注目のスタートアップ

レーザーフュージョン核融合商用炉の実現を目指す「EX-Fusion」が4億円調達

company

2025年10月14日、株式会社EX-Fusionは、総額4億円の資金調達を発表しました。

EX-Fusionは、レーザー核融合商用炉の実現を目指し、実用化に必要となる技術開発を進めています。

光制御、ターゲット供給、高出力レーザーといった要素技術を着実に積み上げることで、商用炉技術の実現を目指しています。

今後、これまでの開発で培ってきた光制御技術、連続ターゲット供給装置、高出力レーザー技術などを活用し、「国内におけるレーザー核融合実証機の構築」「国内外の連携による社会実装体制の構築」「光技術の産業応用展開」を進めていきます。


原子力発電は、大量のエネルギーを生み出すことができる発電方法です。また、二酸化炭素を排出しないという利点もあり、SDGs(持続可能な開発目標)が推進される国際社会で、クリーンな発電方法として注目されています。一方で、放射性廃棄物や被曝といった大きな課題を抱えてもいます。

そこで次世代の発電方法として、核融合発電の開発が進められています。核融合は軽い原子核が融合して莫大なエネルギーを放出する反応です。燃料資源の豊富さと比較的短寿命の放射性生成物という点で期待されています。

しかし、核融合反応を起こすには摂氏1億度以上の高温と高圧に匹敵する環境が必要とされ技術的難度が高く、実現まで長い時間がかかると考えられていました。しかしITERなどの国際共同プロジェクトにより実験的運転と発電実証のロードマップが示され、核融合の実用化が現実味を帯びてきています。

また、次世代エネルギーの実現に投資家の関心が高まり、核融合関連への投資も盛んになってきており、世界的に核融合スタートアップの取り組みが加速しています。

このような背景のもと、EX-Fusionは大阪大学発のレーザー核融合スタートアップとして、レーザー核融合商用炉の実現を目指しています。

革新的な技術を実現するには資金調達を成功させることが重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を提供しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ EX-Fusion エネルギー コンポーネント レーザー レーザー核融合炉 商用 大阪大学 実用化 技術 技術開発 株式会社 核融合 核融合炉 発電 研究開発 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

ゲームパブリッシャーの「イザナギゲームズ」が資金調達
2024年8月9日、株式会社イザナギゲームズは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、埼玉りそな創業応援投資事業有限責任組合(PE&HR株式会社)です。 イザナギゲームズは、コンシューマー…
顧客対応クラウド「Re:lation」提供の「インゲージ」が10億円調達
2022年5月31日、株式会社インゲージは、総額10億円の資金調達を実施したことを発表しました。 インゲージは、顧客対応クラウド「Re:lation(リレーション)」、社内外のメールを集約するメール共…
AIとプロによるインテリアコーディネートサービス「SELECTION」を手がける「S-CANVAS」が資金調達
2025年9月18日、株式会社S-CANVASは、資金調達を発表しました。 S-CANVASは、インテリアコーディネートサービス「SELECTION」を運営しています。 AIとプロの力を組み合わせたイ…
クリエイターコラボプラットフォーム「FEAT」を運営する「KUROGO」が資金調達
2025年7月18日、KUROGO株式会社は、資金調達を発表しました。 今回の資金調達により、累計調達額は約1億円となりました。 KUROGOは、クリエイターコラボプラットフォーム「FEAT(フィート…
新規脂質代謝制御剤を開発する「PRD Therapeutics」が13億円調達
2023年10月6日、PRD Therapeutics株式会社は、総額13億円の資金調達を実施したことを発表しました。 PRD Therapeuticsは、脂質代謝異常を引き起こす希少疾患にも有効な新…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集