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2023年1月6日支援プロジェクト「Hybrid Technologies Capital」の第9弾支援先として処方箋入力代行サービス「precal」を提供する「プレカル」が選定

2023年1月4日、株式会社ハイブリッドテクノロジーズは、支援プロジェクト「Hybrid Technologies Capital」の第9弾支援先として、株式会社プレカルを選定したことを発表しました。
「Hybrid Technologies Capital」は、ハイブリッドテクノロジーが、スタートアップの事業成長を目的に出資とエンジニアリソースの提供を行う支援プロジェクトです。
プレカルは、薬局向けのオンライン事務員による処方箋入力代行サービス「precal(プレカル)」の提供や、利用料0円から利用できるクラウド型レセコンの開発を行っています。
「precal」は、自動受付システムと、それによりスキャンされた処方箋データのオンライン事務員による入力代行により、薬局の受付から入力業務の効率化・無人化を実現するサービスです。
今回の「Hybrid Technologies Capital」による支援により、プレカルはレセコンSaaSの開発を推進します。
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薬局内での業務フローは、大雑把にいえば、受付、処方箋の入力、薬の調剤・準備、薬の受け渡し、薬歴の管理となっています。
処方箋の入力は薬局における業務のうちかなりの割合を占める事務作業なのですが、薬局によっては事務員を配置していないケースも多く、処方箋入力を薬剤師自身が担当することによって業務負担が高くなっていることが課題となっています。
さらに、処方箋の書き方は病院・医師によって異なり、そしていまだ手書きであることもしばしばあります。
またそれをレセコンに手入力することになるため、ミスを防ぐための確認などに手間がかかっています。
効率化を実現するため、紙の処方箋をデジタルデータに変換するためのシステムの導入も考えられますが、処方箋の書き方は統一されていないため、OCRで文字を読み取ったとしても適切にシステムに入力されないこともよくあります。
近年はこの課題を解決するため、処方箋にQRコードをつけたり、電子処方箋が導入されるようになってきましたが、すべての処方箋がデジタルなものに置き換わるにはまだ時間がかかります。
プレカルは、この処方箋入力業務を効率化し事務員を不要にするため、入力代行サービス・自動受付システム「precal」を提供しています。
また、プレカルは、薬局向けのクラウド型レセコンも開発しています。
レセコン(レセプトコンピューター)とは、医療機関の基幹システムとして導入されているシステムです。
もとは医療報酬を請求するためのレセプト(医療報酬明細書)を作成するシステムでしたが、現在は、患者の登録、受付、保険証の確認、診療内容の記録、処方箋の発行などさまざまな業務を担っています。
一方、現在普及・導入されているレセコンは古いシステムが多く、最新の外部システムとの連携が遅れているほか、オンプレミス型であるため導入・保守・点検・更新に高いコストがかかっていることが課題となっています。
プレカルは、自社でクラウド型レセコンを提供し「precal」との連携をスムーズにすることで、さらに薬局における事務作業を効率化することを目指しています。
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