注目のスタートアップ

藻類産業構築プロジェクト「MATSURI」を主導する「ちとせグループ」が73億円調達

company

2025年3月10日、ちとせグループの統括会社CHITOSE BIO EVOLUTION PTE. LTD.(本社:シンガポール、CEO:藤田朋宏)は、総額73億円の資金調達を実施したことを発表しました。

ちとせグループは、石油産業に変わる光合成起点の新産業構築を目指す「MATSURI」プロジェクトを推進しています。

多岐にわたる分野での藻類バイオマス由来の製品の社会実装を目指し、業界や立場を超えたさまざまなプレイヤーと協業を進めています。

今回調達した資金は、AI技術を駆使した発酵生産プロジェクトや、独自技術によりバイオ医薬品の製造工程を劇的に改善する新規細胞株開発プロジェクトの推進に活用する予定です。


藻類は、陸上植物であるコケ植物、シダ植物、種子植物を除いた、光合成を行う生物の総称です。その多くは顕微鏡でしか見えない微細藻類が占めています。

藻類は、人類にとって有益な物質を含み、新たな物質を生産できることから、古くから産業利用の研究が進められてきました。

近年では、食料供給の安定やクリーンエネルギーへの移行が重要視されるなかで、藻類は高タンパク質を含むことから新たな食品源として期待されているほか、バイオ燃料の効率的な生産にも活用が進められています。

藻類の利点としては、陸上植物と比べて生産効率が高いこと、少量の水と太陽光があれば生育できること、土地の制約を受けないことが挙げられます。こうした特徴から、藻類は今後、世界的な産業として確立されると予測されています。

ちとせグループは、藻類産業構築プロジェクト「MATSURI」を主導し、藻類バイオマスの生産規模拡大と用途開発を同時に推進しています。

2018年11月に0.1ha規模の生産施設を竣工し、2023年4月に5ha規模の稼働をマレーシアで開始しています。現在は、100haの新施設の建設を進めています。

企業・事業の成長には戦略的な資金調達やシナジーのある企業などとの提携が重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ BtoB CHITOSE BIO EVOLUTION PTE. LTD. MATSURI MATSURIプロジェクト ちとせグループ ちとせ研究所 バイオ バイオテクノロジー バイオ産業 プロジェクト マレーシア 事業開発 光合成 技術開発 新産業 株式会社 構築 産業 藻類 藻類産業 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
NPO法人設立サムネイル
【保存版】NPO法人の設立は難しい?メリットや設立費用、条件など徹底解説
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
【2025年版】会社設立の流れ・手順・やることリストをわかりやすく解説
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
普通の人が起業するには。起業の成功に大切な5ステップを創業手帳の大久保が解説!
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

ライブ配信アプリ「EVERY .LIVE」運営の「STAGE」が3億円調達
2022年1月12日、STAGE株式会社は、3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、2021年2月1日に、EVERY .LIVE株式会社を設立することも併せて発表しました。 STAGEは…
警備を依頼したい人と警備会社をマッチングするプラットフォーム「AIK order」がリリース
2020年12月17日、株式会社エルテスセキュリティインテリジェンスは、「AIK order(アイク オーダー)」の提供を開始することを発表しました。 「AIK order」は、警備を依頼したい人と警…
ソーシャル・ギフト「giftee」運営の「ギフティ」が東証マザーズに上場へ
2019年8月16日、株式会社ギフティは、株式会社東京証券取引所より、東京証券取引所マザーズへの新規上場を承認されたことを発表しました。 上場予定日は9月20日です。 ギフティは、eギフト・サービス「…
プロダクトマネジメントプラットフォーム「Flyle」提供の「フライル」が3億円調達
2022年7月12日、株式会社フライルは、総額3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 フライルは、プロダクトマネジメントプラットフォーム「Flyle」を開発・提供しています。 プロダクトマネー…
都市型レジャー予約アプリ「FunNow」運営の「ファン・ナウ・ジャパン」と飲食店向け予約管理システム「ebica」運営の「エビソル」が業務提携
2020年10月5日、株式会社ファン・ナウ・ジャパンは、株式会社エビソルと業務提携したことを発表しました。 ファン・ナウ・ジャパンは、台湾発東アジア最大級の都市型レジャーの即時予約アプ…

大久保の視点

日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集