注目のスタートアップ

自動抑草ロボット「アイガモロボ」を開発する「有機米デザイン」が2億円調達

company

2022年6月10日、有機米デザイン株式会社は、2億円の資金調達を実施したことを発表しました。

引受先は、井関農機株式会社です。

有機米デザインはヤマガタデザイン株式会社のグループ会社で、田んぼの自動抑草ロボット「アイガモロボ」の開発や、有機米の生産支援・流通・販売を行っています。

「アイガモロボ」は、田んぼの雑草を抑制する自動ロボットです。水田をアイガモのように自律航行し、水中を撹拌して泥を巻き上げることで水面下にある雑草の成長を抑制します。

今回の資金は、「アイガモロボ」の量産に向けた生産体制の構築に充当します。

2022年度は、33都府県の圃場で量産のための実証実験を210台体制で実験しています。

水稲栽培において雑草は水稲の生育に悪影響を与え、収量・品質を低下させます。

雑草を手作業で取り除くのは労力がかかるため、多くの水田では雑草を取り除くための除草剤が利用されています。

一方で、化学的に合成された肥料・農薬・遺伝子組み換え技術については、健康への悪影響を懸念し遠ざける消費者が一定数存在しています。

そのためこのような消費者に向けられた栽培方法である有機栽培がひとつの栽培方法として確立しています。また、有機栽培は農業におけるブランディングでもあり、有機農業の取り組み面積は緩やかに拡大しています。

しかし国内の有機食品市場は、欧米と比べて非常に小さいものとなっています。有機農業に取り組む農家が増えない理由としては、有機栽培に労力がかかることが挙げられています。

とくに除草は大きな負担となっているため、水稲における有機栽培を拡大するには、除草を効率化するイノベーションが求められています。

ロボットを活用した除草はそのひとつであり、水稲以外の農業においても除草ロボットの開発が進められています。

研究開発には潤沢な資金が必要となります。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ アイガモロボ ロボット 有機米デザイン 株式会社 田んぼ 田圃 自動 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「シーズ・リンク」のクラウド型DX Manager「riclink」と「シンカ」の顧客接点クラウド「カイクラ」が健康機器製造メーカーに導入
2020年12月1日、株式会社シーズ・リンクと、株式会社シンカは、「riclink」と「カイクラSMS」が健康機器製造メーカーに導入されたことを発表しました。 シーズ・リンクが提供する「riclink…
オペレーション構築支援事業を展開する「クロス・オペレーショングループ」(旧:アイセールス)が1億円調達
2022年10月4日、株式会社クロス・オペレーショングループは、総額約1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、アイセールス株式会社から、株式会社クロス・オペレーショングループへと社名変更…
光パターン形成LED照明提供の「パイフォトニクス」が1億円調達
2019年12月26日、パイフォトニクス株式会社は、総額1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 パターン形成LED照明「ホロライト・シリーズ」の開発・製造・販売を手掛けています。 工場内の労働…
家具のサブスクリプションサービス「サブスクライフ」などを展開する「ソーシャルインテリア」が計20億円調達
2023年8月4日、株式会社ソーシャルインテリアは、シリーズCラウンドを終了し、合計の調達額が約20億円となったことを発表しました。 ソーシャルインテリアは、家具・家電のサブスクリプションサービス「サ…
建設業界向けコミュニケーションアプリ「クラフタ」を運営する「グローバ」が2.2億円調達
2023年5月31日、株式会社グローバは、総額2億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 グローバは、建設業界向けコミュニケーションアプリ「クラフタ」や、建設業界に特化した人材紹介サー…

大久保の視点

日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集