「ウェルファーマ」が粒子径100nm以下のナノCBD(カンナビジオール)原料の開発・量産化に成功 5/24から販売開始

tips

2022年5月17日、株式会社ウェルファーマは、「ナノCBD製剤」2種の開発と量産化に成功し、2022年5月24日(火)から国内でのサンプル供給と販売流通を開始することを発表しました。

ウェルファーマは、CBD(カンナビジオール)の原料輸入販売・CBD製品のOEM受託事業、CBD原料のナノ製剤の研究開発などを展開しています。

ナノCBBは、CBD粒子サイズが小さく、これまでのものより効果的に血中に取り込まれやすいことを特徴としています。

これまでもナノCBDは多く流通し、様々な製品に利用されています。一方で、ナノの定義が曖昧であることや、製品化後に結晶化してしまい、吸収されにくいもの(安定性の低い)ものがあることが課題となっています。

今回の「ナノCBD製剤」は安定性が高く、100nm以下であることを特徴としています。

CBD(カンナビジオール)とは、大麻などに含まれている天然成分で、鎮痛・抗炎症作用、うつの改善、睡眠の改善、精神的・肉体的緊張の緩和など様々な効果・効能をもっています。

CBDは大麻からも抽出されることから危険なものと見られることもありますが、向精神作用をもたらす成分はTHCであり、THCを含まないCBD製品ならば国内では合法となっています。

また、依存などの重篤な副作用もないため、近年はヘルスケアやビューティー領域の食品・化粧品が増え、雑誌などでも取り上げられることもあり、消費者に大きく注目されています。

特に抗炎症作用については、スポーツの領域で注目されています。スポーツ選手が練習・トレーニング前後に使用することで、身体の痛みの軽減や、炎症を抑えることに使えるのです。

通常の鎮痛剤は依存症があるものも存在しており、ドーピング指定薬物であるため使用できないというものもあるため、CBDを鎮痛剤の代替として使うという事例も見られます。

CBDの一部は世界アンチ・ドーピング機構(WADA)による規制の対象外となっているため、今後使用例が増えてくると考えられています。

一方、CBDは薬ではないため、薬事法によって販売時に効果を具体的に書くことができず、PR・マーケティングが難しいという課題があります。そのため日本でのCBD製品はブランディングを重視していたり、第三者からの口コミなどが重要となっています。

プロダクトのみでの差別化が難しい領域では、自社のビジョンやプロダクトに関する情報発信によるブランディングが重要となっています。「冊子版創業手帳」では、インターネットを活用したPRなど、マーケティング・ブランディングに関するノウハウを詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ トレンド
関連タグ CBD OEM ウェルファーマ カンナビジオール ナノCBD 株式会社 研究開発 製剤 製品 製造 資金調達 輸入販売
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説

トレンドの創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

自由診療向けオールインワンSaaS「medicalforce」を提供する「メディカルフォース」が6億円調達
2022年8月24日、株式会社メディカルフォースは、総額6億円の資金調達を実施したことを発表しました。 メディカルフォースは、自由診療向けオールインワンSaaS「medicalforce(メディカルフ…
東京大学・松尾研究室発のAIスタートアップ「パンハウス」が資金調達
株式会社パンハウスは、資金調達を実施したことを発表しました。 パンハウスは、東京大学松尾研究室が開発したAIスタートアップ起業家育成プログラム「起業クエスト」の卒業1期生が創業したAIスタートアップで…
マンション売却サービス「すむたす売却」を提供する「すむたす」が22億円調達
2024年8月22日、株式会社すむたすは、デットファイナンスにより総額22億円の資金調達を実施したことを発表しました。 すむたすは、マンション売却サービス「すむたす売却」や、リノベーションマンションを…
オリジナルIPのVRゲーム開発などを手がける「MyDearest」が11.6億円調達
2023年11月7日、MyDearest株式会社は、総額約11億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 MyDearestは、オリジナルIPのVRゲームを中心に開発・パブリッシングを行…
農業向けドローン・ソリューション提供の「スカイマティクス」がMBOと9億円の調達を実施
2019年10月1日、株式会社スカイマティクスは、総額約9億円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、この資金調達により、経営陣が議決権の過半数を保有します。 創業株主である三菱商事株式会社は…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集