SNS型オンラインペット霊園 「memoriR」が正式リリース

tips

2022年10月11日、株式会社WallBankは、「memoriR(メモリアール)」の正式版を2022年10月7日にリリースしたことを発表しました。

「memoriR」は、SNS型のオンラインペット霊園です。

インターネット上にペットのお墓を建て、デジタル式の献花を捧げ弔うことができます。

ペットの思い出画像などを登録することでお墓を建てることができます。

また、デジタル献花(e献花)やメッセージ機能を通じ、ペットを失うという同じ痛みを持つ利用者同士で交流することができます。

無料プランで利用できる基本機能は、「お墓の設置(審査制)」「デジタル献花」「メッセージの送受信」「命日の通知」です。

月額165円(税込)のプランに加入することで、お墓に表示させる画像の自動切替や各通知の制御機能を利用できるようになります。

お墓にはさまざまな役割がありますが、その役割のひとつに、残された人がお墓を前にし、大切な存在のことを思い出したり、弔うことによって気持ちを慰めたりできることが挙げられます。

近年は故人の意向により、海への散骨といった自然葬を選択する人が増えていますが、お墓がないことにより、何を目印にして死を悼めばいいのかわからないと困惑する人もいるそうです。

インターネットの普及により、少数ではありますが、お墓をネット上に建てられるサービスが登場しており、冥福を祈るための新たな形が示されています。

お墓は故人の冥福を祈るための記念碑としての物理的な意味合いと、残された人と故人の精神的なつながりを保つための精神的な意味合いがありますが、ネット上のお墓であってもこれらの役割を果たすことができると考えられます。

ペットの供養については、ペット霊園に依頼する方法や、自治体に依頼する方法、所有する敷地内に埋める方法などがあります。

一方でペット霊園については、明確な法規制がないことから、悪質な事業を展開する業者が多いことが問題となっています。また、埋葬したあとにその事業者が倒産してしまうという危険性もあります。

そのためペットの弔いに関しては、「memoriR」のようなネット上の霊園がさまざまな課題を解決できる可能性があります。

株式会社WallBankのコメント

このニュースを受けまして、株式会社WallBank 代表取締役 橋本ー幸氏よりコメントが届きました。

・今回の新サービスの売りは何ですか?

① インターネット上に大切な家族のお墓を持つことができ、いつでもどこでもお墓参りができるようになること
② ペットロスの緩和
③ デジタル献花によって「亡くなってしまった家族との繋がり」を大切にする人から敬意や共感を得られ、ゆるく繋がることができること

・今後の展望を教えてください。

まだリサーチが必要な状況ですが、人間版のサービス提供も視野に入れています。通常のお墓を「建てること」「維持すること」が大きな負担になる人が増加しつつあり、自然葬のニーズが高まっています。

これまでにない多死社会が加速する状況下で、自然葬を選択した人だけではなく、お墓があっても遠くてお墓参りに行けない方々に対し、もっと身近に「故人との繋がり」を感じ、その気持ちを残していけるサービス提供ができればと考えております。

・読者へのメッセージをお願いします。

自分と人を信じて、共に頑張りましょう。

ユニークな事業を生み出すためには、自社や市場の分析が欠かせません。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、自社の強み・弱み、市場の機会・脅威を分析するフレームワークを掲載しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ トレンド
関連タグ memoriR SNS オンライン お墓 デジタル ペット メモリアール 墓地 株式会社 電子霊園 霊園
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

トレンドの創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「Skyland Ventures」が人材紹介ビジネスに特化したクラウド求人データベース「agent bank」などを展開する「ROXX」の資金調達ラウンドに参加
2023年2月16日、スカイランドベンチャーズ株式会社は、株式会社ROXXの資金調達ラウンドに参加し、追加投資を実施したことを発表しました。 ROXXは、人材紹介ビジネスに特化したクラウド求人データベ…
デジタル・マーケティング事業など展開の「インフィニティエージェント」が資本金を6,000万円に増資
2020年8月11日、株式会社インフィニティエージェントは、2020年8月7日付で資本金を6,000万円に増資したことを発表しました。 運用型広告をメインに、デジタル・マーケティングに関する総合的なコ…
独自の免疫測定技術を活用した免疫センサー・デバイス開発の「イムノセンス」に「大阪大学ベンチャーキャピタル」が追加投資
2021年3月30日、大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社は、株式会社イムノセンスに対し、1億円の投資を実行したことを発表しました。 イムノセンスは、大阪大学産業科学研究所・民谷特任教授が開発したGL…
AIを活用したトラベル・サービス運営の「atta」が3億円調達
2020年1月8日、株式会社attaは、総額約3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 ビッグデータとAIを使った旅行アプリ「atta(あった)」を運営しています。 218カ国のホテル・旅館・民…
VTuber事務所「my dear. production」を運営する「any style」が1.2億円調達
2023年6月26日、株式会社any styleは、総額1億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 any styleは、VTuber事務所「my dear. production」の…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集