注目のスタートアップ

ECの業務効率化を実現するノーコードツール「TēPs」を提供する「テープス」が5,000万円調達

company

2023年1月5日、テープス株式会社は、総額約5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

テープスは、ECの業務効率化を実現するノーコードツール「TēPs」を提供しています。

APIを介し、ECモール・カートや受注管理システム、Googleスプレッドシート、チャットツール、CRM、データベースなど、EC事業者が日々の業務で利用するさまざまなサービスの機能を自由に組み合わせ、自社独自の業務を自動化するツールを、ノーコードで素早く大量につくることができるツールです。

今回の資金は、ユーザビリティの改善、接続先・機能の拡充、サービスレベルの改良の推進に充当します。

経済産業省の「令和3年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)」によると、2021年の日本国内のBtoC-ECの市場規模は、20兆6,950億円(前年比7.35%増)となっています。

さらに、すべての商取引における電子商取引市場規模の割合であるEC化率については8.78%(前年比0.7%増)であり、EC市場が着実に拡大していることがわかります。

一方で、世界に目を向けてみると、2020年時点で米国のEC化率は14.5%、中国のEC化率は44%、世界全体のEC化率は16.1%となっています。

今後さらなる成長が見込まれている国内のEC市場ですが、EC事業では既存サービスでは効率化・自動化できない業務が数多く残されていることが課題となっています。

EC事業において必要となる業務は多岐にわたり、業務ごとに特化したサービスを利用することになりますが、サービス・ツール間の連携が不足していることが多く、手作業という非効率的な手段によって補っているという現状があります。

テープスはこの課題を解決するため、EC事業において利用するサービス・ツールを組み合わせ、自社に最適な自動化ツールを作り上げられるノーコードツール「TēPs」を提供しています。

テープス株式会社のコメント

このニュースを受けまして、テープス株式会社よりコメントが届きました。

・今回の資金調達の目的は何ですか?

TēPs はこれまで、主に国内の主要な EC モールに関わるバックヤード業務まわりの機能を充実させてきました。今後、より多くのカートシステムに関連する機能や、事業を成長させるためのフロント業務に関連する接続先や機能を拡充することで、よりたくさんの EC 事業者に対しての価値を提供し、EC 運営の必携ツールとしての価値を高めてまいります。

今回調達した資金をもとに、ユーザビリティーの改善や接続先・機能の増加、またサービスレベルの改良を押し進め、今後よりいっそうの事業規模の拡大を狙います。

・今後の展望を教えてください。

EC の現場には実に多くの業務課題が存在しており、TēPs が解決できているのはまだそのごく一部です。

今後は連携先の拡充や、機能を充実させることによって、さらに幅広い領域を自動化できるようにしていきたいと思います。

・読者へのメッセージをお願いします。

エンジニア不足が深刻化する日本において、TēPs のようなノーコードツールは重要な役割を担うと思います。

しかし、現場でノーコードツールを使いこなせる人はまだまだ少ないのが現状です。サービスの成長とともに、ノーコードツールを使いこなせる人を増やしていくことも、TēPs の役目だと思っています。

ECはコロナ禍において販路開拓や販路拡大のための重要なチャネルとなりました。一方でECにはEC独自の集客ノウハウが存在します。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、ネット通販のはじめ方や、ネットでの集客ノウハウについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ EC TēPs ツール テープス ノーコード 株式会社 業務効率化 自動化 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

AIを活用した観光分野向け顧客対応プラットフォーム「talkappi」提供の「アクティバリューズ」が1.5億円調達
2021年12月20日、株式会社アクティバリューズは、1億5,620万円の資金調達を実施したことを発表しました。 観光分野向け顧客対応プラットフォーム「talkappi(トーカッピ)」を開発・提供して…
生体データ事業など展開の「enstem」が2,500万円調達
2020年6月25日、株式会社enstemは、総額2,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 生体データ事業と、マーケティング・デザイン事業を展開しています。 今回、生体データ事業で積み重…
看板の保守点検・改修提案・制作・施工・管理を一括で手がける「看板ドック」を展開する「レガーロ」が資金調達
2023年11月20日、株式会社レガーロは、J-KISS型新株予約権と金融機関からの融資により数千万円の資金調達を実施したことを発表しました。 レガーロは、看板の保守点検・改修提案・制作・施工・管理を…
不動産ファンドオンラインマーケット「CREAL」運営の「クリアル」が不動産経営の「JRD」と業務提携
2022年6月17日、クリアル株式会社は、JRD株式会社と、業務提携契約を締結したことを発表しました。 クリアルは、不動産ファンドオンラインマーケット「CREAL」と、機関投資家・超富裕層向け資産運用…
「創業手帳」による初心者向けのマーケティング講座「初めての競合比較分析講座」が1/28に開催 受講者募集中
創業手帳株式会社は、「初めての競合比較分析講座」を2021年1月28日(木)に開催することを発表しました。 「初めての競合比較分析講座」は、マーケティング初心者向けに、誰でもすぐに始められるマーケティ…

大久保の視点

「千代田区CULTURExTECH ビジコン2024」が丸の内TOKYO創業ステーションで2024年3月19日に開催
2024年3月19日(火)にStartup Hub Tokyo 丸の内(TOKYO創業ステーション 丸の内 1F・千代田区)で千代田CULTURExTECH…
(2024/3/19)
明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得は宇宙ビジネスの蓮見大聖さん明治大学4年「AMATERAS SPACE」
2024年3月13日(木)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第2回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2024/3/13)
Coral Capitalが虎ノ門ヒルズで「Startup Aquarium 2024」を開催。VCが大規模キャリアイベント
ベンチャーキャピタルのCoral Capitalが主催する「Startup Aquarium 2024」が2024年3月2日(土)に虎ノ門ヒルズで開催されま…
(2024/3/2)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集
今すぐ
申し込む
【無料】