【最新版】国内ベンチャーキャピタル(VC)一覧|実際に聞いた投資を受けるポイント

資金調達手帳

創業手帳が実際にインタビュー!おすすめVCまとめ

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スタートアップの成功は良質なベンチャーキャピタル(VC)にかかっている、と言っても過言ではありません。しかし「良いVCが見つからない」「そもそも探し方もわからない」と悩む経営者が多いのも現実です。

そこでこの記事では、独自に選定したおすすめVCを一覧し、それぞれの特徴を比較してみました。創業手帳がインタビューしたVCも含む、リアルな声に基づく情報です。VCが企業のどこを見て投資を決めているのか、役立つヒントを掴めます。

資金調達の失敗は、事業の失敗を意味します。成功のための正しい情報を「資金調達手帳(無料)」で学習しませんか?投資家の攻略法からIPOまでをまるっと学べる、250万人もの起業家が愛用するガイドブックシリーズです。

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【厳選】おすすめ国内ベンチャーキャピタル(VC)20選

成長段階にある未上場の新興企業に投資する会社やファンド、それがベンチャーキャピタル(VC)です。創業手帳でインタビューを実施したVCを含め、おすすめの国内VCを20社まとめました。

VC名 主な投資ステージ 主な投資領域 VC特性
Beyond Next Ventures シード・アーリー期に特化 フード、デジタル、宇宙、医療、ヘルスケアなど インキュベーター/アクセラレーター
KDDI∞Labo シード・アーリー期に特化 IoT、AI、Big data、ヘルスケア、スポーツ、宇宙事業など インキュベーター/アクセラレーター
Coral Capital シード・アーリー期に特化 IT、SaaSなど インキュベーター/アクセラレーター
Open Network Lab シード・アーリー期に特化 Web3、ブロックチェーン、地域特化など インキュベーター/アクセラレーター
サムライインキュベート シード・アーリー期に特化 エンタメ、教育、製造、物流、建設、ヘルスケアなど インキュベーター/アクセラレーター、独立系
ドリームビジョン シード・アーリー期に特化 農業、IT、SaaS、ハードウェア、飲食など 独立系
インキュベイトファンド シード・アーリー期に特化 フィンテック、ゲーム、ヘルス・メディカルテックなど インキュベーター/アクセラレーター
J-Seed Ventures シード・アーリー期に特化 Webサービス、エネルギー事業、医療など インキュベーター/アクセラレーター
Skyland Ventures シード・アーリー期に特化 インターネット領域全般 インキュベーター/アクセラレーター
グロービス・キャピタル・パートナーズ シード・アーリー期からミドル期までカバー ソフトウェア、エンタメ、バイオ、医療、IT、SaaS、AIなど 独立系
FENOX VENTURE CAPITAL シード・アーリー期に特化 IT、エンタメ、ヘルスケアなど 独立系
伊藤忠テクノロジーベンチャーズ シード・アーリー期を中心にミドル・レイター期までカバー IT関連全般 CVC
ANOBAKA シード・アーリー期に特化 インターネット全般 CVC
Gree Ventures シード・アーリー期に特化 インターネット、エンタメ、ライフスタイル、医療、IT、SaaS、DX、AIなど CVC
サイバーエージェント・キャピタル シード・アーリー期を中心にミドル・レイター期までカバー AI、エンタメ、フィンテック、人事、ライフスタイル、メディアなど CVC
GMOベンチャーパートナーズ シード・アーリー期を中心にミドル期までカバー フィンテック分野全般 CVC
docomo Innovation Village 全ステージを対象 グループ会社と共創が見込める領域(ビッグデータ、フィンテック、エンタメなど) CVC
ABCドリームベンチャーズ シード・アーリー期に特化 IT、ヘルスケア、介護、DX、AIなど CVC
みずほキャピタル シード・アーリー期を中心にミドル・レイター期までカバー IT、インターネット、バイオ、ヘルスケア、医療製造業など 金融機関系
信金キャピタル シード・アーリー期を中心にミドル・レイター期までカバー 運送業、塗装業、卸売業、工事業全般、飲食業、宿泊業など 金融機関系

各社の特徴を詳しく紹介します。インタビュー記事もあわせてチェックしてみてください。

Beyond Next Ventures


大学の研究を事業化する支援プログラム「BRAVE」を2016年からスタートさせ、研究開発系スタートアップ支援で累計220億円のファンドを運用しているBeyond Next Ventures。

BRAVEのプログラムでは、研究者と経営人材候補をマッチングすることで創業チームをつくり、事業化までの取り組みを行っています。プログラム終了後、実際に起業を実現した割合は64%と、半数以上がスタートのきっかけを掴んでいるプログラムです。

さまざまなディープテック領域に投資しており、創業支援はもちろん海外への進出まで視野に入れたグローバルな伴走支援を魅力としています。海外投資家とのネットワークを作ることで、世界規模の成長が望めるでしょう。

研究者や起業家が挑戦しやすいインフラの構築に取り組み、プロフェッショナルな伴走者として新産業の創出を目指しています。

主な投資ステージ シード・アーリー期に特化
主な投資領域 フード、デジタル、宇宙、医療、ヘルスケアなど
代表的な投資先 CureApp、エクスメディオ、エレファンテックなど
Beyond Next Ventures 伊藤 毅氏へのインタビュー>>
Beyond Next Ventures 伊藤 毅|エコシステムの構築を通じて大学発ベンチャーの可能性を最大化する

KDDI∞Labo

KDDI∞Laboは、auでおなじみのKDDIグループがサポートするプログラムです。2011年から約半年サイクルで10期を重ね、これまでに50チーム以上が卒業しました。

アクセラレータープログラムに軸足を置き、アイデア段階のものから、サービスリリース済みのチームまで広く参加対象としています。これまで地方連携構想の拡大に取り組んできたほか、近年は宇宙事業や生成AI関連など、近代的なプログラムも手掛けてきました。

また、KDDIグループ以外にもGoogle、電通、マイクロソフトをはじめ、日本有数のパートナー企業がスタートアップをバックアップする体制を持っています。

主な投資ステージ シード・アーリー期に特化
主な投資領域 IoT、AI、Big data、ヘルスケア、スポーツ、宇宙事業など
代表的な投資先 ACALL株式会社、株式会社edison.ai、株式会社SandBoxなど

Coral Capital(旧500 Startups Japan)

image2(500 Startups Japan 代表James Riney氏)

Coral Capitalは、前身の500 Startups Japanから2019年に社名変更を行いました。「500社に投資したい」という由来から、たくさんの投資をすることを掲げたシリコンバレー生まれのシード投資ファンドで、2010年設立以来すでに50ヶ国、1,500社以上に投資しています。

「Lots of Little Bets(小さな投資をたくさん)」戦略でスタートアップへの投資を開始しました。シリコンバレー発祥の強みから、海外投資家とのコネクションにも精通しており、グローバル展開を狙う起業家の選択肢にも入ります。

Coral Capitalは「ハンズイフ」という独自スタイルが魅力です。これは必要なときにだけ手を貸すことを意味します。細かく指示するハンズオン、一切手を出さないハンズオフとは一線を画す新しいVCのポジションから、起業家を支えてくれるでしょう。

主な投資ステージ シード・アーリー期に特化
主な投資領域 IT、SaaSなど
代表的な投資先 SmartHR、KAKEHASHI、GITAIなど
【インタビュー】起業家が注意すべき、資金調達時のポイント
VCはココを見ている!500 Startupsに聞く、伸びる起業家を見極める”3つのWhy?”

Open Network Lab

Open Network Labは、3ヶ月の短期集中プログラムで育成を図る「Seed Accelerator」を中心に、2010年のスタート以来150社以上のスタートアップを支援しています。

世界に通用するプロダクトを作り上げるスタートアップの育成」を目的に、参加チームには出資やメンタリングを行うほか、代官山、鎌倉、サンフランシスコにあるワークスペースも提供中です。

北海道の全業界に向けたプログラム「HOKKAIDO」、渋谷からweb3領域のスタートアップを支援する「onlab web3」など、地域や業界に特化したプログラムも展開し、多角的に起業家をサポートしています。

主な投資ステージ シード・アーリー期に特化
主な投資領域 Web3、ブロックチェーン、地域特化など
代表的な投資先 ラクマ、ドリパス、Qiitaなど

サムライインキュベート

image3(サムライインキュベート代表 榊原健太郎氏)

サムライインキュベートは、2008年に5億円のファンドからスタートし、すでに250社以上に投資や支援を実行しています。

海外拠点「Samurai House In Israel」をテルアビブに構えるなど、ハイテク産業が盛んなことで知られるイスラエルにもネットワークを持ち、投資先にもイスラエル企業が多数含まれているのが特徴です。また、イスラエルで起業する日本人への投資にも意欲を見せています。

ほかにもケニアやエジプト、ナイジェリアといったアフリカ企業への投資が多く、同地域のマーケットにも知見があるでしょう。過去にはPRTIMSと協力して支援を行うなど、他社との連携も注目されました。

主な投資ステージ シード・アーリー期に特化
主な投資領域 エンタメ、教育、製造、物流、建設、ヘルスケアなど
代表的な投資先 株式会社Gaudi Clinical、株式会社レッドクリフ、株式会社mignなど
サムライインキュベート代表・榊原氏インタビュー
起業大国・イスラエルに学ぶ “天才起業家が育つ”10の習慣|サムライ榊原氏インタビュー

ドリームビジョン(旧サンブリッジグローバルベンチャーズ)

ドリームビジョンは2012年に設立した前身企業から投資先を引き継ぎ、2023年から新しいスタートを切ったVCです。グローバルなスタートアップエコシステムの構築をビジョンに掲げています。

旧会社からの投資先では、セールスフォース・ドットコム、オウケイウェイブ、マクロミルなどがIPOに到達したほか、WHILL(パーソナルモビリティ)、Peatix(ソーシャルチケッティング)、AnyRoad(通訳マッチング)など、インターネット関連分野のエンジェルラウンドがメインです。

主な投資ステージ シード・アーリー期に特化
主な投資領域 農業、IT、SaaS、ハードウェア、飲食など
代表的な投資先 AnyRoad、Coursebase、METROWORKSなど(旧会社から引き継いだ分含む)

インキュベイトファンド

2010年以降だけでも運用総額1,500億円、投資先800社以上にものぼるインキュベイトファンド。インキュベート・シード対象としては国内最大級のファンドといわれています。

前身のインキュベイトキャピタルパートナーズ(1999年設立)を含めると25年以上の実績を持つ、信頼性の高いVCの一つです。シードアクセラレーションプログラム「Incubate Camp」を運営し、創業期から全力で起業家を後押ししています。

投資先分野はコンシューマーやEコマースなどさまざまで、他のベンチャーキャピタルへの投資も行っています。これまでにIPO、エグジットした投資先を多数公開しているので、公式サイトをチェックしてみましょう。

主な投資ステージ シード・アーリー期に特化
主な投資領域 フィンテック、ゲーム、ヘルス・メディカルテックなど
代表的な投資先 Aeria、Beyond、cybozuなど

J-Seed Ventures

2000年に設立したJ-Seed Ventures。現CEO C. ジェフリー・チャー氏自身がアメリカと日本で20社以上のベンチャー企業の立ち上げに関わった起業家でもあり、経験を活かしたインキュベーション支援を行っています。

日本のスタートアップと、日本進出を目指す海外企業のための起業家育成オフィス「Venture Generation」を運営するなど、直接的な投資だけでない多くの支援を展開してきました。指導者や責任者を育成するためのコンサルティング事業にも力を注いでいます。

主な投資ステージ シード・アーリー期に特化
主な投資領域 Webサービス、エネルギー事業、医療など
代表的な投資先 SOGO Energy、TRENDE株式会社、エンタッチ株式会社など

Skyland Ventures

Skyland Venturesは「誰も知らない天才に投資する」というミッションを掲げて2012年8月に設立された、比較的新しいベンチャーキャピタルです。創設者の木下慶彦氏は設立時26歳。当時国内最年少のVC設立としても話題になりました。

これまでに「Skyland Ventures BEATS」を開催したり、12億円規模のファンドを組成したりと、多くの起業家のサポート実績を誇ります。

投資先はインターネットテクノロジー領域で、八面六臂(生鮮流通)、イベントレジスト(イベント運営サポート)、LUGH TECH(笑うメディアクレイジー運営)などがあります。

主な投資ステージ シード・アーリー期に特化
主な投資領域 インターネット領域全般
代表的な投資先 Adavito、エンジニアのミカタ、oraなど

グロービス・キャピタル・パートナーズ

グロービス・キャピタル・パートナーズは、言わずと知れた有名ベンチャーキャピタルです。投資額・投資先共に国内最大級のベンチャーキャピタルと言えるでしょう。

2016年1月には、三井住友信託銀行や日本政策投資銀行、大同生命保険など国内外の大手機関と投資家を巻き込み、160億円の5号ファンドを組成したことでも知られています。

投資先としては、ファッションアプリのVASILY、クラウドソーシングサービスのランサーズ、食材宅配サービスのオイシックスなど、有名企業ばかりです。

主な投資ステージ シード・アーリー期からミドル期までカバー
主な投資領域 ソフトウェア、エンタメ、バイオ、医療、IT、SaaS、AIなど
代表的な投資先 mercari、GREE、SmartNewsなど

FENOX VENTURE CAPITAL

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FENOX VENTURE CAPITALは、シリコンバレーを拠点に国際的に活動するベンチャーキャピタルです。「Startup World Cup」の開催でも知られています。

約140社以上の投資先のうち、日本ではDream Link Entertainment(フラッシュアニメ「鷹の爪団」制作など)、テラモーターズ(EVバイク)、株式会社ジーニー(広告最適化)株式会社ZUU(金融アドバイザリー)などがあげられます。

東京にも拠点をかまえ、日本のスタートアップへの投資を積極的に行ってきました。

主な投資ステージ シード・アーリー期からミドル期までカバー
主な投資領域 IT、エンタメ、ヘルスケアなど
代表的な投資先 QC Ware、Vicarious、ユニファ株式会社など

伊藤忠テクノロジーベンチャーズ

2000年に設立した伊藤忠テクノロジーベンチャーズは、IT関連と、ITで新たな付加価値・成長が見込まれる領域のベンチャーに投資しています。

伊藤忠グループが持つ国内外のネットワークとノウハウを活かし、頼りになるVC、グローバルに勝負できるVCを目指す企業です。

これまでには、フロムスクラッチLeapMindなど、期待のベンチャーを積極的にサポートしてきました。その結果、クラウドワークス、UZABESEといった多くの企業がエグジットに成功しています。

主な投資ステージ シード・アーリー期を中心にミドル・レイター期までカバー
主な投資領域 IT関連全般
代表的な投資先 mercari、Retty、お金のデザインなど

ANOBAKA

ANOBAKAは、ゲームメーカーで知られるKLab株式会社の関連会社で、インターネット関連のシード期のスタートアップを中心に投資しています。

ANOBAKAの社名になったのは2020年から。シード特化型ベンチャーキャピタルとして投資の領域を決めず、100社近くのスタートアップに投資してきました。

「あのバカ」という過激な社名には、夢に向かって世界を変えられると信じる人への熱い思いが見え隠れします。

主な投資ステージ シード・アーリー期に特化
主な投資領域 インターネット全般
代表的な投資先 mercari、GREE、SmartNewsなど

Gree Ventures

約60億円の1号ファンドに続き、2016年には約70億円を目標とする2号ファンドを組成したGree Ventures。東京とシンガポールに拠点を持ち、日本と東南アジア、インドのシードからアーリーステージを対象に、1社あたり5千万~3億円程度の規模で積極的な投資をしています。

投資先のオークファンが東証マザーズに上場するなど、すでに5社がエグジットしているほか、スピカ(ネイル情報サイト)、KAIZEN platform(ウェブサービス改善)、チケットストリート(チケット二次流通)、Retty(ソーシャルグルメサイト)などが知られています。

主な投資ステージ シード・アーリー期に特化
主な投資領域 インターネット、エンタメ、ライフスタイル、医療、IT、SaaS、DX、AIなど
代表的な投資先 smartround、SUITS、ONEなど

サイバーエージェント・キャピタル

2006年の設立以来、東京、サンフランシスコを含め、世界5ヶ国に拠点を持っているサイバーエージェント・キャピタル。「アジア発、世界へ。」を掲げて、インターネットビジネスに特化した投資活動を行っています。

完全招待型のピッチイベント「Monthly Pitch」のほか、国内外で起業家向けのイベントを幅広く手掛けるVCです。資金調達はもちろん、技術的な支援やHR、営業マーケティングの支援まで、グロースチームによる充実のサポートを展開しています。

日本での投資先としては、プラネット・テーブル(食品生産・流通支援)、スペースマーケット(スペースマッチング)、芸者東京エンターテインメント(スマホアプリ開発)などが知られています。

主な投資ステージ シード・アーリー期を中心にミドル・レイター期までカバー
主な投資領域 AI、エンタメ、フィンテック、人事、ライフスタイル、メディアなど
代表的な投資先 Vision AI、CarNow、mappinなど

GMOベンチャーパートナーズ

2005年設立のGMOベンチャーパートナーズは、2016年までに総額100億円を日本、アジア、アメリカの約50社に投資し、そのうち9社がIPOなどでエグジットしています。

設立者の村松竜氏は「2023年版日本で最も影響力のあるベンチャー投資家ランキング」1位を獲得しました。

日本国内の投資先としては、ラクスル(ネット印刷)、リノベる(住宅リノベーション)、マネーフォワード(会計支援)など。東京とシンガポールに拠点を持ち、東南アジアの決済サービス分野に特化して投資を行う「Global Payment Fund」を運用していることでも知られています。

国内外に200社以上の投資または設立関与先がありますが、22社が上場、21社が時価総額1,000億円以上の実績を持つ企業です。

主な投資ステージ シード・アーリー期を中心にミドル期までカバー
主な投資領域 フィンテック分野全般
代表的な投資先 Chatwork株式会社、ランサーズ株式会社、株式会社リチカなど

docomo Innovation Village

NTTドコモと関連会社が運営するイノベーション創出プログラムがdocomo Innovation Villageです。

2023年に運用総額200億円のファンド4号を組成し、IOWNでの価値創造や循環型社会を実現するための技術などを有するベンチャー企業に投資を加速させています。

ドコモグループとの共創をテーマの一つに掲げるのが特徴です。グループ各社が保有する知見とベンチャーの持つ可能性を掛け合わせて、成長を見込める企業をバックアップしてくれるでしょう。

主な投資ステージ 全ステージを対象
主な投資領域 グループ会社と共創が見込める領域(ビッグデータ、フィンテック、エンタメなど)
代表的な投資先 ミツモア、ジョーシス、GOOPASSなど

ABCドリームベンチャーズ

大阪に本社があるABCドリームベンチャーズは、朝日放送のCVCです。朝日放送が培ってきたメディアパワーで、新たな道を切り開く起業家たちの背中を押します。

近年は、マーダーミステリー特化のプラットフォーム「ウズ」で知られるSallyや、介護ロボットを手掛けるabaへの出資など、多彩な領域へのサポートを果たしました。

エンタメから社会課題まで幅広く目を光らせるVCとして、夢を追いかける起業家たちを支援してくれる存在です。

主な投資ステージ シード・アーリー期に特化
主な投資領域 IT、ヘルスケア、介護、DX、AIなど
代表的な投資先 株式会社Sally、株式会社Luup、株式会社JOYKUなど

みずほキャピタル

旧第一勧銀、富士銀行、日本興業銀行系のベンチャーキャピタルを分割・合併して生まれた、みずほフィナンシャルグループのベンチャーキャピタルです。7本のファンドを運用し、年間投資額は多い年で120億円を超えます

将来株式上場が可能なあらゆる業種」を投資対象としており、多彩なポートフォリオ構成を有するのも特徴です。アーリー期はもちろん、ミドル、レイター期のサポートにも取り組んでいます。

主な投資ステージ シード・アーリー期を中心にミドル・レイター期までカバー
主な投資領域 IT、インターネット、バイオ、ヘルスケア、医療製造業など
代表的な投資先 ミーク株式会社、株式会社フライヤー、株式会社タイミーなど

信金キャピタル

信用中央金庫の子会社として、2001年に設立した信金キャピタル。中小企業に特化した投資や支援サービスが特徴です。

ファンド組成による投資のほか、M&A仲介事業などを行っています。全国の信用金庫店舗が窓口となるため、アクセスしやすいファンドの一つです。

スタートアップから創業半世紀を超える老舗まで、業種を特定せずにさまざまな企業が投資を受けています。

主な投資ステージ シード・アーリー期を中心にミドル・レイター期までカバー
主な投資領域 運送業、塗装業、卸売業、工事業全般、飲食業、宿泊業など
代表的な投資先 エフピー化成工業株式会社、株式会社 惠、株式会社 四季の自然舎など

気になるVCが見つかっても、焦りは禁物です。審査や事業計画書など、資金調達には越えなければならない壁がたくさんあります。「資金調達手帳(無料)」では、壁を越える方法をわかりやすく解説中。たったの45秒でお取り寄せできますよ。

国内VCの特性5つと代表的な投資機関

日本国内にあるVCの特性は、大きく5つに分けられます。それぞれにどんな特徴があるのか、代表的な投資機関についてもまとめました。

アクセラレーター・インキュベーター

アクセラレーターとは、既存の成長段階にある企業が成長するためにサポートするVCです。一方、インキュベーターとは設立したばかりの企業に対しインキュベーションを提供する会社や団体のことを言います。

起業したてのベンチャー企業なら、シード期向けのアクセラレーターやインキュベーターが第一候補になるでしょう。

「アイデアだけ」の段階から応募可能なプログラムから、イベントやシェアオフィスの貸し出し、専門家との面談など、さまざまなサポートが用意されているプログラムもあります。

どの内容の支援が自分たちに必要かを見極め、より大きな成果を期待できる組織を選んでください。

代表的なアクセラレーター・インキュベーター
  • Beyond Next Ventures
  • KDDI∞Labo
  • Coral Capital
  • Open Network Lab
  • サムライインキュベート
  • ドリームビジョン
  • インキュベイトファンド
  • J-Seed Ventures
  • SKYLAND VENTURES
  • アーキタイプ
  • 朝日メディアラボベンチャーズ
  • East Ventures Accelerator
  • Nippon Technology Venture Partners
  • partyfactory
  • みらいワークス
アクセラレーターとは?インキュベーターとの違いについて、詳しくはこちらの記事を>>
アクセラレーターとは?インキュベーターとはどう違う?詳細やプログラムの実例を紹介

独立系VC

独立系VCとは、資金提供する親会社がなく、どの組織にも属さずに独立した資本を持って運営するベンチャーキャピタルをいいます。純粋な収益の獲得が目的で、投資先企業のジャンルは幅広く扱っています。

代表的な独立系VC
  • グロービス・キャピタル・パートナーズ
  • FENOX VENTURE CAPITAL
  • サムライインキュベート
  • ANRI
  • Beyond Next Ventures
  • B DASH VENTURES
  • DCM
  • DRAPER NEXUS
  • Femto Growth Capital
  • F Ventures
  • Femto Startup
  • IMJ INVESTMENT PARTNERS
  • Infinity Venture Partners
  • Innovation Engine
  • insprout
  • IVP
  • Scrum Ventures
  • UTEC
  • VoyageVentures
  • WERU Investment
  • WiL
  • アコード・ベンチャーズ
  • ウィズ・パートナーズ
  • エンゼルキャピタル株式会社
  • 環境エネルギー投資
  • グローバル・ブレイン
  • ケイエスピー
  • サムライインキュベート
  • サンエイト
  • ジャフコ
  • 日本アジア投資
  • 日本ベンチャーキャピタル(NVCC)
  • 日本みらいキャピタル
  • バイオフロンティアパートナーズ
  • 広島ベンチャーキャピタル
  • ファストトラックイニシアティブ
  • フューチャーベンチャーキャピタル
  • 北海道ベンチャーキャピタル
  • モバイル・インターネットキャピタル
  • リード・キャピタル・マネジメント
  • ユーグレナSMBC日興リバネスキャピタル(リアルテックファンド)

CVC(事業会社系)

“事業会社”とは「金融以外の事業を主にしている企業」を指し、事業会社が直接、または、投資子会社を設立してファンドを運営しているものをまとめてCVC(Corporate Venture Capital)と呼びます。

IT関連、商社、メディアなどさまざまな企業が参入していて、新規分野の開拓や、既存事業とのシナジー効果や提携を期待している場合も珍しくありません。自身の起業プランとマッチするものに出会えると、効果的なサポートにつながる可能性があります。

CVCはオープンイノベーションの促進や、将来成長するであろうベンチャー企業と早期に接触できるメリットがあります。反面、長期的な投資になるデメリットもあるため、メリットとデメリットを比較して、状況に合った投資方法を選びましょう。

代表的なCVC
  • 伊藤忠テクノロジーベンチャーズ
  • ANOBAKA
  • Gree Ventures
  • サイバーエージェント・キャピタル
  • GMOベンチャーパートナーズ
  • docomo Innovation Village
  • ABCドリームベンチャーズ
  • DG Incubation
  • gumi ventures
  • iSGSインベストメントワークス
  • Intel Capital
  • Rakuten Ventures Japan Fund
  • SXキャピタル
  • TBSイノベーション・パートナーズ
  • VOYAGE VENTURES
  • Z Venture Capital
  • アイ・シグマキャピタル
  • アイ・マーキュリーキャピタル
  • アドウェイズ・ベンチャーズ
  • ライフサイエンスベンチャーキャピタル株式会社
  • Bonds Investment Group
  • オムロンベンチャーズ
  • コロプラネクスト
  • スローガン(スローガン・コアント)
  • Dentsu Ventures
  • フジ・スタートアップ・ベンチャーズ
  • 富士通コーポレートベンチャーファンド
  • ベンチャーユナイテッド
  • リンクアンドモチベーション
  • 三井物産グローバル投資

金融機関系VC

銀行、信用金庫、証券、保険など金融機関を母体にするVCです。全国各地域を基盤とするものもあり、地元起業やUターン・Iターン起業を考える方も選びやすい選択肢です。

金融機関系VCは、銀行業務のネットワークを活用したマッチングを通じて、ベンチャー企業を支援します。起業家の資質や革新性も評価対象ですが、母体の金融機関が数字管理を徹底して行うため、他のVCに比べて事業計画の評価に重点を置く傾向です。

金融機関が持つ資金調達力はもちろん、金融ソリューションやあらゆる企業とのつながりを持つ強みがあります。金融機関が長年積み重ねてきた投資ノウハウも魅力です。連携することで社会的信用の向上につながる可能性も秘めています。

どの金融機関で取り引きを行うかも考えて、投資を受ける先を決めましょう。

代表的な金融機関系VC
  • みずほキャピタル
  • 信金キャピタル
  • エイトローズ ベンチャーズ ジャパン
  • SBIインベストメント
  • SMBCベンチャーキャピタル
  • 池田泉州キャピタル
  • いばらき新産業創出ファンド(常陽銀行)
  • いよぎんキャピタル
  • いわぎん事業創造キャピタル
  • エス・ケイ・ベンチャーズ(西京銀行)
  • 大分ベンチャーキャピタル
  • オリックス・キャピタル
  • 紀陽リース・キャピタル
  • きらやかコンサルティング&パートナーズ
  • OKBキャピタル(大垣共立銀行)
  • ぐんぎんリース
  • ごうぎんキャピタル
  • 佐銀キャピタル&コンサルティング
  • 埼玉りそなインキュベーションファンド
  • 三生キャピタル
  • しがぎんリース・キャピタル
  • 七十七キャピタル
  • 十六リース
  • 新生企業投資
  • 西武しんきんキャピタル
  • 大和企業投資
  • ちばぎんキャピタル
  • ティーキャピタルパートナーズ
  • とうほう・次世代創業支援ファンド(東邦銀行)
  • とっとりキャピタル
  • 徳銀キャピタル
  • トラスト・キャピタル
  • ニッセイ・キャピタル
  • ネオステラ・キャピタル
  • 八十二キャピタル
  • フィデアキャピタル
  • ぶぎんキャピタル
  • ふくおかテクノロジーパートナーズ(福岡銀行)
  • FFGベンチャービジネスパートナーズ
  • ほくほくキャピタル
  • 北国総合リース
  • マネックスベンチャーズ
  • 三井住友海上キャピタル
  • 三菱UFJキャピタル
  • 宮崎太陽キャピタル
  • 安田企業投資
  • 山口キャピタル
  • 山梨中銀経営コンサルティング
  • 横浜キャピタル
  • りそなキャピタル

政府系VC5

政府系VCとは、運営主体が国や地方自治体などのベンチャーキャピタルで、出資には公的資金を活用しています。収益の確保が目的ではなく、むしろ国内産業の技術の確保と維持を優先した投資がメインです。

たとえば、日本政策投資銀行系や地域経済再生を目指して設立されたものなどがあります。

“政府系”というと「ハードルが高そう」な印象を持つ方もいるかもしれません。しかし政府系VCは公的な起業家応援の仕組みなので、起業プランやステージに合うものがあれば積極的にアクセスしてみましょう。

代表的な政府系VC
  • DBJキャピタル(日本政策投資銀行グループ)
  • 産業革新機構
  • 大阪中小企業投資育成
  • 東京中小企業投資育成
  • 名古屋中小企業投資育成
女性VC サムライインキュベート 矢澤麻里子さんインタビュー
「投資を決める、9つのサムライ魂」 女性VCから見た、絶対投資したくなる起業家の特徴とは?

まとめ・自社に最適なベンチャーキャピタル(VC)を選択しよう

ベンチャーキャピタル(VC)には5つの種類があり、それぞれにメリットとデメリットが存在します。

自分たちの企業の段階などにより合うタイプが異なるほか、同じタイプでも組織ごとに特徴が違うため、よく比較し見極めてサポートを受けましょう。

「投資家の本音」を知らなければ、資金調達が失敗に終わる危険性があります。「資金調達手帳」では、投資家の生の声に基づく情報をぎゅっと凝縮。手数料や年会費などは一切不要、完全無料で起業家を全面サポートする情報誌です。資金調達の失敗を防ぐためにご活用ください。

(執筆:創業手帳編集部)

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