注目のスタートアップ

C向けセールアンドリースバックサービス「CASHARi」運営の「ガレージバンク」が1億円調達

company

2021年10月13日、ガレージバンク株式会社は、総額1億円の資金調達を実施したことを発表しました。

C向けセールアンドリースバックサービス「CASHARi(カシャリ)」を開発・運営しています。

ファッションアイテムやデジタルガジェットなどのアイテムを、スマートフォンで撮影した画像だけで査定を行い、そのまま資金化するサービスです。

申し込みの際に対面でのやりとりやアイテムの発送などを必要とせず、すべての手続きはオンラインで完結することが特徴です。

アイテムを資金化したあとは、3カ月の利用期間があり、その間は利用料(リース料)を支払うこととなります。

利用期間終了時には、契約時に表示された残存価格を支払うことでアイテムを買い戻す方法、残存価格をもとに再契約を行い利用期間を延長する方法、アイテムを発送する方法の3種類の方法を選ぶことができます。

今回の資金は「CASHARi」の運営体制の強化や、UXの向上に充当されます。

即時買取・即時現金化サービスは、アイテムの写真を撮ってアップロードするだけですぐに査定され現金化されるため、フリマアプリで売却するよりも手軽であることから話題となったサービスです。

モノを担保にすることから質屋の発展型としても捉えられており、安全なファイナンスサービスとしても注目されています。

「CASHARi」は、セールアンドリースバックという金融取引の手法を、C向けのファイナンスサービスとして応用したビジネスです。

セールアンドリースバック(sale-and-leaseback, S&LB)とは、所有している物品を売却すると同時にリース契約を結ぶという金融取引のことで、主に不動産の領域で活用されています。

通常の即時現金化サービスは、現金化したあとは数日や数週間以内にアイテムを送付する必要があります。

しかしセールアンドリースバックの手法であれば、即座に現金を受け取りながら、アイテムは保有したままの状態となります。

すぐに現金は必要ではあるものの、アイテムはまだ使わなくてはならない、といったユースケースが考えられます。

即時現金化サービスはどちらかというとフリマアプリの延長線として捉えられていますが、「CASHARi」はファイナンスサービスに軸足を置いています。今後、どれだけニーズを掘り起こせるかが重要となってくるでしょう。

起業においても資金は非常に重要なことのひとつです。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、創業期の資金調達の方法や、クラウドファンディングを成功させるためのノウハウ、VCから出資を受けるための方法など、資金調達にまつわる様々な情報を提供しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ CASHARi カシャリ ガレージバンク セール・アンド・リースバック ファイナンス 株式会社 資金調達 質屋
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
NPO法人設立サムネイル
【保存版】NPO法人の設立は難しい?メリットや設立費用、条件など徹底解説
一般社団法人設立サムネイル
「一般社団法人」設立ガイド|手続きの流れ・必要書類・メリット・費用など
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

障害者手帳アプリ「ミライロID」やユニバーサル・デザインのソリューション提供の「ミライロ」が3億円調達
2021年4月2日、株式会社ミライロは、総額3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 障害者の視点から、ユニバーサル・デザインのソリューション提供や、障害者手帳アプリ「ミライロID」を運営を行っ…
EV充電インフラサービスなどエネルギー関連事業を展開する「ENECHANGE」が15億円調達
2022年12月27日、ENECHANGE株式会社は、大手金融機関である三井住友銀行をアレンジャーとして、三井住友信託銀行、商工組合中央金庫のほか、千葉銀行(千葉県)、紀陽銀行(和歌山県)、山梨中央銀…
非オピオイド鎮痛薬などの研究開発を行う「BTB創薬研究センター」が資金調達
2024年6月24日、株式会社BTB創薬研究センターは、資金調達を実施したことを発表しました。 BTB創薬研究センターは、2020年6月に、京都大学の萩原正敏教授の創薬プログラムをもとに設立された企業…
読書教育のオンライン習い事サービス「ヨンデミー」を運営する「Yondemy」が1.3億円調達
2024年3月13日、株式会社Yondemyは、総額約1億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Yondemyは、子ども向けの読書教育のオンライン習い事サービス「ヨンデミー」や、Po…
成長企業向け法人カード提供の「UPSIDER」が38億円調達
2021年10月12日、株式会社UPSIDERは、総額約38億円の資金調達を実施したことを発表しました。 成長企業向けの法人カードサービス「UPSIDER」を提供しています。 成長投資に見合う利用限度…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集