イベント特化型SNS「EventHub」運営がSalesforce Venturesから資金調達を実施

画像は株式会社EventHubのホームページより引用

2019年4月15日、株式会社EventHubはセールスフォース・ドットコムの投資部門であるSalesforce Venturesを引受先とする資金調達を実施したことを発表しました。
また、セールスフォース・ドットコムと協業し、データ連携を開始する予定です。

株式会社EventHubは、カンファレンスや展示会に導入することにより来場者・出展社間のビジネスネットワーキングや商談の機会を増やすサービスである「EventHub」を展開しています。

株式会社EventHub 代表取締役 山本理恵さんよりコメント

今回のニュースについて、株式会社EventHub 代表取締役 山本理恵さんよりコメントが届きました!

山本 理恵(やまもと りえ)
1988年英国生まれ。ブラウン大学経済学部・国際関係学部卒業後、マッキンゼー・アンド・カンパニー サンフランシスコ支社入社。マッキンゼー在籍中に認定特定非営利活動法人Teach For Japanへ出向する。2016年に株式会社EventHubを設立し、イベントのビジネスマッチングを加速するマッチングサービス「EventHub」を提供。
ーサービスを作った理由を教えてください。

山本:米国で16年過ごし日本に帰国後、ベンチャー企業のコンサルティングや海外マーケティングなどをしていた際に、日本と海外のビジネスパーソンをつなぐ”橋渡し”をする機会が多くありました。

その頃、よく海外で展示会に出展したり、カンファレンスに参加していたのですが、海外ではイベント・カンファレンスでマッチング、ネットワーキングツール等のテクノロジーが活用されているのが当たり前でした。新しいマーケットに参入するときも効率的にリードが獲得できるなど、利用者として価値を感じました。

このようなツールは州境・国境を超えてビジネスをする必要があり、またMA/SFA/CRMが普及していてイベントROIのデータ化が進んでいればいるほど、導入されている傾向がありました。日本でも今後ニーズは増えると思い、事業スタートに至りました。

ー今までVC調達に慎重だった理由は?

山本:理由は2つあります。

1つ目は、B2Bサービスの場合、本当にニーズがある課題・領域であれば、最初はコンサルティングやベータ版のサービスからでも最低限資金は得られる、と考えていたからです。外部から資金調達する前に、対価をきちんと得られるかどうかの検証に時間を使いたかったのです。

2つ目は、融資や補助金など、VC以外にも様々な調達方法があったからです。資金コストの面から考えると、最初に融資などを検討するべきだと思っていました。

ーなぜ出資で調達したのですか?

山本:今後の展開・サービス強化はもちろん、適切なタイミングでシナジーが高いパートナーとのご縁があったためです。

ー今後の展開を教えてください

山本:以前から提供しているマッチング機能に加え、ビジネスのシーズ・ニーズのレコメンド機能や、イベント登壇者に対するQ&A・ポーリング機能など、イベント参加者のエンゲージメントを高めた上で適切なビジネス交流を促す機能を実装していきます。

また、セールスフォース・ドットコムと協業することにより、イベントに参加する企業がイベント内で獲得した情報を自動的に記録する仕組みや、自社の取引データベースを参照し既存の取引先や親和性が高い企業がイベント会場にいる際に、両社を結びつける仕組みを提供して参ります。

EventHubのホームページはこちら

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 便利なサービス
関連タグ マッチング 起業家向けイベント
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
合同会社設立マニュアル|流れの6ステップや費用、必要書類などを解説!
事業計画書とは?書き方の18ステップやメリットを解説!
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
起業の仕方サムネイル
起業の仕方を大解剖!初めての素人でも失敗しない起業の6つのステップと手順とは?
合同会社と株式会社の違いサムネイル
合同会社とは?株式会社との違い、メリット・デメリットをわかりやすく比較

便利なサービスの創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

C2Cの中古車マーケット運営の「Ancar」が4億円調達!
平成30年10月29日、株式会社Ancarは、総額4億円の資金調達を実施したことを発表しました。 中古車個人間売買マーケットプレイス「Ancar(アンカー)」や、全国1,000箇所の提携整備工場とユー…
建築家プラットフォーム「アーキタッグ」などを運営する「青山芸術」が資金調達
2022年12月22日、株式会社青山芸術は、資金調達を実施したことを発表しました。 青山芸術は、建築家プラットフォーム「アーキタッグ」や、建築家と家を立てたい人をマッチングする「titel(タイテル)…
エンジニア採用サービス「Findy」がエンジニアの対外発信力を数値化する新機能をリリース
2020年12月23日、ファインディ株式会社は、「Findy」において新機能「発信力レベル」をリリースしたことを発表しました。 「Findy」は、ハイスキルなエンジニアと企業をマッチングする転職サービ…
専門工事業者紹介サービス「リフォマ」などを提供する「ローカルワークス」が1億円調達 「日新火災海上保険」と資本業務提携
2022年8月30日、株式会社ローカルワークスは、約1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、日新火災海上保険株式会社と資本業務提携契約を締結したことも併せて発表しました。 ローカルワーク…
動画を活用したスタートアップと大手企業の商談創出プラットフォーム「MOVIN」がリニューアル・リリース
2020年11月17日、MOVIN株式会社は、「MOVIN」を2020年11月17日(火)にリニューアル・リリースしたことを発表しました。 「MOVIN」は、動画(事業紹介動画・社長インタビュー動画)…

大久保の視点

日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集