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2022年4月13日クルマのサブスク「ノレル(NOREL)」展開の「IDOM CaaS Technology」が14億円調達

2022年4月12日、株式会社IDOM CaaS Technologyは、総額14億円の資金調達を実施したことを発表しました。
IDOM CaaS Technologyは、中古車販売「Gulliver(ガリバー)」サービス運営の株式会社IDOMからスピンアウトする形で生まれたスタートアップで、クルマのサブスクリプションサービス「ノレル(NOREL)」を展開しています。
「Gulliver」のネットワークを活かし、国内外の様々なメーカーから車を選び、月額1万円から定額で車に乗れるサービスです。
契約期間は最短30日で、30日ごとに継続・退会を決められるほか、毎月自由に乗り換えを行うことができます。
ほかに契約期間が1年~9年の新車プラン、乗り換え可能サイクルが90日・1年・2年ごとの中古車プランが用意されています。
今回の資金は、審査基準やAIを活用した残価予測の精度向上などFinTech領域の開発、車両マネジメントシステムの構築、カスタマーサクセス強化のための拠点拡大などに充当されます。
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車のサブスクリプションサービスは、初期費用や維持費用が抑えられるため、ユーザーにとって大きなメリットがある車の利用方法のひとつです。車を所有するわけではないため、乗り換えなども比較的気軽に行えることも魅力のひとつでしょう。
自動車メーカーのトヨタも「KINTO」というサブスクリプションサービスを展開しており、2022年4月12日にはトヨタ初の本格電気自動車(BEV)である「bZ4X」を「KINTO」のみで提供し、サブスクでの提供中にも顧客からのフィードバックをもらいつつ車をアップデートしていくというユニークな展開方法を発表しています。
車のサブスクが注目されている理由としては、所有から利用へという消費行動の変化や、働き方改革などによりライフスタイルの変化が激しい時代となり、車を購入し所有するよりも、サブスクで一定の期間利用するという方法のほうがライフスタイルに合っているという人が増加していることなどが挙げられるでしょう。
IDOM CaaS Technologyは、中古車販売のガリバーのノウハウにより顧客に最適な車を提案できる力と、独自のプライシング技術、与信システムなどを武器としています。ほかの車のサブスクと比較すると、契約期間が短めに設定されているため、気軽に車を利用したい、頻繁に車を乗り換えたいというユーザーのニーズに応えるものとなっています。また、「ガリバー」という全国に約480店舗ある拠点を活用できることも強みのひとつです。
今後はさらに与信システムを強化し与信AIモデルを構築することで、与信審査が通らない人でも車を利用できるようなサービスへと成長させていくとしています。
サブスクは新たな時代の販売方法として広まっています。このモデルで継続的に収益を上げていくためには、様々な分析が必要となりますが、分析のためには専用のツールを導入しなくてはなりません。「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備について詳しく解説しています。
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