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2022年2月24日製造業の業務プロセスの標準化を促進するSaaS「WALL」など提供の「SUPWAT」が1.5億円調達
2022年2月24日、株式会社SUPWATは、総額約1億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。
製造業における研究開発・設計・生産領域において蓄積されたデータを活用し、業務プロセスの標準化を促進するプラットフォーム「WALL」の提供や、製造領域に対して機械学習等の技術を適用することで研究開発現場の課題解決を行う事業、東京大学の生産技術研究所との「水素タンク」最適設計の共同研究(NEDO事業)などを行っています。
「WALL」は、強度・性能に関するパラメータの最適化、材料開発における適用可能性のシミュレーション、パラメーターの影響度分析により、製造業の研究開発領域において定量的な判断を支援するサービスです。これにより属人化していた開発の技術継承を容易にします。
今回の資金は、エンジニアを中心とした人材採用の強化に充当されます。
かつて日本はものづくり大国として世界を制するほどの競争力を持っていました。
しかしバブル崩壊や、中国・韓国などの新興国企業の躍進、製品のコモディティ化などが重なり製造業は低迷していきました。
製造業がGDPに占める割合は1989年時点で26.5%あったものが、2017年には20.8%に縮小しています。
とはいえ、製造業の就業者は国内の全就業者のうち16.5%を占めており、日本の雇用を支える中核的な産業でもあります。
また製造業は非製造業よりも経済全体に対する波及効果が高いため、製造業を競争力を有する産業へと再び押し上げる必要があります。
一方で、国内の製造業はテクノロジーの導入が遅れており、他国との差は離されていく一方になっています。
近年はこの製造業におけるテクノロジー導入・活用の課題を解決するため、様々なサービスを提供するスタートアップが登場しています。
SUPWATは、製造業の研究開発領域に特化した、最適化・標準化を実現するプラットフォーム「WALL」の提供を通じ、これまでアナログな知見・経験を重視した開発から、データ分析を主体とした開発への転換を支援しています。
企業を成長させていくためにはテクノロジーの活用が重要です。「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウを詳しく解説しています。
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