主婦の起業メリットとデメリット。起業前に知っておきたいポイントを解説

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主婦で起業は大変?メリットとデメリットの両方を知って検討するのがおすすめ

(2020/07/16更新)

子どもが成長すると自分の時間が増え、仕事を持ちたいと希望する主婦の方は多いです。さらに最近では、起業を考える方も少なからずいるのではないでしょうか。

「自宅でできる、時間に自由がきく仕事」が主婦にとって理想的ですよね。そういう意味でも、就業時間にとらわれない「起業」という方法は魅力的なのかもしれません。

そこで本記事では、主婦が起業することのメリットとデメリットをご紹介します。主婦の方が起業をするときに、特に知っておいたほうが良いポイントなどをまとめていますのでぜひ参考にしてください。

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主婦が起業するメリットとは?

主婦が起業して得られるメリットの1つは、時間の自由度が高くなることです。自分で仕事の時間を調節できるので、例えば子どもが急に体調を崩した時にも対応することができます。

特に子どもが小さいうちは発熱などを頻繁に起こすため、会社に勤めていると、急に仕事を休んだり早退したりする必要が出てきます。子育て中の女性に理解のある職場だとしても、休むことを申し訳ないと感じることもありますね。

また、学校や幼稚園・保育園などの行事にできるだけ参加したいけど、思うように仕事を休めないという問題も、起業して時間を自分で決められれば解消できます。
子どもが成長して生活のリズムが変化しても、それに対して柔軟に対応できるのもメリットと言えるでしょう。

ブランクに左右されない

主婦が再就職しようとするとネックになるのが、仕事をしていなかったブランク期間ではないでしょうか。最近では主婦を積極的に採用する企業が増えていますが、それでも仕事をしていなかった期間が長ければ長いほど、採用側も応募側もそのことがマイナスの意識に働くことがあります。

特に経験のない分野へ挑戦しようとする場合はなおさらでしょう。
しかしそれも自分で起業となれば問題ありません。自分で新たにキャリアを作ることができます。

例えば、創業手帳でインタビューした起業家・ひなたベイビーの江田真穂代表は、主婦をやりながら起業した理由について以下のように語っています。

これまで培ったキャリアを手放してしまうのが不本意だったことが大きいですね。さらに子どもがいると、再就職先を探すにしても「やりたいことではなく、やれること」という選択を取らざるを得ないのが辛いと思いました。

「場所や環境に縛られずに、一生続けられる働き方」としてたどり着いたのが、起業だったのです

(「主婦起業家が挑戦!経験・知識ゼロからの「ベビー水着」作り」より)

自分には何ができるのか。これまでの経験を書き出して、「自分の棚卸し」をすると、見えてくる強みや武器があるかもしれません。

自分のやりたいことに挑戦できる

起業する際には、自分の好きな分野や得意な分野で挑戦することが可能です。
語学スキルを活かしたり資格を活かしたりすることで、他にはないオリジナリティーのある起業も期待できます。また主婦の起業は、「主婦であること」も強みとして活用できるのです。

主婦として今まで経験してきたことや、主婦だからこそ持てた人脈などをフル活用してみましょう。

主婦起業は、同じ主婦からの共感を得やすいという大きな武器を持っているので、その点も意識して起業分野を見極めてください。

主婦におすすめの起業分野は?


主婦の起業は、同じ立場の人の悩みを解決することから事業を起こすと成功につながりやすいです。
主婦であること、妊娠中のプレママさん、または子育て中のママさん、子育てを卒業した主婦など、様々な立場の人とリンクすることができます。

立場が同じことで共感を得やすく、また細かい点まで気づけます。
例えば、多くの主婦が毎日の家事の負担を減らしたいと願っています。そのための画期的な方法を提案するのはいかがでしょうか。

自分が「こんなサービスがあったら便利だな」とか「こんなグッズがあったら買うのに」ということから掘り下げて、事業につなげていきましょう。主婦が家事代行サービスの会社を起こした例などは有名です。

自分の好きなものからヒントを得る方法もあります。例えば、保育士の資格を持っていたり、子どもが好きならベビーシッターとして起業したり、デザインや絵を描くことが好きならWebデザイン関係の起業を目指したりできます。

WEB関係は、起業の際のコストが少なく、パソコンがあればできることが多いので検討してみる価値があります。

フリーランスで始めるのも「起業」なの?

主婦の起業と聞くと、個人で何かを始めるイメージがあり、しばしばフリーランスと混同されがちです。起業とは事業を起こすことであり、一般的に会社を新しく作ることを指します。

フリーランスは開業届等を提出しなくてもできますが、起業は自分1人で始める場合でも、個人事業主または法人として届け出をすることからスタートします。

総務省の調査からは、女性の起業は年々増加傾向にあることがわかります。

起業する分野は、ママであれば育児の悩みを解決することなど生活に寄り添った分野が多いようです。また、開業のコストを最小限におさえていることが主婦の起業の特徴です。

主婦が起業するデメリットや失敗とは?


主婦の起業にはメリットの反面デメリットもあります。事前にしっかりと準備を行わないと、現実の厳しさを知ることになります。

ワークライフバランスがうまく取れないことも

まずおちいりがちな失敗が、生活と仕事のバランスが上手く取れなくなってしまうことです。

時間が自由になるから起業したはずが、いざ事業が本格化したら忙しくて仕事ばかりに時間を取られてしまったというケースがあります。
事業が成功することは望ましいですが、それによってワークライフバランスが崩れてしまっては本末転倒です。

仕事と家庭生活の切り替えをしっかり行うことができないと、プライベートな時間や家族との時間も仕事に侵食されてしまいます。

では、どうやって切り替えるようにすれば良いのでしょうか。

仕事とプライベートの線引きを常に念頭に置くことが必要です。もし仕事を自宅で行うなら、会社勤めのように始業時間と終業時間を決めてしまうのも手です。

ある程度柔軟に対応する余地は残しつつ、時間がきたらパソコンを閉じる、作業道具をしまうなどの行動で終わりにします。物理的に仕事と家庭を分けることがやりやすくなります。

最新技術についていけない

わずかな時間のブランクであっても、その間に最新の技術が発表されたり、新しい情報が発信されていたりすることが考えられます。

自分の持っているスキルや知識が古く、使い物にならないというパターンもあるため気をつけましょう。知識や勘、技術などが低下している場合には、起業の成功に結びつけることが難しくなります。

自分の持っているスキルなどが、どの程度通用するかという見極めが重要です。そして足りない分は起業前に最低限身につけておきましょう。

経験が少なく見通しが甘くなることも

主婦であっても、起業すれば一実業家です。その意識をしっかり持ちましょう。
また起業後すぐに収入が伸びるかは未知数です。物事は経験が少ないとどうしても見通しが甘くなりがちです。

起業の最初ほど計画は厳しめに設定することをおすすめします。安定して稼げるようになるまで、どのくらいの時間が必要なのか。起業直後は、むしろマイナスになることも考えられるため、収入が安定するまでには忍耐が必要です。

まとめ

起業は、主婦だから特別大変ということではありません。誰がやっても簡単なことではなく、事業を続けるには大きな労力を必要とします。

その覚悟をもって臨むのが最も重要です。そのうえで、主婦である強みを活かしてチャレンジしていきたいですね。

創業手帳が発行する「創業手帳woman」には、主婦から起業した方はもちろん、多くの女性起業家のインタビューが載っています。なぜ起業に至ったのか、どのように事業を展開していったのかなど、体験談を語っていただいています。参考にご覧ください。

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(編集:創業手帳編集部)

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