注目のスタートアップ

観測ロケットや超小型人工衛星打上げロケットを開発・製造する「インターステラテクノロジズ」が18.7億円調達

company

2022年4月11日、インターステラテクノロジズ株式会社は、総額18億7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

インターステラテクノロジズは、観測ロケット「MOMO」と、超小型人工衛星打上げロケット「ZERO」の開発・製造を行っています。

「MOMO」は、観測機器や企業・個人から預かった荷物(ペイロード)を搭載し、高度100kmの宇宙空間に到達し、そこで実験・測定を行ったあと、地球へと帰ってくる観測ロケットです。

「ZERO」は、人工衛星を地球周回軌道に投入するためのロケットです。100kg以内の超小型人工衛星を高度500km程度の軌道上に投入することができます。

今回の資金は、初号機打上げのための開発が本格化している「ZERO」の研究開発、設備投資、人材採用、材料費などに充当されます。

世界の宇宙ビジネスの市場規模は、2010年に約27兆円だったものが、2019年には約40兆円にまで成長しています。また、2040年代には100兆円以上の市場規模へと成長することが予測されており、大きく注目されている市場です。

宇宙ビジネス市場でもっとも大きな割合を占めているのが、衛星の打上げや衛星から得られたデータを活用する衛星サービスです。衛星開発が進展したことで超小型の衛星が実現できるようになり、それに伴い打上げコストが下がったことでスタートアップでも参入できる市場となっています。

一方で、小型衛星開発は大きく進展しているのですが、衛星の打上げに必要となるロケットは不足している状況にあります。また現在は大型ロケットが主流で、小型衛星の打上げの際には他の事業者の衛星も同時に打ち上げる方式が取られています。そのため打上げのためにはスケジュール調整が必要となっています。

インターステラテクノロジズは、低価格化を目的としたロケットの開発と打上げ体制の構築を行っています。具体的には、ロケットの主要コンポーネントを自社内で一貫して設計・製造・運用する体制を構築し、射場を工場の側に設置し、製造から打上げまでの期間を短縮することで、1回あたりの打上げコストを6億円以下にすることを目指しています。これにより好きな時に好きな場所に衛星を打ち上げられる環境を実現しようとしています。

最新技術を活用したプロダクトの開発には豊富な資金が必要です。シリーズ発行累計200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を提供しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ Momo ZERO インターステラテクノロジズ ロケット 宇宙 宇宙ビジネス 小型 株式会社 衛星 製造 観測 資金調達 開発
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
事業計画書の書き方とは?18ステップごとにわかりやすく解説!
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

インハウスAI動画編集クラウド「Video BRAIN」提供の「オープンエイト」が30億円調達
2021年1月29日、株式会社オープンエイトは、総額約30億円の資金調達を実施したことを発表しました。 インハウスAI動画編集クラウド「Video BRAIN」の提供や、動画自動生成機能などのAPI提…
データ分析・可視化のコンサルティングサービス提供の「データビズラボ」が1.5億円調達
2021年6月1日、データビズラボ株式会社は、総額約1億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 顧客企業の、デジタル戦略設計フェーズから、データ分析・可視化、社内推進までを伴走支援する…
危機・不審行動検知ソリューションを展開する「アースアイズ」が「初田製作所」と資本業務提携
2022年11月17日、アースアイズ株式会社は、株式会社初田製作所と、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 アースアイズは、防犯や事故防止を目的としたAI搭載カメラシステムの開発・販売や、危…
相続税申告書作成クラウド・サービス提供の「better」が5,000万円調達
2020年1月15日、株式会社betterは、約5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、ニッセイ・キャピタル株式会社です。 また、相続税申告書が作成できるクラウド・サービス「…
高血圧治療用アプリなど「治療アプリ」を展開する「CureApp」 米投資会社「カーライル」が70億円のマイノリティ成長投資を実施
2022年8月16日、株式会社CureAppは、カーライル(本社:米国ワシントンD.C.)からマイノリティ出資を受け、戦略的提携を発表しました。 カーライルによる投資額は約70億円です。 CureAp…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集