注目のスタートアップ

資源循環プラットフォーム「POOL」を提供する「レコテック」が資金調達

company

2022年11月25日、レコテック株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。

引受先は、三井住友信託銀行株式会社です。

レコテックは、資源循環プラットフォーム「POOL」を提供しています。

静脈サプライチェーンを可視化し、都市資源の発生から、製造業者への供給まで情報を一括管理するシステムです。

再生資源を調達する企業は「POOL」の情報をベースに静脈資源のサプライチェーンを設計することで、安定供給・品質保証・適正コストが担保された再生資源の調達が可能になります。

「POOL」を活用して各拠点から回収された資源をリサイクルし、国産PCR材100%であることが証明されたPOOL樹脂のさらなる普及に取り組んでいます。

三井住友信託銀行との連携により、「POOL」の導入拠点拡大に向けた機能改善、PCR材の普及に向けた事業の全国拡大、取り扱い資源の種類の拡大に取り組みます。

国内では、捨てられるプラスチックのうち全体の58%がサーマルリサイクルによって処理されています。

サーマルリサイクルとは廃棄物を焼却する際に発生する熱エネルギーを回収して発電などに利用するものであり、廃棄物の有効活用ではあるものの資源が循環するリサイクルの形ではありません。

プラスチックは現代社会にとって必要不可欠な素材であるものの、環境対策や資源枯渇の問題を解決するためにも、資源が循環する経済活動、つまりサーキュラーエコノミー(循環型経済)を確立する必要があります。

一方で、プラスチックのリサイクルには、高品質なプラスチックへと水平リサイクルするには高いコストがかかること、種類別に回収する仕組みが構築されていないことなどの課題があります。

レコテックは、都市資源の可視化、物流効率・工場稼働率の最適化によるコスト減、再生資源のトレーサビリティの担保を実現する資源循環プラットフォーム「POOL」の提供により、資源の循環利用に貢献しています。

SDGs(持続可能な開発目標)は人類として長期的に取り組んでいかなくてはならないことですが、これはビジネスチャンスでもあります。もちろん社会課題を解決しなくてはならないのでハードルは高いのですが、その分資金の援助が受けやすいという面もあります。「冊子版創業手帳」では、さまざまな起業家のインタビューを掲載しています。先人の思考を知ることは、新たなビジネスの創造・成長にとって役に立つでしょう。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ PCR材 Pool サプライチェーン リサイクル レコテック 三井住友信託銀行 可視化 株式会社 資源循環 資源循環プラットフォーム 資金調達 都市資源 静脈サプライチェーン
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年版】補助金・助成金を活用しよう!起業・創業・開業に役立つ15選の制度
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

ECサイトに延長保証を提供するサービス「proteger」を展開する「Kiva」が4.5億円調達
2022年12月7日、株式会社Kivaは、総額約4億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Kivaは、ECサイトに最短即日で延長保証を提供するサービス「proteger(プロテジャー…
建設機械など大型機械・装置の遠隔操作・自動運転ソリューションを提供する「ARAV」が4億円調達
2023年3月8日、ARAV株式会社は、総額4億円の資金調達を実施したことを発表しました。 ARAVは、建設・林業・除雪・港湾・船舶機械に後付けで搭載できる遠隔操作・自動運転ソリューションと、自動化検…
配筋検査自動化ツール「Modely」やBIM/CIMモデルや点群データの共有・管理クラウド「LinkedViewer」などを提供する「DataLabs」が4.3億円調達
2023年5月10日、DataLabs株式会社は、総額4億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 DataLabsは、点群・三次元モデルをベースとしたクラウド型コミュニケーションツール…
ドライバー専門求人サイト運営の「ドラEVER」が2億円調達
2021年12月27日、株式会社ドラEVERは、約2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、株式会社SXキャピタルです。 ドラEVERは、ドライバー専門求人サイト「ドラEVER」を運営…
アフリカ最大の小売店プラットフォーム構築を目指す「WASSHA」が10.1億円調達
2019年11月8日、WASSHA株式会社は、総額10億1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 未電化地域向け電力サービス「WASSHA」を提供しています。 安定した収入を持たない層に…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集