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2022年7月5日網羅型タンパク質アレイにより自己抗体研究などに革新をもたらす「プロテオブリッジ」が1.8億円調達

2022年6月30日、プロテオブリッジ株式会社は、1億8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。
引受先は、スパークス・グループ株式会社が運営する「未来創生3号ファンド」です。
プロテオブリッジは、網羅型タンパク質アレイを作製する技術を保有しており、このアレイによりヒトタンパク質機能を網羅的に解析し、自己免疫疾患等に関する抗体反応データなどを医療診断や創薬研究等に提供するサービスや受託検査サービスを展開する産総研技術移転ベンチャーです。
プロテオブリッジ「HuPEX タンパク質アレイ」は、1.4万種類のヒトタンパク質を搭載しており、アレイ上に生体内の抗原抗体反応を再現できます。
2021年12月に、難病関連自己抗体検査(強皮症・筋炎)をローンチし、43種類の自己抗体を同時に測定することを可能にしています。
今後、検査対象疾患の拡充、処理能力の向上、拡張型自己抗体データベースの構築を図っていきます。
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タンパク質アレイとは、ガラスなどの板の上に多数のヒトタンパク質を整列させたものです。
ヒトの生体反応がアレイ上で再現できるため、バイオマーカー探索、創薬ターゲット探索、酵素基質の同定、タンパク質間相互作用研究など、さまざまな研究で利用されています。
プロテオブリッジのタンパク質アレイは、2万種類のタンパク質が、高密度かつ生の状態(非乾燥)で搭載されていることを特徴としています。
ヒトタンパク質の種類は約2.4万種類あるため、プロテオブリッジのタンパク質アレイは約80%のヒトタンパク質を搭載していることになります。
これにより、疾患のマーカー探索や新薬検証のための解析を大幅に効率化しています。
将来的には、人間ドックなどにおける、がんや自己免疫疾患など膨大な種類の疾患を一度に診断できる総合診断キットとしての応用を目指しています。
研究開発型のビジネスでは資金調達が非常に重要です。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。
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