注目のスタートアップ

創薬バイオベンチャーの「セルアクシア」が6.4億円調達

company

2022年8月19日、セルアクシア株式会社は、総額約6億4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

セルアクシアは、従来の治療法では治せなかった難治性疾患に対して画期的な有効性を示す新規細胞治療薬の実用化を目指し、研究開発を行っています。

ひとつめの開発パイプライン「E-MNC(CA-702)」は、自己免疫疾患のひとつであるシェーグレン症候群を対象としたものです。

2022年8月現在、5つの大学病院と連携し、第2相試験(Phase2企業治験)を進めています。

今回の資金は、「E-MNC(CA-702)」の治験と薬事承認・上市に向けた活動、もうひとつのパイプライン「ダイレクトコンバージョン(DC)プロジェクト」の実用化に向けた研究開発、海外展開のための基盤整備に充当します。

シェーグレン症候群とは、臓器特異的自己免疫疾患のひとつです。免疫が涙腺や唾液腺に反応することを特徴としています。

主に50歳代が発症することが多く、またその9割が女性となっています。

初期症状としては、目が乾くドライアイや、口が乾くといったドライマウスが現れます。また、耳下腺や顎下腺に炎症が起こり腫れることもあります。ほかにも疲れやすい、関節が痛むといった症状を伴うこともあります。

症状が進行すると肺や腎臓に病変が現れ、命に関わることもあります。

原因がわからず有効な治療法が確立されていないため、国の指定難病のひとつなっています。

国内のシェーグレン症候群の患者は約7万人とされています。しかし、身近な症状であるため、潜在的患者がもっと存在すると考えられています。

セルアクシアは、高機能細胞の役割に注目し、難病の病態に最適な高機能細胞を体外で増殖させ治療薬として用いることで、難病の治療を実現する治療法の開発を目指しています。

研究開発型のビジネスでは資金調達が非常に重要です。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ セルアクシア バイオベンチャー 創薬 株式会社 治療 治療薬 研究開発 細胞 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説
【記入例つき】事業計画書の書き方を初心者向けに解説|起業・融資対応テンプレートあり
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

子供向けオンラインスポーツ教室「へやすぽ」展開の「PAPAMO」が5,600万円調達
2021年9月27日、PAPAMO株式会社は、総額5,600万円の資金調達を実施したことを発表しました。 子供向けオンラインスポーツ教室「へやすぽ」を運営しています。 家にいながら、鉄棒や球技などの子…
キャッシュレス決済+ドア解錠機能を搭載した指輪型ウェアラブルデバイス展開の「EVERING」が10億円超調達
2022年5月31日、株式会社EVERINGは、10億円超の資金調達を実施したことを発表しました。 EVERINGは、キャッシュレス決済+ドア解錠機能を搭載した指輪型ウェアラブルデバイス「EVERIN…
未来査定型資金調達プラットフォーム「Yoii Fuel」運営の「Yoii」が2,500万円調達
2022年2月1日、株式会社Yoiiは、総額2,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 2021年10月には総額1億円の資金調達を実施しています。 Yoiiは、未来査定型資金調達プラットフ…
商談支援AI SaaS「JamRoll」を提供する「Poetics」が資金調達
2024年10月17日、株式会社Poeticsは、資金調達を実施したことを発表しました。 Poeticsは、商談支援AI SaaS「JamRoll」や「JamRoll Mobile」を開発・提供してい…
脂肪組織由来の多機能血小板である「ASCL-PLC」の事業化に取り組む「AdipoSeeds」が1.52億円調達
2022年3月7日、株式会社AdipoSeedsは、総額1億5,200万円の資金調達を実施したことを発表しました。 AdipoSeedsは、脂肪組織由来の多機能血小板である「ASCL-PLC」の事業化…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集