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触覚センシング技術を開発する「FingerVision」が1億円調達

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2022年3月23日、株式会社FingerVisionは、総額1億円の資金調達を実施したことを発表しました。

画像(カメラ)をベースに触覚を再現する触覚センシング技術の開発と実用化に向けた取り組みを行っています。

たとえば、この触覚技術をロボットの指先に搭載することで、ロボットが触覚を知覚できるようになり、繊細に物体を扱うような制御を実現できます。

触覚センサーでありながら、画像(カメラ)をベースとしているため、把持対象物を見る(視覚)ことも備えた、新しいコンセプトの視触覚センサーともいえます。

今回の資金は、経営・開発体制の強化に充当されます。

世界的に省人化が求められる中、自律ロボットは大きな効率化・省人化につながるものとして期待されているテクノロジーのひとつです。すでにものづくりや物流などでの活用も進み、様々なソリューションが生まれています。

一方で、触覚が搭載されたロボットはそこまで広まっていません。たしかに単純な動作であれば触覚がなくても物体を掴んだりすることは可能です。また柔らかいものであっても、あらかじめ掴む感覚をプログラミングしておけば問題のないこともあります。

しかし、自律ロボットは、多種多様なモノを扱うことを目的としています。固いものを扱う時もあれば、柔らかいものを扱う時もありますし、これまで掴んだことのないものを掴むこともあるでしょう。この時、もし触覚がなければ力加減がわからず対象の物体を壊してしまったりしてしまいます。

そのため、触覚センサーは多種多様な製品を扱うロボットの実現のために必要な技術なのです。しかし触覚センサーは繊細な仕組みが多く、また実装にコストがかかることが課題でした。

FingerVisionの触覚センシング技術は、すでに様々な場所で利用されている画像(カメラ)をベースとしており、高機能でありながら経済性に優れた実用性の高さを特徴としています。

最新技術の開発には豊富な資金が必要です。シリーズ発行累計200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を提供しています。

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