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アート管理サブスクリプションサービス「美術倉庫」運営の「between the arts」が1.89億円調達

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2021年10月28日、株式会社between the artsは、総額1億8,900万円の資金調達を実施したことを発表しました。

また、Shinwa Wise Holdings株式会社との資本業務提携契約を締結したこともあわせて発表しました。

アート管理サブスクリプションサービス「美術倉庫」を運営しています。

アートコレクションを撮影することで、購入時期や参考市場価格など様々な情報をオンラインで閲覧・管理することができるサービスです。

また、1作品あたり月額100円から「美術倉庫」が管理する倉庫に預けることができます。

オークションハウスを運営するShinwa Auctionと提携し、「美術倉庫」で管理する作品をShinwa Auction主催のオークションに出品代行するサービスも提供しています。

日本のアート産業市場は、2020年において3,197億円と推計されています。アート作品が直接関わる美術品市場は2,363億円となっています。

世界の美術品市場がここ10年間約600億ドル(約7兆円)で推移していることを鑑みると、まだまだ小さな市場であることがわかります。

チャネル別でみると、国内百貨店と国内画廊・ギャラリーが売上の7割を占めており、別のチャネルの充実や利用促進が美術品市場の活性化に資すると考えられています。

国の政策として、所得税・法人税・相続税において優遇措置を行い、アート作品の取得・寄付を促進することも行われています。

文化庁は、コレクションが死蔵されているほか、売買によって散逸しているケースが多いことを指摘し、社会資本として公開・活用していくための環境を整備することが重要であるとしています。

アート作品の管理プラットフォームは、死蔵されていた作品に光を当て、共有や流通を促進するものであるともいえます。

「美術倉庫」では預かった作品を許可を得て展示公開するという取り組みや、作品のレンタルなども行っており、作品の活用についても積極的に取り組んでいます。

今後、アートシーンの活性化のため、どのように展開を図っていくのか注目が必要です。

新たなビジネスの創出には資金が重要です。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。

(文中の数値については、出所)「日本のアート産業に関する市場調査2020」(一社)アート東京、(一社)芸術と創造)

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
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