注目のスタートアップ

ファッションアイテムのサステナブルアウトレットモール「SMASELL」を展開する「ウィファブリック」が7.5億円調達

company

2022年11月29日、株式会社ウィファブリックは、総額7億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

ウィファブリックは、ファッションアイテムのサステナブルアウトレットモール「SMASELL(スマセル)」を運営しています。

約1,300社の商品を、最大98%オフで購入できるファッション通販サイトです。

ファッションの廃棄を削減するため、最後の1点まで商品を届けたい企業・ブランドと、お得に商品を購入したいユーザーをつなげています。

また、「SMASELL」を中心に、ブランドメーカーと顧客の衣類回収における協業や、アーティストとコラボしたアップサイクルプロジェクトなど、循環型社会を実現するための活動を展開しています。来期には大手アパレル企業とのタイアップがスタートする予定です。

今回の資金は、顧客の購買体験向上のためのアプリ開発やAI技術の導入などの機能拡充などに充当します。

アパレル業界ではファストファッションの台頭により大量生産・大量消費のビジネスモデルが強い影響力を持っています。

しかしこのファストファッションは、余剰在庫、衣類の大量廃棄、大量の水の使用・マイクロプラスチックの排出などの環境問題、生産工程における過酷な労働の問題などさまざまな問題を抱えており、国際的に批難されています。

また、高級ブランドにおいては、割引やセールなどで売ることでブランド価値が毀損されることを防ぐため、売れ残ったファッションアイテムを、たとえ新品だったとしても廃棄処分することが常態化していたのですが、2018年に消費者からの強い抗議(不買運動など)を受け、処分を取りやめることを決定したブランドもありました。

こうした廃棄の問題はSDGsの推進に伴い、消費者に強く認識されるようになっています。アパレル業界以外では、食品業界における食品ロス(フードロス)も大きな問題であり、この問題を解決するためいくつものスタートアップが取り組んでいます。

たとえば、余剰在庫やB級品などをEC(ネット通販)で割引販売する事業は、近年数多く登場しています。

従来はブランド価値が毀損されることを恐れて割引販売を行わない企業・ブランドが多かったのですが、近年の消費者の意識の変化により、むしろ廃棄せず、割引販売を行う企業・ブランドのほうが良いイメージを持つというように変わってきています。

SDGsによって消費者の意識が変わっているため、以前までとは違った市場が登場しています。いくつもブルーオーシャンがあると考えられるため、市場を分析することが重要です。「冊子版創業手帳」では、自社の強み・弱み、市場の機会・脅威を分析するフレームワークを掲載しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ EC SMASELL アパレル ウィファブリック サーキュラーエコノミー サステナブル スマセル ファッション ファッションアイテム モール 循環型社会 循環型経済 株式会社 資金調達 通販サイト
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
一般社団法人設立サムネイル
「一般社団法人」の設立方法完全ガイド|流れ・費用・必要書類など解説
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
合同会社の設立方法を徹底解説|費用・手続き・必要書類まで分かりやすく解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「TBM」が使用済みLIMEX製品やプラスチック製品の資源循環をコーディネートするサービス「MaaR」を発表
2022年3月28日、株式会社TBMは、「MaaR(マール)」を発表しました。 TBMは、プラスチックの代替となる、石灰石などの無機物を主原料とした新素材「LIMEX」を開発・製造・販売しています。 …
小型人工衛星打上げロケット「ZERO」を開発する「インターステラテクノロジズ」が8億円調達
2024年10月24日、インターステラテクノロジズ株式会社は、総額約8億円の資金調達を実施したことを発表しました。 これによりシリーズEラウンドとして総額約39億円の資金調達を完了しました。また、補助…
ネット不動産投資サービスブランド「RENOSY」を手がける「GA technologies」が4億円の融資契約を締結
2024年6月26日、株式会社GA technologiesは、株式会社千葉銀行が提供する「ちばぎんSDGsリーダーズローン(サステナビリティ・リンク・ローン型)」において4億円の融資契約(無担保・無…
保護犬猫マッチングサイト「OMUSUBI」やフレッシュペットフード「PETOKOTO FOODS」などを展開する「PETOKOTO」が資金調達
2023年5月10日、株式会社PETOKOTOは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、JR 東日本スタートアップ株式会社や、Spiral Innovation Partners LLP(…
電動モビリティの開発・販売やモビリティシェアリング事業などを展開する「Future」と「オリエントコーポレーション」が資本業務提携
2023年10月30日、株式会社オリエントコーポレーションは、Future株式会社と、資本業務提携したことを発表しました。 Futureは、EV原付などの電動モビリティの開発・販売や、モビリティシェア…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集