注目のスタートアップ

自律型点検ロボットなどを展開する「ハイボット」が資金調達 メーカー商社の「リックス」と資本業務提携

company

2022年10月4日、株式会社ハイボットは、リックス株式会社と資本業務提携契約を締結したことを発表しました。

また、三井住友海上キャピタル株式会社が運営するファンドからの出資を受け入れたことも併せて発表しています。

ハイボットは、自重補償機能を持つ多関節ロボットアーム「Float Arm」をはじめとしたスマートツールの開発、インフラ点検ロボットの販売・レンタルや、メンテナンスエンジニアの派遣、点検データを保存・解析するクラウドプラットフォーム「HiBox」を使用した点検データの解析・提供など、ロボットとソフトウェアを組み合わせたトータルサービスであるRaaS(Robot as a Service)を提供しています。

リックスは、メーカー商社として、鉄鋼・自動車・電子半導体などを取り扱っています。

今回の提携により、ハイボットのスマートツールのグローバル展開を推進します。

国内の社会的な生活を支えているインフラ設備の多くは戦後高度成長期である1960年代に整備されたものであり、利用が開始されてから50~60年ほどが経過しています。

多くのインフラ設備は老朽化しているのですが、予算不足により充分な補修・修繕が実施されていないという現状があります。

さらにインフラ業界は少子高齢化によって人手不足に陥っており、定期的な点検も充分に行えていません。

こうした老朽化したインフラの状況を象徴するような事故が、2012年12月に起こった「笹子トンネル天井板崩落事故」であるといわれています。

そのため、インフラ点検・修繕においては、安全性を確保しながら、効率化・省人化を実現するような仕組みが求められています。

ロボットは危険な場所でも作業でき、さらに効率化・省人化を実現するため、世界的に注目されています。

ロボットに高度なセンサーなどを搭載しAIによって解析することで、これまで困難だった検査・点検も可能となります。

ハイボットのロボットは、捜索・救助活動や、福島第一原子力発電所の廃炉作業などの現場でも利用された実績があります。

今回のリックスとの資本業務提携と資金調達によりグローバル展開を目指すとしており、今後の成長に注目が必要です。

事業の拡大のためには戦略的な資金調達や、大企業などとの提携が重要となります。シリーズ発行累計200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を提供しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ hibot HiBox RaaS Robot as a Service インフラ エンジニア クラウド サービス ソフトウェア データ ハイボット リックス レンタル ロボット 保存 株式会社 派遣 点検 自律 解析 資本業務提携 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

観光・宿泊産業のDXを推進する「Tabist」(旧:OYO Japan)が5億円調達
2022年4月21日、Tabist株式会社は、5億円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、JICベンチャー・グロース・インベストメンツ株式会社が運営する、JICベンチャー・グロース・ファ…
木製家具カスタム・オーダー・プラットフォーム「EMARF」など提供の「VUILD」が資金調達
2020年4月15日、VUILD株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 国内代理店として米国製3D木材加工機「ShopBot」の販売や、木製家具をカスタマイズしてオーダーできるプラットフォ…
5Gネットワークのインフラシェアリングを手がける「NH研究所」が新経営体制を発表
株式会社NH研究所は、2023年6月26日に行われた臨時株主総会と取締役会を経て、新経営体制と新しい資本参加があったことを発表しました。 本格的な事業開始にあたって、DRONE FUND3号投資事業有…
出版社・ウェブトゥーンスタジオ向けマンガSaaS「コミチ+」を提供する「コミチ」が資金調達
2023年3月31日、株式会社コミチは、資金調達を実施することを発表しました。 引受先は、株式会社小学館と株式会社秋田書店です。 コミチは、出版社・ウェブトゥーンスタジオ向けマンガSaaS「コミチ+」…
「CAMPFIRE」と「GO」が業務提携し個人向け広告サービス「AD FOR ALL」をリリース
2020年3月4日、株式会社CAMPFIREは、株式会社GOと連携し、「AD FOR ALL」の提供を開始したことを発表しました。 「AD FOR ALL」は、個人が自由に広告を活用できるサービスです…

大久保の視点

「千代田区CULTURExTECH ビジコン2024」が丸の内TOKYO創業ステーションで2024年3月19日に開催
2024年3月19日(火)にStartup Hub Tokyo 丸の内(TOKYO創業ステーション 丸の内 1F・千代田区)で千代田CULTURExTECH…
(2024/3/19)
明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得は宇宙ビジネスの蓮見大聖さん明治大学4年「AMATERAS SPACE」
2024年3月13日(木)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第2回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2024/3/13)
Coral Capitalが虎ノ門ヒルズで「Startup Aquarium 2024」を開催。VCが大規模キャリアイベント
ベンチャーキャピタルのCoral Capitalが主催する「Startup Aquarium 2024」が2024年3月2日(土)に虎ノ門ヒルズで開催されま…
(2024/3/2)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集
今すぐ
申し込む
【無料】