注目のスタートアップ

宿泊業のDXを実現するシステム「aipass for hotels」などを提供する「aipass」が「東京ガス」と資本業務提携

company

2022年7月26日、aipass株式会社は、東京ガス株式会社と、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。

aipassは、宿泊業のDXを実現するシステム「aipass for hotels」(旧:HotelStyle OS)や、旅行に関するオフライン体験をDXするExperience System「aipass」を展開しています。

「aipass for hotels」は、事業者側の効率化・売上向上を実現する“事業設計”、業務支援・接客支援・集客支援といった“運用設計”、顧客体験を向上させる“体験設計”の3つの視点から宿泊業のDXを実現するシステムです。

非接触のスマートチェックインや業務効率化などのさまざまなプラグイン機能を組み合わせることで、ホテルごとに最適なシステムとして構築できます。

「aipass」は、旅行者と従業員、それぞれの体験を設計し、最適な機能を提供することで、旅行事業者の経営課題の解決とDXを実現するシステムです。

東京ガスとの提携により、東京ガスが提供する帳票電子化ツール「JoyCoMES Re(ジョイコメスアールイー)」と「aipass」の連携を目指します。

これにより、紙やExcelベースで管理していた帳票類の「aipass」上での管理を実現し、現場作業や事務処理の効率化を図ります。

新型コロナウイルス感染症の流行により、観光業は大きなダメージを受けました。2022年6月18日時点で、コロナ禍によって倒産したホテル・旅館会社は全国で102社にのぼります。

宿泊業ではコロナ以前から人手不足や、訪日観光客に対するホスピタリティの向上などが課題となっていました。コロナ禍によって非接触でのサービスを実現するためのデジタル化が求められ、宿泊業では急速にDXが進みつつあります。

宿泊業でのテクノロジーの活用は単なる業務効率化だけでなく、顧客体験やホスピタリティの向上にも役立てることができます。

たとえば、スマートスピーカーを利用した顧客の対応業務の効率化サービスや、浴室などの混雑状況を可視化するサービスなどは顧客体験を向上させるものであり、宿泊施設にとっては差別化戦略のひとつとして活用することができます。

今後、感染状況が落ち着き、訪日観光客が戻ってくることが予測されています。今のうちにDXを実現し、ニューノーマルな時代において新たな価値を提供する宿泊施設へと生まれ変わることが重要となっています。

aipass株式会社のコメント

このニュースを受けまして、aipass株式会社 代表取締役 辻慎太郎氏よりコメントが届きました。

・今回の資本業務提携の目的は何ですか?

東京ガスとアイパスの持つケイパビリティを相互に活用し、宿泊・旅行業界に留まらないさまざまな事業者の環境・データ経営を推進していくための、新規事業開発を目的としています。

第一弾として、東京ガスの保有する帳票電子化ツール「JoyCoMES Re(ジョイコメスアールイー)」とExperience System『aipass』の連携を目指します。

・今後の展望を教えてください。

全てのオフラインサービス事業者の課題解決と体験を支える「エクスペリエンス・デザイン(EX)」企業として、これまでの宿泊・旅行ドメインを基盤に、プロダクトを拡張させつつ体験設計コンサルティングも提供することで、EXからDXまで一気通貫して実現する企業を目指してまいります。

・読者へのメッセージをお願いします。

アイパスはこれまで、宿泊事業者を中心に『aipass』の提供と機能開発に取り組むことで、宿泊・旅行業を中心としたオフライン事業者のDXを推進してまいりました。

今後も「Making Experience better for everyone.|すべての人により良い体験を」をミッションに、全てのオフラインサービス事業者の課題解決と体験設計するサービスとして、プロダクト拡張と組織体制強化を進めてまいります。今後ともご支援のほどどうぞよろしくお願いいたします。

デジタル時代において企業を成長させるためには、最新のツールを活用することが重要です。「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウを詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ aiPass aipass for hotels DX Experience System HotelStyle OS JoyCoMES Re ジョイコメスアールイー ホテル 体験 効率化 宿泊 宿泊業 旅館 東京ガス 株式会社 観光 資本業務提携 顧客体験
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
事業計画書の書き方とは?18ステップごとにわかりやすく解説!
【2025年版】補助金・助成金を活用しよう!起業・創業・開業に役立つ14選の制度

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

マンガ投稿プラットフォーム「comilio」を手がける「ユーツーテック」が1500万円調達
2024年8月19日、株式会社ユーツーテックは、総額1500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ユーツーテックは、マンガ投稿プラットフォーム「comilio」を開発しています。 誰でも簡単に…
「INFLUENCER BANK」が「メモリア」と業務提携 企業向け「NFTマーケティング丸投げ支援サービス」をリリース
2022年8月17日、株式会社ベクトルの子会社である株式会社INFLUENCER BANKは、株式会社メモリアと業務提携契約を締結したことを発表しました。 また業務提携により、企業向けに「NFTマーケ…
唯一無二の署名(サイン)をデザインするサービス「SIGN HACK」がリリース
2020年10月27日、りべる株式会社は、株式会社FIT、株式会社4との共同事業として、「SIGN HACK(サインハック)」を2020年10月27日に開始したことを発表しました。 「SIGN HAC…
多拠点クラウド・オフィス「TeleworkSpace」開発の「テレワーク・テクノロジーズ」が資金調達
2020年6月5日、テレワーク・テクノロジーズ株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 予約不要の3タップ10秒で利用できる多拠点ワークスペース・アプリ「TeleworkSpace(テレワー…
クラウド型受発注ソフト「建設PAD」提供の「KPtechnologies」が5,200万円調達
2022年3月2日、株式会社KPtechnologoesは、総額5,200万円の資金調達を実施したことを発表しました。 建設業界向けクラウド型受発注ソフト「建設PAD」を開発・提供しています。 契約書…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集