注目のスタートアップ

AIコスメレコメンドサービス「My Salon」を手がける「WellTech」が資金調達

company

2024年3月15日、株式会社WellTechは、資金調達を実施したことを発表しました。

WellTechは、皮膚疾患領域での国内医薬品市場のリーディングカンパニーであるマルホ株式会社から2024年1月にスピンアウトして誕生したスタートアップです。

最先端の皮膚科学を網羅するAIコスメレコメンドサービス「My Salon」と、小売店向け販売支援サービス「My Salon for Biz」を手がけています。

「My Salon」では、肌に関する悩みの解決につながる「スキンケア提案」と「行動改善提案」の2つのソリューションを提供しています。

スキンケア提案では、市販されている1万点以上のスキンケア商品のなかからユーザーに最適な商品を提案しています。美容理論をベースに、他ユーザーの使用後の感想、商品の成分情報、各成分の期待効果の情報など、多岐にわたる情報を参考に提案を行っています。

また、現在利用中のスキンケア商品を考慮した商品の提案や、グラフ・点数による提案理由の見える化、将来の肌リスクの見える化を特徴としています。

行動改善提案では、他ユーザーの日常生活を参考に、リスク行動とそのリスクの大きさを提示しています。これによりスキンケア商品の効果を実感するための行動の把握、改善を行います。

「My Salon for Biz」は、商品の販売促進のため、「My Salon」のベースデータである肌悩み毎のおすすめ度を提供するサービスです。

商品のバーコードを読み取ることで商品カタログを作成できる機能を備えており、ユーザーへの配付資料、新製品の紹介資料、店内POPなどに活用できます。

また、「My Salon」を介してユーザーとWeb上でコミュニケーションを取ることができるWebカウンセリング機能も提供予定です。

今回の資金は、「My Salon」のUI改良、「My Salon for Biz」の機能拡充に充当します。


経済産業省の資料「化粧品産業ビジョン 」(2021年4月)によると、2019年の国内の化粧品市場は約3.8兆円という規模です。そのうちスキンケア市場は5割程度を占めています。

また、近年のスキンケア市場は男性需要の取り込みも進んでおり、今後も堅調に成長していくとみられています。

スキンケア市場が抱えている課題に、膨大に存在する商品のせいで、ユーザーが自身に最適な商品を見つけることが難しいというものがあります。

とくにスキンケア商品は利用してみないと自身に合う合わないというのはわからないため商品選択が難しいという特徴があります。

こうした中、コロナ禍による外出自粛によって化粧品ECの利用が進み、オンラインで最適な商品を選ぶことができるサービスなどのニーズが高まっています。

こうした背景のもと近年注目が高まっているのが、化粧品・スキンケア商品の提案サービスや、自身の肌質などを知ることができるサービスです。

WellTechは、スキンケア商品のAIレコメンドサービス「My Salon」の提供を通じユーザーの商品選択に関する課題解決に貢献すると同時に、小売店の販売支援も展開しています。

事業の拡大のためには戦略的な資金調達が重要です。シリーズ発行累計200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を提供しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ AI BtoB My Salon My Salon for Biz WellTech コスメ スキンケア レコメンド 化粧品 支援 株式会社 販売 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

【奨励金24万円】「職場内障害者サポーター事業」2024年度12月養成講座開催
公益財団法人東京しごと財団が実施している「職場内障害者サポーター事業」における養成講座と奨励金のご案内です。 「職場内障害者サポーター事業」養成講座では、障害者の職場定着を支援するために必要な知識・ノ…
断熱材「TIISA」を開発する「Thermalytica」が1億1,250万円調達
2023年3月10日、株式会社Thermalyticaは、総額1億1,250万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Thermalyticaは、断熱材「TIISA」を開発する、国立研究開発法人物…
AIアルゴリズム・モジュール開発とライセンス提供の「日本データサイエンス研究所」が資金調達
2019年11月5日、株式会社日本データサイエンス研究所は、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、東京大学の松尾豊研究室の関係者が中心となって運営しているVCファンド「Deep30投資事業…
「メディヴァ」が子会社「シーズ・ワン」を通じ15億円調達 経営課題を抱える中小病院を地域ケアの中核「コミュニティ・ホスピタル」に再生する構想を推進
2023年4月25日、株式会社メディヴァは、100%子会社である株式会社シーズ・ワンを通じ、総額15億円の資金調達を実施したことを発表しました。 メディヴァは、病院コンサルティングや、再生支援、専門分…
環境負荷の低い農業の普及に取り組む「坂ノ途中」が「パナソニック」と資本提携
2023年6月28日、株式会社坂ノ途中は、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、パナソニック株式会社がSBIインベストメント株式会社と共同で運営するコーポレートベンチャーキャピタルファンド…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集