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2022年6月2日ガス漏洩を可視化するシステムの販売・サービス提供を行う「Soilook」が3,000万円調達

2022年5月31日、株式会社Soilookは、総額3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。
Soilookは、成分分析技術を応用したガス漏洩を可視化するシステムの販売と、サービスの提供を行っています。
目に見えないガスを赤外線/赤外分光カメラシステムによって2次元で可視化することで一度に広い検査を可能にしています。
その場で検査結果(ガスの漏洩量や流れる方向)が可視化されるため、危険領域の判断を即座におこなうことができます。
また、離れた場所から検査できるため、ガスの配管に近づく必要がなく、安全な場所から検査することが可能になります。従来はプラントなどでの検査では足場の設置などが必要となりましたが、これも不要になることがメリットとなっています。
今回の資金は、営業力・製品開発力の強化、実証実験の加速に充当します。
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経済産業省の資料によると、2021年の高圧ガス事故の発生件数は585件(昨年から3件減少)で、噴出・漏洩が約9割を占めています。
また、人身事故件数は34件あり、死者が7名となっています。
高圧ガス事故の多くは製造事業所(主に冷凍事業所)で発生しています。
事故の原因としては、ハード面では腐食管理不良、ソフト面では誤操作・誤判断が多くなっており、設備の老朽化、人材不足、技術継承の問題の影響が大きいと考えられています。
高圧ガスの保安は、他の産業保安と違い、死傷事故件数が四半世紀の間減少していないというデータがあり、検査・保安技術が刷新されていないことがわかります。さらにはベテランの技術者が数多く引退することを考えると、検査・保安技術の大きな変革が急務となっています。
Soilookは、赤外線カメラを使用したガス可視化検査サービスの提供を通じ、ガス漏洩検査の課題を解決することを目指しています。
デジタル時代において企業の利益を最大化させるためには、IoTなどのテクノロジーを活用することが重要です。「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウを詳しく解説しています。また、ICTの専門家にインタビューを行い、創業期のシステム整備のメリットや注意点なども伺っていますので、こちらもご参考ください。
カテゴリ | 有望企業 |
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