注目のスタートアップ

地域医療連携クラウドシステム「medigle」を提供する「メディグル」が5,000万円調達

company

2023年1月12日、メディグル株式会社は、総額5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

メディグルは、地域医療連携クラウドシステム「medigle」を提供しています。

連絡先管理などが可能なCRM(顧客関係管理)をベースに、地域医療連携に関わる情報の一元管理、紹介データを活用した前方連携強化に取り組むことができるシステムです。

「かかりつけ医受診促進」「紹介患者獲得」「逆紹介推進」の3つの課題を解決します。

2022年12月に、全国200を超える病院への導入を達成しています。

今回の資金は、導入病院の増加に伴うサポート体制強化、地域医療連携業務のDXをサポートする新サービス構築に充当します。


近年、患者の医療機関の選択においては、医療機関の外来機能の情報が十分に提供されていないことなどの理由により、大病院などの一部の医療機関に外来患者が集中しています。

今後国内では少子高齢化が進展し、2025年には4人に1人が75歳以上の高齢者となることが予測されているため、医療機関の利用の偏りは大病院の待ち時間増加・負担増加などの問題がさらに大きくなっていくことが想定されます。

この問題を解決するため、国内の医療において地域医療連携が推進されています。

地域医療連携とは、医療機関ごとに「高度急性期病院」「急性期病院」「回復期病院」「慢性期病院」といった役割を分担することで医療リソースを効率的に活用するというものです。

この役割分担を実現するには、積極的な患者の紹介・逆紹介を行う必要があります。

紹介とは、かかりつけ医など地域の小規模な医療機関で受診した際に、専門的な診断や治療が必要だと判断された場合に大病院へと患者を紹介することです。

反対に、大病院において病状が安定した患者を地域で必要な医療を継続的に提供できる医療機関に紹介することを逆紹介といいます。

こうした紹介・逆紹介を推進するには、医療機関間での情報のスムーズなやり取りを実現する必要があり、情報管理・共有を目的とした各種システムがスタートアップによって提供され始めています。

社会課題の解決のための取り組みが推進されるに伴い、さまざまな業界でデジタル化のニーズが高まっています。医療などでは専門的な知識を求められる領域がある一方で、情報のやり取りなど以前からIT系が得意としていたものも強く求められています。「冊子版創業手帳」では、自社の強み・弱み、市場の機会・脅威を分析・把握し、新たなビジネスの創造に役立つフレームワークを掲載しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ CRM medigle クラウド データ メディグル 一元管理 地域医療連携 情報 株式会社 紹介 資金調達 連携 顧客関係管理
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
普通の人が起業するには?成功する5ステップを創業手帳・代表の大久保が解説!
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

主に知的障害のある作家が手がけるアートデータのライセンスを管理しビジネスにつなげる「ヘラルボニー」が資金調達
2023年12月4日、株式会社ヘラルボニーは、資金調達を実施したことを発表しました。 ヘラルボニーは、国内外の主に知的障害のある作家の描く2,000点以上のアートデータのライセンスを管理し、さまざまな…
遊べる競走馬SNSプラットフォーム「オシウマチャンネル(仮称)」を開発する「クラウドホースファーム」が4,590万円調達
2022年11月11日、株式会社クラウドホースファームは、総額4,590万円の資金調達を実施したことを発表しました。 モブキャストホールディングスの社内ベンチャーとして2020年6月23日に設立された…
大学生専用匿名相談アプリ「キャンパスボード」がリリース
2019年12月12日、株式会社Samurai Swordは、「キャンパスボード」を2019年12月9日にリリースしたことを発表しました。 「キャンパスボード」は、大学生専用の匿名相談アプリです。 相…
光の力により構築物の錆・塗膜・有害物質を除去する「CoolLaser」を手がける「トヨコー」が資金調達
2024年4月30日、株式会社トヨコーは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、株式会社脱炭素化支援機構、りそなキャピタル8号投資事業組合です。 各社からの出資総額は2.5億円であり、今回…
eスポーツチームや大会運営などeスポーツ事業を展開する「Fennel」が2億円調達
2022年3月2日、株式会社Fennelは、総額約2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 eスポーツチーム運営事業、eスポーツ大会運営事業、アパレル事業を展開しています。 2022年3月現在、…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集