独立系VCの「Coral Capital」が新アクセラレーター「Coral Reef」を開始

tips

2022年9月14日、Coral Capitalは、新たにスタートアップ・アクセラレーター「Coral Reef」を開始することを発表しました。

「Coral Reef」は、すでにCoral Capitalからの資金調達が済んでいる有望なスタートアップの成長加速を目的とした包括的プログラムです。

6か月間の資金調達支援プログラム、国内外著名VCが参加するシリーズA調達のためのピッチイベント(デモデイ)、採用・広報などのテーマ別の講座・勉強会、採用イベント、人材データベースの提供、コワーキングスペースの提供などを実施します。

多くのアクセラレーターは、対象企業がシード資金調達前のスタートアップが中心だったため、「Coral Reef」は、シード資金調達済みの有望スタートアップのより大きな資金調達による成長を促すことを目的としています。

Coral Capitalは、約300億円を運用する独立系VC(ベンチャーキャピタル)です。2016年から投資を開始し、これまでに合計約100社に投資を実行しています。

アクセラレーターとは、シード期もしくはシード期以降のスタートアップに対し、一定期間(3か月や半年など)、資金・ノウハウ・ネットワークなどのリソースを提供し、短期的な成長を促すことを目的とした組織です。

米国ではベンチャーキャピタリストのポール・グレアム氏が立ち上げた「Y Combinator」が有名で、投資目的として運営されるアクセラレーターが目立っています。

国内ではKDDIやソニーなどの大企業が手掛け、オープンイノベーションの創出を目的としたアクセラレーターが多いことが特徴的です。

スタートアップとしては、大企業が持つリソースを活用できることがメリットであり、将来的には協業や、グループ会社・子会社化といった形で成長していける可能性があります。

今回​Coral Capitalが発表した「Coral Reef」は、Coral Capitalが投資を実行したスタートアップの成長を目的としたアクセラレーターです。

国内ではオープンイノベーションを目的としたアクセラレーターが多いため、VCが手掛けるアクセラレーター「Coral Reef」がスタートアップ市場にどのような影響をおよぼすのか注目が必要です。

アクセラレータープログラムなどでは、他企業との協業もメリットです。自社にはないリソースを活用できるため、ビジネスを大きく成長させることもできるでしょう。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、協業できる会社を見つけるための一歩として、人脈を作るためのノウハウを詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ トレンド
関連タグ Coral Capital Coral Reef VC アクセラレーター スタートアップ デモデイ プログラム 独立 資金調達 資金調達支援
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
NPO法人設立サムネイル
【保存版】NPO法人の設立は難しい?メリットや設立費用、条件など徹底解説
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】

トレンドの創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

介護施設の見守りセンサーとナースコールを統合するサービス「OwlCare」開発の「EMC Healthcare」が1億円調達
2022年4月7日、EMC Healthcare株式会社は、総額1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 介護施設の見守りセンサーとナースコールを統合するサービス「OwlCare」の開発や、保育…
生成AIを軸に企業の課題に応じたカスタマイズ型ソリューションを提供する「カサナレ」が資金調達
2024年11月27日、カサナレ株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 今回の資金調達により、累計調達額は2.25億円となりました。 カサナレは、生成AI基盤モデルの性能を最大限に引き出し…
不動産買取・査定の「すむたす買取」など展開の「すむたす」が12億円調達
2022年5月16日、株式会社すむたすは、総額12億円の資金調達を実施したことを発表しました。 すむたすは、AI査定を活用したマンションの買取・査定サービス「すむたす買取」、リノベーションマンションが…
植物分子農業によりイネからミルクをつくるフードテックスタートアップ「Kinish」が1.2億円調達
2025年2月14日、株式会社Kinishは、総額1億2000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Kinishは、植物分子農業を活用し、牛乳タンパク質をコメに生成させることで、乳製品を完全に…
警備・点検業務向けロボットソリューションを提供する「ugo」が資金調達
2025年5月27日、ugo株式会社は、資金調達を発表しました。 ugoは、業務DXロボットを開発・提供しています。 警備・点検・案内など、現場ごとの設備・業務に柔軟に対応できる設計を特徴としています…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集