注目のスタートアップ

都内で次世代型シェアリングIoT農園を展開する「プランティオ」が1.3億円調達

company

2022年3月22日、プランティオ株式会社は、総額1億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

ベランダ、ビルの屋上、マンションの屋内などあらゆる場所での野菜栽培を可能にする次世代型アグリテインメントプラットフォーム「grow」や、シェアリングIoT農園を展開しています。

「grow」は、IoTセンサーとスマートフォンアプリによって野菜栽培をナビゲーションし、様々な場所での野菜栽培を可能にするプラットフォームです。

また、都内のビルの屋上でシェア型IoTコミュニティファームも展開しています。

今回の資金は、シェア型IoTコミュニティファームの設置数の拡大や、一般の農的活動がどれほど環境貢献できるかを可視化する機能のアップデートなどに充当される予定です。

営利目的で行う比較的規模の大きな農作物の栽培を農業と呼ぶのに対し、市民などが行う非営利・小規模のものを農的活動と呼びます。また、都市部で行う農的活動をアーバンファーミングと呼び、ニューヨークやロンドンでは大きなトレンドとなりつつあります。

市民による都市部での農的活動が注目されている理由には、SDGsの推進によって食糧生産の重要性が再認識されたこと、環境負荷の低い地産地消への取り組み、都市に緑を増やすことによるヒートアイランド現象の低減などが挙げられます。

また、新型コロナウイルス感染症の流行も大きく、サプライチェーンが寸断されたことにより自給自足への意識が高まったほか、気分転換として家庭菜園などに取り組む人が増えたと考えられます。

プランティオは、日本の都市において、このアーバンファーミングの普及に取り組んでいます。

日本では農業従事者の減少が課題となっており、将来的に野菜に関しても食料自給率が低下していくと予測されます。アーバンファーミングはこの農作物の課題も解決する可能性があり、また都市部の希薄化したコミュニティを新たに構築するものとなるかもしれません。様々な視点から考えられる取り組みであるため、今後の展開に注目が必要です。

社会課題を解決するには、他社/サービスとの連携が重要です。「冊子版創業手帳」では、提携・連携できる企業・組織を探すためのネットワークづくりのノウハウについて詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ IoT シェアリング 株式会社 資金調達 農業
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
起業するには何から始める?誰でもできる起業の仕方や手続き【5ステップで解説】
【2025年最新版】合同会社と株式会社の違いを徹底比較!メリット・デメリットや選び方をわかりやすく解説
一般社団法人設立サムネイル
一般社団法人の設立方法を徹底解説|手続きの流れ・必要書類・費用・メリットなど
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
【記入例つき】事業計画書の書き方を初心者向けに解説|起業・融資対応テンプレートあり

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

ごみ処理問題のサステナブルな解決に取り組む「JOYCLE」が資金調達
2024年9月11日、株式会社JOYCLEは、累積総額約1億7000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 JOYCLEは、ごみ処理問題のサステナブルな解決のため、小型アップサイクルプラントを軸…
マウスピース歯科矯正サービス「hanaravi」などを展開する「DRIPS」が資金調達
2023年10月30日、株式会社DRIPSは、累計3億4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 DRIPSは、マウスピース歯科矯正サービス「hanaravi(ハナラビ)」を手がけています…
電気自動車充電サービス「WeCharge」を展開する「ユビ電」が2億円調達
2023年8月31日、ユビ電株式会社は、総額2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 ユビ電は、EV充電サービス「WeCharge」を展開しています。 充電ごとの電気量・料金を計測できるEV充電…
藻類による有用脂質生産の研究開発を行う「ファイトリピッド・テクノロジーズ」が資金調達
2024年10月2日、株式会社ファイトリピッド・テクノロジーズは、資金調達を実施したことを発表しました。 ファイトリピッド・テクノロジーズは、東工大発ベンチャーとして2021年に設立された企業です。 …
医療・福祉を支えるモビリティインフラの社会実装を目指す「mairu tech」が3,300万円調達
2023年11月13日、株式会社mairu techは、総額3,300万円以上の資金調達を実施したことを発表しました。 mairu techは、予約したい民間救急・福祉タクシーがすぐに見つかるWebシ…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集