注目のスタートアップ

光量子コンピューターの早期実現を目指す「OptQC」が6.5億円調達

company

2025年1月23日、OptQC株式会社は、総額6億5000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

OptQCは、東京大学大学院工学系研究科・古澤研究室の研究成果をもとに設立されたスタートアップで、光量子コンピューターの早期実現を目指しています。

常温常圧での動作、優れたスケーラビリティ、高速情報処理能力といった特徴を有する光量子コンピューターの開発を行っています。

世界初となる光量子コンピューター商用機を2026年4月に公開することを目指しています。


量子コンピューターは、量子力学の原理を応用した次世代のコンピューターです。量子コンピューターの理論上の計算速度は、現行のスーパーコンピューターの1億倍ともいわれており、これまでのコンピューターでは不可能だった計算を可能にするものとして世界中で研究開発が進められています。

すでに特定の計算に特化した量子コンピューターは実用化されており、現在は汎用性のある量子コンピューターの実用化が待たれています。

しかしながら、現時点での汎用型の量子コンピューターは、スケーラビリティ(拡張性)が低いという課題や、極低温や特殊環境が必要であるため、消費エネルギーが高いという課題を抱えています。

OptQCはこの課題を解決するため、光量子コンピューターの早期実現を目指しています。

量子コンピューターの実現方法としては、超伝導、中性原子、イオン、シリコン、光など多様なものが検討されています。

なかでも光は、原理的には計算のクロック周波数を数百テラヘルツにまで高めることが可能、他方式と違ってほぼ室温での動作が可能、コンパクトでありながら大規模計算が可能、光通信との親和性が高いといった特徴を持っており、有望な方式として期待されています。

企業・事業の成長には戦略的な資金調達やシナジーのある企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ OptQC コンピューター スケーラビリティ 光量子コンピューター 東京大学 株式会社 研究 研究開発 計算 資金調達 量子コンピューター 量子力学
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

ウェルネス/運動施設向けオールインワンマネジメントシステムを提供する「hacomono」が46億円調達
2025年1月22日、株式会社hacomonoは、総額46億円の資金調達を実施したことを発表しました。 hacomonoは、ウェルネス/運動施設向けオールインワンマネジメントシステム「hacomono…
マルチ決済プラットフォーム「elepay」開発の「ELESTYLE」が8,460万円調達
2019年7月30日、ELESTYLE株式会社は、総額8,460万円の資金調達を実施したことを発表しました。 シンプルなコード記述だけで国内外で主要なモバイル決済サービスが利用できるプラットフォーム「…
島根大学発の細胞医薬ベンチャー「PuREC」が7億円調達
2022年3月29日、PuREC株式会社は、総額7億円の資金調達を実施したことを発表しました。 PuRECは、独自に開発した手法により得られた高純度間葉系幹細胞REC(Rapidly Expandin…
主に知的障害のある作家が手がけるアートデータのライセンスを管理しビジネスにつなげる「ヘラルボニー」が資金調達
2023年12月4日、株式会社ヘラルボニーは、資金調達を実施したことを発表しました。 ヘラルボニーは、国内外の主に知的障害のある作家の描く2,000点以上のアートデータのライセンスを管理し、さまざまな…
伝え方トレーニングサービス「kaeka」運営の「カエカ」が1.2億円調達
2022年9月1日、株式会社カエカは、総額1億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 カエカは、伝え方トレーニングサービス「kaeka」(旧:GOOD SPEAK)を運営しています。 …

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集