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獣医療域での再生医療等製品を開発する「Vetanic」が5億円調達

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2022年8月24日、株式会社Vetanicは、総額5億円の資金調達を実施したことを発表しました。

Vetanicは、独自の基盤技術によって動物iPS細胞を構築し、獣医療域での再生医療等製品を開発しています。

最初の製品として、イヌiPS細胞由来MSC製剤の開発を行っています。

今回の資金は、イヌiPS細胞由来MSC製剤の製造方法の開発、非臨床試験・臨床試験の実施、製造拠点の整備などに充当します。

2006年に山中伸弥教授率いる京都大学の研究グループがiPS細胞を発表してから16年が経過しました。

iPS細胞は万能細胞とも呼ばれ、理論上どんな細胞にも分化することができます。

また、さまざまな細胞に分化できる細胞にはiPS細胞以外にも、ES細胞や間葉系幹細胞などがあります。

これら細胞から組織・臓器などを作り出し、病気や怪我などで機能が低下してしまった部位に移植などすることで本来の機能を取り戻す再生医療の実現のため世界中で研究開発が進められています。

獣医療においても再生医療や細胞治療の研究が進んでおり、実際に国内外で治療法として活用されています。

国内では2021年3月に、国内初となる動物用再生医療等製品である、犬(同種)脂肪組織由来間葉系幹細胞製品「ステムキュア」が承認されています。

脂肪由来幹細胞を用いた製剤は、原料を動物に依存していること、製剤の均質性などが課題であるため、VetanicはiPS細胞を用いることで、均質的な製品の大量製造と、ドナー依存を解消することを目指しています。

研究開発には多くの資金が必要となります。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなどを詳しく解説しています。

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カテゴリ 有望企業
関連タグ iPS細胞 MSC Vetanic イヌ イヌiPS細胞由来MSC製剤 再生医療 動物 株式会社 獣医療 資金調達 開発 間葉系幹細胞
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