提供しています。

日常的な移動を中心に利用されており、今後も金融機関・コンビニなど、生活に深く関わる場所へのポート設置を積極的に進め、周辺地域の活性化に貢献することを目指します。


温室効果ガス排出の削減のため、大気汚染物質を排出しない乗り物の開発・普及が世界的に推進されています。

国内では自動車が移動手段として定着していますが、利用実態については、単独での移動が多く、かつ移動距離も10km以内が中心であり、非効率的なものとなっています。

そのため国内においては、短距離かつ少人数での移動という利用実態に即したモビリティ(乗り物)やそのサービスの開発・普及が進められています。

この利用実態に即した乗り物のひとつとして自転車が挙げられます。

自転車はすでに生活における移動手段として定着しており、2016年時点で国内における自転車保有台数は約7,000万台で、単純計算で2人に1人以上は自転車を保有していることになります。

一方で自転車が完璧な乗り物であるかというとそうではなく、自転車にも不便や非効率がいくつか存在しています。

たとえば、「目的地に駐輪場がないため目的地から離れた駐輪場に停めて歩いていかなければならない」、「自転車に乗る時間・期間が限られており自転車が活用されていない時間帯がある」などが挙げられます。

この自転車の課題解決を目的としているのがシェアサイクルサービスです。

シェアサイクルサービスは、まちなかに複数のポート(自転車の貸出返却拠点)を整備し、どこでも貸出と返却を行えるようにすることで、使う間だけのレンタルと自転車の利用の最大化を実現するサービスです。

ポートは無人で運営されており、QRコードを読み取ったりBluetoothやNFCなどの無線通信によって鍵が解錠される仕組みが採用されています。

国土交通省の資料「シェアサイクルの取組等について」(令和3年1月)によると、2019年時点でシェアサイクルを本格的に導入している都市数は164都市となっています。

多くの都市では将来的にも規模を維持もしくは拡大していく計画であるため、今後もシェアサイクルの取り組みが進んでいくと考えられます。

またシェアサイクルサービスは、バスや電車などの公共交通機関が充実していない場所の回遊を促すものでもあるため、地域活性化につながるものとしても注目されています。

社会課題を解決する取り組みでは、事業者・自治体の連携が必要となる場合があります。そのため多くの企業・起業家と出会うことも重要です。「冊子版創業手帳」では、提携・連携できる企業を探すためのネットワークづくりのノウハウについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ MaaS neuet シェアサイクル シェアリング シェアリング・サービス チャリチャリ モビリティ 佐賀銀行 佐銀キャピタル&コンサルティング 佐銀ベンチャーキャピタル投資事業有限責任組合第四号 吸収 株式会社 熊本 福岡 自転車 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
一般社団法人設立サムネイル
「一般社団法人」設立ガイド|手続きの流れ・必要書類・メリット・費用など
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
【2025年版】会社設立の流れ・手順・やることリストをわかりやすく解説
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説
【2025年版】補助金・助成金を活用しよう!起業・創業・開業に役立つ15選の制度
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

循環型養殖と「つきみいくら」などのD2Cブランドを展開する「Smolt」が6,500万円調達
2022年9月15日、株式会社Smoltは、総額約6,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 山と海をつなぐ独自の循環型養殖技術によるサクラマスの完全養殖を実現している宮崎大学発ベンチャー…
スニーカー・フリマ・サービス「スニーカーダンク」運営の「SODA」が25億円調達
2021年1月14日、株式会社SODAは、累計約25億円(シリーズA・約3億円、シリーズB・約22億円)の資金調達を実施したことを発表しました。 スニーカー・フリマ・サービス「スニーカーダンク」を運営…
「区分所有オフィス」を主軸に資産形成コンサルティングを行う「ボルテックス」が七十七銀行「77SDGs私募債(寄付型/社会貢献コース)」で資金調達
2023年4月18日、株式会社ボルテックスは、株式会社七十七銀行が提供する「77SDGs私募債(寄付型/社会貢献コース)」により5億円の資金調達を実施したことを発表しました。 ボルテックスは、「区分所…
オンサイトPPAによる太陽光発電設備の無償設置や再エネ専門メディアなどを展開する「株式会社日本エネルギー機構」が2600万円調達
2025年5月17日、株式会社日本エネルギー機構は、総額2600万円の資金調達を発表しました。 日本エネルギー機構は、オンサイトPPA(電力購入契約)による太陽光発電設備の無償設置事業、再エネ専門メデ…
特殊冷凍テクノロジーの製品企画・開発と高品質冷凍商品プラットフォームを手がける「デイブレイク」が20億円調達
2023年7月19日、デイブレイク株式会社は、総額20億円の資金調達を実施したことを発表しました。 デイブレイクは、特殊冷凍テクノロジーの製品企画・開発と、高品質冷凍商品のプラットフォームの運営を行っ…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集