注目のスタートアップ

永続的な保有を前提とした事業承継・株式譲受により中小企業を支援する「中小革新基盤株式会社」が資金調達

company

2022年10月11日、中小革新基盤株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。

引受先は、シヤチハタ株式会社、霞ヶ関キャピタル株式会社などです。

中小革新基盤は、永続的な保有を前提とした事業承継・株式譲受により、出資先の中小企業を支援する事業を展開しています。

戦略構築、経営管理体制の整備など経営基盤の構築から、販路拡大、マーケティングなどの事業開発、さらには技術の商用化、事業領域の拡大など新規事業の創出まで、多岐にわたる支援を行っています。

アイデアや技術がありゼロから1を生み出せるものの、人材などのリソース不足やノウハウ不足により、1から10にすることができずにいる中小企業は数多く存在しています。

こうした企業が成長するには、優秀な経営陣の招聘や、大規模な資金調達などが必要となりますが、いずれもハードルの高い手法です。

そのため、近年の中小企業ではM&Aを活用した成長戦略が注目されています。

M&Aとは、企業の買収と合併のことです。バブル崩壊後にM&Aを利用した海外企業による国内企業の買収が進んだことにより、M&Aは身売りというマイナスイメージがついたのですが、近年はそのイメージも改善され、事業承継や、企業の規模拡大、成長戦略、事業多角化のための手段として利用されることが増えています。

たとえば、「2022年版 中小企業白書」によると、中小企業におけるM&Aの実施件数は2011年辺りから右肩上がりに増加しており、2021年には4,280件となっています。

さらに、M&Aを実施した企業のほうが、実施していない企業よりも売上高成長率が高いことがデータによって示されています。

そのためM&Aは事業成長の現実的な手段として、今後の活用が増えていくことが考えられています。

また、このM&Aのスキームを活用し、譲り受けた事業に資金・人材・ノウハウを投入し成長させるというビジネスモデルを展開する企業も登場し、高い注目を集めています。

たとえば米国のThrasio社は、Amazonで成功しているニッチなD2Cブランドを買い取り、テクノロジーと独自のECノウハウを活用して効率的に成長させる事業を展開し、わずか2年でユニコーンの仲間入りを果たしています。

また、M&Aは財務基盤の強化やEXIT戦略としても重要です。M&Aを成功させるには、早期から戦略を立て、企業の基盤を整備することが重要だといわれています。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、M&Aのメリットや成功パターンについて詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ 中小企業 中小革新基盤 事業承継 出資 成長 投資 支援 株式会社 株式譲受 資金調達
事業承継手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
NPO法人設立サムネイル
【2025年最新】NPO法人の設立ガイド|費用・条件・手順を徹底解説
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

スペースデブリ除去など軌道上サービスに取り組む「アストロスケールホールディングス」が10億円調達
2023年10月6日、株式会社アストロスケールホールディングスは、株式会社みずほ銀行から10億円の資金調達を実施したことを発表しました。 これにより、2023年2月発表の調達額と合わせたシリーズG調達…
【8/6締切】「TOKYO戦略的イノベーション促進事業」中小企業・スタートアップ等の研究開発助成および事業化支援
公益財団法人東京都中小企業振興公社は、「TOKYO戦略的イノベーション促進事業」について発表しました。 都内中小企業等が「イノベーションマップ」に基づき、自社のコア技術を基盤として、社外の知見やノウハ…
「grooves」が人材紹介ノウハウが学び放題のオンライン動画サービス「CAカレッジ Online」をリリース
2020年10月19日、株式会社groovesは、「CAカレッジ Online」を2020年10月19日にリリースしたことを発表しました。 「CAカレッジ Online」は、人材紹介会社向け動画配信サ…
オンライン婚活「naco-do」運営の「いろもの」が6,500万円調達
2022年4月25日、株式会社いろものは、総額約6,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 いろものは、オンライン婚活「naco-do」を運営しています。 真剣に結婚に取り組むユーザー同士…
ショートドラマアプリ「BUMP」を手がける「emole」が2.6億円調達
2023年9月12日、emole株式会社は、総額2億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 emoleは、1話3分のショートドラマアプリ「BUMP」を手がけています。 ユーザーは、待て…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集