注目のスタートアップ

次世代型超音波ガイド下集束超音波(HIFU)治療装置を開発する「ソニア・セラピューティクス」が23.5億円調達

company

2022年11月30日、ソニア・セラピューティクス株式会社は、総額23億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

ソニア・セラピューティクスは、音響工学(超音波)技術を用いた次世代型超音波ガイド下集束超音波(HIFU:high-intensity focused ultrasound)治療装置を開発しています。

集束超音波(HIFU)治療とは、体外で超音波を発生させ、体内の対象部位に収束させ、その熱によって組織の壊死を起こし治療する治療法です。

すでに前立腺疾患(前立腺肥大症、前立腺がん)や、切除不能の膵がんなどで活用されています。

HIFUは超音波を集めて対象の疾患の細胞を熱して治療するものであり、放射線被曝がないという大きな特徴があり、がんに対する次世代治療として注目されています。

ほかのメリットとしては、くり返し治療できる、がんを切らずに治療できる、切除不能ながんも治療できる、抗がん剤を減量できる、治療期間が短くて済む、副作用もほとんどないことなどが挙げられます。

一方、すべてのがんに対して適用されていないのは、超音波は空気で反射してしまうことから肺・腸管などでは利用できないこと、皮膚面に近い主要の場合は皮膚の火傷の危険性があることなどの特性が理由です。

ソニア・セラピューティクスは、より短時間での治療が可能で、より治療効率が高く、より治療域をクリアに表示できるHIFU治療装置を開発しています。この次世代のHIFU治療装置の実現により、膵がんを始めとした難治性がんの治療法を確立することを目指しています。

事業の大きな成長には戦略的な資金調達が重要です。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ HIFU high-intensity focused ultrasound がん ソニア・セラピューティクス 医療 医療機器 株式会社 次世代型超音波ガイド下集束超音波治療装置 膵がん 膵癌 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
普通の人が起業するには?成功する5ステップを創業手帳・代表の大久保が解説!
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
事業計画書の書き方とは?18ステップごとにわかりやすく解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

プラスチック代替素材「modo-cell」を開発・製造・販売する「アミカテラ」が資金調達
2022年8月22日、株式会社アミカテラは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、日揮ホールディングス株式会社および日揮株式会社が共同で運営するコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)フ…
個人向けサブスクリプション型イベント予約プラットフォーム運営の「Sonoligo」が7,000万円調達
2021年8月26日、株式会社Sonoligoは、総額約7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 個人向けサブスクリプション型イベント予約プラットフォーム「Sonoligo(ソノリゴ)」…
法定点検の報告書作成SaaS「点検エキスパート」を展開する「WAVE1」が「ショーケース」と資本業務提携
2023年2月10日、株式会社WAVE1は、株式会社ショーケースと資本業務提携し、防災DXを推進するバーティカルSaaSを共同開発することを発表しました。 WAVE1は、マンションやオフィスビルなどの…
クラウド型オンライン・マンション・ギャラリー「ROOV」提供の「スタイルポート」が資金調達
2020年4月28日、株式会社スタイルポートは、資金調達を実施したことを発表しました。 クラウド型オンライン・マンション・ギャラリー「ROOV」を提供しています。 アプリのダウンロードや、アカウントの…
独自メソッド「識学」を用いた組織コンサルティング事業を展開する「識学」が「ティーケーピー」と資本業務提携
2023年1月20日、株式会社識学は、株式会社ティーケーピーと、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 識学は、独自メソッド「識学」を用いた組織マネジメントコンサルティング事業、顧客基盤を活用…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集