注目のスタートアップ

プロデュース集団「ティーアンドエス」が資金調達

company

2022年10月5日、株式会社ティーアンドエスは、資金調達を実施したことを発表しました。

引受先は、株式会社集英社です。

ティーアンドエスは、1988年に創業した企業で、IT黎明期からさまざまなWebサービスにおける事業企画・開発・制作を行ってきました。

現在は、通信・通販・映像・広告・ブランディング・音楽・ゲーム・ファッション・スポーツ・医療福祉・ロボット・IoTなど、ジャンルを越境するプロデュース集団として、事業企画・プロデュース、システム運用開発、広告・メディア&エンターテインメント事業などを展開しています。

集英社とは、2021年11月から開始したxR事業「集英社XR」において協業体制にあり、AR・VRといったXR技術や、5Gなどの最新のインターネット技術を利用し、XR体験の提供を行っています。

今後集英社とは協業体制をより強固なものとし、ティーアンドエスが持つXRテクノロジーを活用し、集英社のコンテンツの価値をさらに高めていきます。

また、「集英社XR」ではXRを軸に、グローバル事業展開も視野に入れた外資系大手企業との新しいビジネスを開発していきます。

今回の資金は、人材強化、インフラ設備(機材・オフィス環境など)の強化に充当します。

XR(クロスリアリティ)とは、VR(仮想現実)、AR(拡張現実)、MR(複合現実)といった先端技術の総称です。

VRは、デジタルな世界を現実のように体験できる技術です。

たとえば、3DCGや360度写真によって構築された世界にヘッドマウントディスプレイを装着して入り込み、歩いたりオブジェクトを操作したりゲームなどを楽しんだりすることができます。

VRは、コロナ禍におけるライブエンターテインメントや、不動産における遠隔での内見、医療における手術のシミュレーションなど、さまざまな領域で活用されています。

ARは、現実空間にデジタルデータ/コンテンツを重ね合わせて表示することで、現実空間を拡張する技術です。

たとえば、製造業やインフラの保守点検の現場では、ARグラスと呼ばれるメガネのようなデバイスを装着することで、実際に見ている光景に作業の手順やその他情報を表示することが可能となります。

MRは、ARと同じく現実空間にデジタルデータ/コンテンツを重ね合わせて表示する技術です。ARと違うのは、平面的な情報ではなく、立体の情報を表示する点です。

たとえば、現実の部屋に3Dモデルの家具を表示させ、それを上下左右から複数人で眺める、といったことが可能となります。

ティーアンドエスは、「集英社XR」として、ARゴーグルを活用したバスケットボールの試合観戦アプリ「SoftBank5G WinterCup2019」や、ARマルチパーティゲーム「チョッパーの綿あめ大作戦」、初音ミクとCONDENSEとのコラボレーションライブ企画「MIKU BREAK ver.1.0」などに関わっています。

今後、5Gの整備が進むにつれ、データ通信量の多い技術も快適に利用できるようになるため、XRを活用したサービスやエンターテインメントも増加していくと考えられています。

シナジーのある企業との提携・連携は、自社の事業を大きく成長させられる可能性があります。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、人脈を広げる方法や、商工会議所の活用方法など、提携先を見つけるためのノウハウを詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ AR IT MR VR XR エンターテインメント ティーアンドエス プロデュース メディア 広告 株式会社 資金調達 集英社 集英社XR
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
【記入例つき】事業計画書の書き方を初心者向けに解説|起業・融資対応テンプレートあり
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

小売・商業施設のDX支援を手掛ける「COUNTERWORKS」が6.5億円調達
2020年7月14日、株式会社COUNTERWORKSは、総額6億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 小売・商業施設のDX支援を手掛けています。 具体的には、短期貸し店舗やイベント…
子ども向けオンラインプログラミング教室「みらいいアカデミア」を開発・運営する「イノビオット」が6,000万円調達
2023年6月7日、株式会社イノビオットは、総額約6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 イノビオットは、子ども向けオンラインプログラミング教室「みらいいアカデミア」の開発・運営、子ど…
3Dのバーチャル空間でライブ配信に参加できる新サービス「ツイキャスVV」がβリリース
2022年7月21日、モイ株式会社は、「ツイキャスVV」(ついきゃす・ぶいぶい)をβリリースしたことを発表しました。 「ツイキャスVV」は、ブラウザでユーザー同士が3Dキャラクターを使って交流できる3…
DX・AI人材育成事業やAIデータ分析ツールなどを展開する「AVILEN」が「三菱UFJ信託銀行」と資本業務提携
2022年9月1日、株式会社AVILENは、三菱UFJ信託銀行株式会社と、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 AVILENは、法人・個人向けのDX・AI人材育成事業や、DXコンサルティング…
パブリック・ブロックチェーン「Plasm Network」の開発をリードする「Stake Technologies」が2.5億円調達
2021年2月9日、Stake Technologies Pte Ltdは、総額約2億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Stake Technologiesは、日本発のパブリック…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集