注目のスタートアップ

オンラインファクタリングサービス「ペイトナー ファクタリング」を提供する「ペイトナー」が資金調達

company

2022年8月15日、ペイトナー株式会社は、SDFキャピタル株式会社が設立した日本初のスタートアップ向け独立系デットファンド「スタートアップ・デットファンド1号投資事業有限責任組合」の投資先第1号として資金調達を実施したことを発表しました。

ペイトナー(旧:yup)は、フリーランス・個人事業主向けのオンラインファクタリングサービス「ペイトナー ファクタリング」(旧:yup 先払い)を提供しています。

請求書(売掛債権)をアップロードすることで、取引先に知られることなく、最短10分で現金として受け取ることができるオンライン完結型のファクタリングサービスです。

今回の資金調達の目的は、ファクタリング事業の規模拡大に向けた財務基盤の確保です。

BtoB(企業間)取引では請求書払いが主流となっています。

請求書払いには、請求業務を月に1度にまとめられるというメリットがあります。

一方で、入金されるのが翌月や翌々月になり、納品してから現金が手元に来るまでにズレが生じるというのがデメリットです。

納品から入金までの期間のことを支払いサイトといいます。この支払いサイトが長いせいで、個人事業主や中小企業では急な資金需要に対応できないことがあります。

この問題を解決するサービスがファクタリングサービスです。

ファクタリングサービスは主に、3者間ファクタリングと2者間ファクタリングの2種類があります。

3者間ファクタリングとは、通常の企業間取引の間にファクタリング会社が挟まるような形の取引です。ファクタリングの利用については取引先企業からの承諾を必要とし、承諾が得られると請求書を売却して早期に現金化できます。そして取引先は当初の取引相手だった企業ではなく、ファクタリング会社に売掛金を支払うことになります。

2者間ファクタリングとは、ファクタリング会社に請求書を売却することで早期に現金化し、取引先企業から対象の入金が行われた際にファクタリング会社に代金を振り込むというものです。

取引先企業が一切ファクタリングに関わらないため、取引先企業にはファクタリングの利用が知られないという特徴があります。

一方で、売掛金を回収できないリスクが高いため、3者間ファクタリングよりも手数料が高く設定されています。

ファクタリングサービスは、請求書があれば利用でき、現金化までがスピーディであることが大きなメリットです。

そのため、個人事業主など信用の面で融資を受けることが難しい場合や、融資では間に合わない急な資金需要に対応するために利用されています。

とくにフリーランスは事業資金を得る方法が限られているため、ファクタリングサービスは資金調達方法のひとつとして定着してきています。

資金繰りがうまくいかないと、売上が黒字であっても倒産してしまう黒字倒産に陥ることがあります。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、創業期に重要視したいキャッシュフローについてのノウハウや、黒字倒産しない会社を作る資金繰り表の作成術などを詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ SDFキャピタル yup yup 先払い オンライン クラウドファクタリング スタートアップ・デットファンド1号投資事業有限責任組合 ファクタリング フリーランス ペイトナー ペイトナー ファクタリング 個人事業主 株式会社 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
【2025年版】会社設立の流れ・手順・やることリストをわかりやすく解説
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
合同会社設立マニュアル|流れの6ステップや費用、必要書類などを解説!
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

完全招待制プロ人材マッチング・サービス提供の「WUUZY」が2,500万円調達
2021年3月1日、株式会社WUUZYは、2,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、正式に「WUUZY(ウージー)」をリリースすることも発表しました。 「WUUZY」は、プロ人材に…
「Relic」提供のSaaS型クラウドファンディング・サイト構築サービス「CROWDFUNDING NETWORK Powered by ENjiNE」の導入数が累計100サイトを突破
2020年8月31日、株式会社Relicは、「CROWDFUNDING NETWORK Powered by ENjiNE」の導入数が累計100サイトを突破したことを発表しました。 「CROWDFUN…
Facebookの投稿をブログにするサービス「Beblog」がスタート
2020年1月22日、株式会社ズカンドットコムは、「Beblog(ビーブログ)」をスタートしたことを発表しました。 「Beblog」は、Facebookの投稿をブログとしてまとめるサービスです。 Fa…
量子AIクラウドサービス「AQCloud」を提供する「エー・スター・クォンタム」が7.5億円調達
2023年8月30日、株式会社エー・スター・クォンタムは、総額約7億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 エー・スター・クォンタムは、従来の科学では解決困難な社会的課題を最適化するこ…
「サイバーリンク」が新型コロナウイルス対策向け顔認証ソリューション「FaceMe Health」を発表
2020年8月19日、サイバーリンク株式会社(本社:台湾新北市)は、「FaceMe Health」を発表しました。 「FaceMe Health」は、マスク検知、顔認証、体温測定をひとつのプラットフォ…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集