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京都でシェアサイクル「PiPPA」を展開する「Clew」が資金調達

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2022年6月6日、株式会社Clewは、資金調達を実施したことを発表しました。

引受先は、株式会社京都銀行と京銀リース・キャピタル株式会社が協働で設立した「京銀未来ファンド3号 for SDGs」と、一般財団法人京都市都市整備公社です。

Clewは、シェアサイクルサービス「PiPPA(ピッパ)」を運営しています。

アプリから専用ポートに駐輪されている自転車を借りることができ、どの専用ポートにも返却できるサービスです。

主に京都エリアでサービスを展開しています。

Clewは、「PiPPA」の京都エリアを、旧運営会社である株式会社オーシャンブルースマートから事業譲渡を受け、2022年3月から運営しています。

今回の資金は、地域の商業施設・学校法人・行政関連施設・宿泊施設・オフィスビル・賃貸マンション・神社仏閣・個人宅などと連携し、専用ポートの設置を進めるために充当します。

京都市は狭い道が多く、一方通行の道が非常に多いことで有名です。

一方通行の標識には「自転車を除く」と書いてあることが多く、道も平坦であるため、京都市は自転車の利便性が高い街となっています。

しかし京都市は自転車の利用者が多い反面、店などが集まる商業エリアも道が狭く、狭い歩道に自転車が駐輪されることで歩行者の迷惑になるという状態が続いていたことから、京都市のほぼ全域で路上駐輪が禁止されています。

そのため自転車ユーザーは有料の駐輪場に駐輪する必要があるのですが、自転車の利用者数と駐輪場のキャパシティが釣り合っておらず、休日などでは駐輪場に駐輪したくても満車で駐輪できないというケースが散見されます。また、駐輪場がある場所も偏っており、繁華街以外や駅前以外には駐輪場はほとんど見当たりません。

また禁止区域で駐輪された自転車は事前の警告や猶予なく撤去車両に積み込まれて撤去されてしまうため、訪日観光客の借りたレンタサイクルが撤去されてトラブルになるということも起こっていました。

こういった観点から、京都市は自転車の利便性が高いものの、自転車を快適に利用するためのインフラの整備が遅れているといえます。

シェアサイクルは、設置されたポートであればどこにでも返却することができます。移動の間だけ自転車を借りることが可能であるため、京都市のような事情を抱えた街においてもポートの設置が進めば、快適に自転車を利用できるようになると考えられます。

ビジネスを拡大させていくには、自治体や他社との連携が必要となる場合があります。「冊子版創業手帳」では、人脈を作るためのノウハウについて詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
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