中古住宅の流通プラットフォームの「ツクルバ」が「丸井グループ」に第三者割当により種類株式を発行 7億円調達へ

tips

2022年6月14日、株式会社ツクルバは、株式会社丸井グループに対し、7億円分の種類株式を発行することを2022年6月13日に決議したことを発表しました。

また、この株式の発行により調達した資金は、現在丸井グループが保有している既存の新株予約権付社債の買入消却に用いられます。実質的には社債の資本への転換であるため、ツクルバの財務基盤の強化につながります。

ツクルバは、中古住宅の流通プラットフォーム「cowcamo(カウカモ)」、売り出し前中古不動産のマッチングプラットフォーム「ウルカモ」、シェアードワークプレイス「co-ba(コーバ)」などを展開しています。

「cowcamo」は、一点ものの物件を探せる情報アプリ、物件の売買やリノベーションの実現を支援するエージェントサービスにより、中古・リノベーション住宅との出会いから買う・売る・つくるまで、中古住宅にかかわるすべてのニーズに応えるプラットフォームです。

丸井グループとは2020年7月に資本業務提携契約を締結しています。共創事業の第1弾として、2022年3月にコミュニティ型リノベーション賃貸マンションブランド「co-coono(コクーノ)」を立ち上げています。

今回の種類株式の発行による資金調達と新株予約権付社債の買入消却によって強化された財務基盤をもとに「cowcamo」の事業成長をこれまで以上に加速させていきます。

日本は欧米と比べて中古住宅の流通比率が低いといわれています。

国土交通省の「既存住宅流通シェアの推移」によると、2018年の既存住宅流通比率は14.5%となっています。アメリカの中古住宅の比率は約80%、イギリスでは85%という数字をみると、驚くほど低い流通比率であることがわかります。

日本で新築ばかりが流通するのは、中古住宅が適切に評価される基準が存在しないこと、売り手・買い手の間で情報の非対称性が生じていることなどから、中古住宅を買うことに大きなハードルがあることが理由です。

一方で、新築一戸建て・新築マンションの価格が高騰していることから、中古住宅を選択する人が増加しています。ほかにも、中古住宅はリノベーションすることで自分の好きなように間取りを変更できるという点も認知が進んでおり、リノベーション住宅への注目も集まっています。

株式会社ツクルバのコメント

このニュースを受けまして、株式会社ツクルバよりコメントが届きました。

・今回の種類株式の発行の目的は何ですか?

リリースに書きました通り、財務基盤強化と、丸井グループとの共創関係の強化です。

・今後の展望を教えてください。

リリースにも書かせていただきましたが、中核事業であるカウカモの成長を加速させて参ります。

また丸井グループとの共創の取り組みも、拡大・新規での創出を目指して参ります。

生活には住宅が必要となりますが、企業にはオフィスが必要となります。しかし初めての起業の場合、どのようなオフィスを選べばいいのかわからないこともあるでしょう。「冊子版創業手帳」では、創業期におすすめするオフィスの形態について詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ トレンド
関連タグ ツクルバ プラットフォーム リノベーション 不動産 中古 中古住宅 丸井グループ 住宅 株式会社 流通 物件
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
NPO法人設立サムネイル
【保存版】NPO法人の設立は難しい?メリットや設立費用、条件など徹底解説
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう

トレンドの創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

インフルエンサーマーケティングツール「Astream」などを展開する「A」が6億円調達
2023年6月20日、株式会社A(エース)は、デットファイナンスにより総額6億円の資金調達を実施したことを発表しました。 Aは、インフルエンサーマーケティングツール「Astream」や、SNSマーケテ…
次世代原子炉である高温ガス炉や熱エネルギー貯蔵システムを開発する「Blossom Energy」3.5億円調達
2024年2月28日、株式会社Blossom Energyは、総額3億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Blossom Energyは、日本原子力研究開発機構(JAEA)において…
製造業向け現場データ一元管理SaaS開発の「Smart Craft」が5,000万円調達
2022年1月12日、株式会社Smart Craftは、総額5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、「Smart Craft(スマートクラフト)」のβ版をリリースしたことも併せて…
腕時計のサブスク「KARITOKE」展開の「ななし」が2億円調達
2019年12月25日、ななし株式会社は、総額約2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、新生銀行グループの総合リース会社である昭和リース株式会社と、腕時計の商品調達等に関する事業マネジメ…
感触制御技術「リアルハプティクス」を搭載したICチップ「AbcCore」を提供する「モーションリブ」が6億円調達
2023年2月10日、モーションリブ株式会社は、総額6億円の資金調達を実施したことを発表しました。 モーションリブは、慶應義塾⼤学で誕⽣した感触制御技術「リアルハプティクス」を搭載したICチップ「Ab…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集