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運送管理SaaS「アセンド・ロジ」提供の「ascend」が1.4億円調達

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2021年10月20日、ascend株式会社は、総額1億4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

運送管理SaaS「アセンド・ロジ」を開発・提供しています。

運送事業者の運行管理業務をデジタル化し、売上に直結する物流データ(荷物・車両・運転手・ルートなど)を可視化するサービスです。

運送業事業者の課題をヒアリングした上で改善施策を提案するほか、荷主交渉に向けたデータ提供・資料作成などの代行も行っています。

今回の資金は、「アセンド・ロジ」の開発強化や、人材採用などに充当されます。

新型コロナウイルス感染症の影響によりECの利用が拡大したことに伴い、物流業界の需要も増加しています。

もともと運送業は人手不足や、小口発送の増加、積載率の減少、激務化、労働環境の悪化などの課題を抱えていました。

さらに需要が増加したことにより、運送業ではデジタル化やDXによる業務効率化などが急務となっています。

しかし日本の運送業ではあまりデジタル化・DXが進んでいないという現状があります。

理由としては、標準化を目指す欧米の運送業とは違い、日本では臨機応変な対応を荷主に求められることが挙げられます。

臨機応変な対応を行うためにはアナログで対応するほうが良いケースが多く、デジタル化に踏み切ることができないという構造的な問題があります。

しかしDXが実現できなければ市場の変化に対応できず、大きな損失を生み続けてしまうため、自社の課題をきちんと把握しDXを推進していくことが重要です。

ほとんどを中小企業が占める運送業界ではIT人材が少ないため、ascendのようにサービスの提供とコンサルティングを同時に行うようなモデルが需要を伸ばしていくと考えられます。

効率化はどの企業でも大きな課題となっています。創業期は最新のシステムを導入できる機会でもあるため、効果的なシステム・ツールを選定・導入するとよいでしょう。「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
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