「令和5年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)」調査結果発表

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2024年9月25日、経済産業省は、「令和5年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)」の調査結果を発表しました。

国内電子商取引市場規模(BtoC及びBtoB)

2023年の日本国内のBtoC-EC(消費者向け電子商取引)市場規模は、24.8兆円(前年22.7兆円、前々年20.7兆円、前年比9.23%増)に拡大しています。

また、2023年の日本国内のBtoB-EC(企業間電子商取引)市場規模は465.2兆円(前年420.2兆円、前々年372.7兆円、前年比10.7%増)に増加しました。

また、EC化率(全ての商取引金額(商取引市場規模)に対する、電子商取引市場規模の割合)は、BtoC-ECで9.38%(前年比0.25ポイント増)、BtoB-ECで40.0%(前年比2.5ポイント増)と増加傾向にあり、商取引の電子化が引き続き進展しています。

国内電子商取引市場規模(CtoC)

2023年のCtoC-ECの市場規模は2兆4817億円(前年比5.0%増)と推計されました。

日本・米国・中国の3か国間における越境電子商取引の市場規模

2023年において、日本・米国・中国の3か国間における越境ECの市場規模は、いずれの国の間でも増加しました。

なお、中国消費者による日本事業者からの越境EC購入額は2兆4,301億円(前年比7.7%増)、米国事業者からの越境EC購入額は2兆9,610億円(前年比7.7%増)であり、昨年に引き続き増加しています。


EC(Eコマース、ネット通販)は、インターネットの普及に伴い市場が拡大しています。

経済産業省は毎年、電子商取引に関する市場調査を実施し、その結果をHPで公表しています。

今回、昨年の電子商取引に関する市場調査の結果が発表されました。

調査によれば、国内のEC市場は、すべてのカテゴリで拡大しています。企業と消費者の取引であるBtoC-ECでは、サービス系分野の増加率がもっとも大きくなっています。ただし、サービス系は観光や対面でのサービスが属しており、コロナ禍の影響を大きく受けて減少していた領域であるため、この増加率は2023年に回復した結果が反映されていると考えられます。

近年外貨獲得や海外展開として注目されている領域である越境ECに関しては、米国・中国の双方とも購入額が増加しており、とくに米国は14.4%と大きな伸び率となっています。

ECはコロナ禍において販路開拓や販路拡大のための重要なチャネルとなりました。一方でECにはEC独自の集客ノウハウが存在します。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、ネット通販のはじめ方や、ネットでの集客ノウハウについて詳しく解説しています。

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カテゴリ トレンド
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令和5年度電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました

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