注目のスタートアップ

クルマのサブスク「ノレル(NOREL)」展開の「IDOM CaaS Technology」が14億円調達

company

2022年4月12日、株式会社IDOM CaaS Technologyは、総額14億円の資金調達を実施したことを発表しました。

IDOM CaaS Technologyは、中古車販売「Gulliver(ガリバー)」サービス運営の株式会社IDOMからスピンアウトする形で生まれたスタートアップで、クルマのサブスクリプションサービス「ノレル(NOREL)」を展開しています。

「Gulliver」のネットワークを活かし、国内外の様々なメーカーから車を選び、月額1万円から定額で車に乗れるサービスです。

契約期間は最短30日で、30日ごとに継続・退会を決められるほか、毎月自由に乗り換えを行うことができます。

ほかに契約期間が1年~9年の新車プラン、乗り換え可能サイクルが90日・1年・2年ごとの中古車プランが用意されています。

今回の資金は、審査基準やAIを活用した残価予測の精度向上などFinTech領域の開発、車両マネジメントシステムの構築、カスタマーサクセス強化のための拠点拡大などに充当されます。

車のサブスクリプションサービスは、初期費用や維持費用が抑えられるため、ユーザーにとって大きなメリットがある車の利用方法のひとつです。車を所有するわけではないため、乗り換えなども比較的気軽に行えることも魅力のひとつでしょう。

自動車メーカーのトヨタも「KINTO」というサブスクリプションサービスを展開しており、2022年4月12日にはトヨタ初の本格電気自動車(BEV)である「bZ4X」を「KINTO」のみで提供し、サブスクでの提供中にも顧客からのフィードバックをもらいつつ車をアップデートしていくというユニークな展開方法を発表しています。

車のサブスクが注目されている理由としては、所有から利用へという消費行動の変化や、働き方改革などによりライフスタイルの変化が激しい時代となり、車を購入し所有するよりも、サブスクで一定の期間利用するという方法のほうがライフスタイルに合っているという人が増加していることなどが挙げられるでしょう。

IDOM CaaS Technologyは、中古車販売のガリバーのノウハウにより顧客に最適な車を提案できる力と、独自のプライシング技術、与信システムなどを武器としています。ほかの車のサブスクと比較すると、契約期間が短めに設定されているため、気軽に車を利用したい、頻繁に車を乗り換えたいというユーザーのニーズに応えるものとなっています。また、「ガリバー」という全国に約480店舗ある拠点を活用できることも強みのひとつです。

今後はさらに与信システムを強化し与信AIモデルを構築することで、与信審査が通らない人でも車を利用できるようなサービスへと成長させていくとしています。

サブスクは新たな時代の販売方法として広まっています。このモデルで継続的に収益を上げていくためには、様々な分析が必要となりますが、分析のためには専用のツールを導入しなくてはなりません。「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備について詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ Gulliver IDOM CaaS Technology NOREL ガリバー クルマ サブスク ノレル 中古車 株式会社 自動車 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
【2025年最新】起業・開業の強い味方!補助金・助成金おすすめ15選
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

USVを活用した海洋ネットワークの構築を目指す「Oceanic Constellations」が12億円調達
2025年7月3日、株式会社Oceanic Constellationsは、総額12億円の資金調達を発表しました。 Oceanic Constellationsは、水上ドローン船ネットワーク「海の衛星…
生成AIに特化したソリューションの提供と自社サービスの運営を行う「neoAI」が5,500万円調達
2023年4月24日、株式会社neoAIは、総額約5,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 neoAIは、生成AIに特化したソリューションの提供と自社サービスの運営を行う、東京大学松尾研…
飲食店のバックヤード業務をAIで自動化するクラウドサービス「HANZO」シリーズを提供する「Goals」が8億円の銀行借入を実施
2023年4月26日、株式会社Goalsは、銀行借入により8億円の資金調達を実施したことを発表しました。 Goalsは、飲食店向けクラウドサービス「HANZO」シリーズを開発・提供しています。 202…
猫の活動データを記録する首輪「Catlog」展開の「RABO」が1億円調達
2020年1月15日、株式会社RABOは、総額約1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 飼い猫の活動データを24時間記録する首輪「Catlog」を開発・展開しています。 歩く・走るなどの運動や…
VTuber事業やメタバースマーケティング事業を展開する「Brave group」が「マイナビ」と資本業務提携
2022年9月9日、株式会社Brave groupは、株式会社マイナビと、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 Brave groupは、グループ会社を通じ、バーチャルIP事業や、メタバース…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集