注目のスタートアップ

ラボ型開発・請負開発サービス「DX Studio」などを手がける「Freecracy」が資金調達

company

2024年1月23日、Freecracy株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。

引受先は、PKSHA Technology Capitalと松尾研究所傘下のMK Capitalが運営する「PKSHAアルゴリズムファンド2号」です。

Freecracyは、55万人の人材が登録する人材プラットフォームと独自のAIシステムによるPLG型採用ソリューションであるHiring Tech事業や、ラボ型開発・請負開発サービス「DX Studio」、ATS(採用管理システム)やHRIS(総合人事管理システム)といったSaaSの開発・提供を展開しています。

Hiring Tech事業では、東南アジア(とくにベトナム)において候補者と求人情報をプラットフォームに集約し、リアルタイムで正確な情報と独自のAIシステムにより、最適な求人情報と最適な候補者のマッチングを実現しています。

「DX Studio」は、独自プラットフォームの候補者から優秀なエンジニアのみを選別し、シンガポールや日本の開発リソースとして提供するサービスです。

今後は、PKSHA Technologyや松尾研究所とも連携し、保有データを活用したSaaS開発を強化していく計画です。


デジタル化やDXがさまざまな産業で進展する中、ITエンジニアの需要は急速に拡大しています。

一方、経済産業省の「IT人材需給に関する調査」(2019年3月)によると、2018年時点で既に22万人のIT人材が不足しており、2030年には最大で約79万人が不足すると試算されています。

すでにデジタル化・DXは企業の競争力の源となっており、今後もIT人材の重要性は高まり続けると考えられます。

このため、国内では戦略的に外国のITエンジニアを活用することが重要となっています。

オフショア開発とは、開発を海外の事業者や子会社に委託・発注する手法です。かつては人件費の安い海外の人材を活用して開発コストを削減することが主な目的でしたが、最近では国内のITエンジニア不足を補う手段としても増加しています。

オフショア開発は従来、受託開発が主流でした。しかし最近はラボ型開発が増加しています。

ラボ型開発は、成果物ではなくエンジニアの労働に対して報酬を支払う開発方法であり、発注者は海外のエンジニアを自社専属のチームとして迎え入れ、プロジェクトを進めることができます。要件を固めずに柔軟にITエンジニアを利用できるため、仕様変更などに対応しやすいというメリットがあります。

ラボ型開発においては、コミュニケーションが課題とされることがありますが、freecracyはその課題を克服するため、日本語が堪能なコミュニケーターをプロジェクトに参加させたり、高いコミュニケーションスキルを持つエンジニアを揃えたりしています。

今後は、こうした人材事業で培った知見や蓄積されたデータを活用し、ATS(採用管理システム)などのSaaSの開発を強化していく方針のようです。

創業期はさまざまなリソースが不足しているため、戦略的にアウトソーシングを活用することが成長の秘訣です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、アウトソーシングの導入方法や、外注の活用法について詳しく解説しています。

また、企業・事業の成長には戦略的な資金調達やシナジーのある企業との提携が重要です。「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ AI ATS BtoB DX Studio DX人材 freecracy HR HRIS HRTech ITエンジニア IT人材 SaaS ベトナム マッチング ラボ型開発 人事 人事管理 人材 採用 採用管理システム 株式会社 総合人事管理システム 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
合同会社設立マニュアル|流れの6ステップや費用、必要書類などを解説!
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

組織・臓器の生体エネルギーを回復させる「ミトコンドリア製剤」を開発する「ルカ・サイエンス」が38.6億円調達
2022年6月6日、ルカ・サイエンス株式会社は、総額38億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ルカ・サイエンスは、機能不全に陥ったり損傷した組織や臓器の生体エネルギーを回復するため…
音声AIプラットフォームを提供する「Recho」が資金調達
2025年3月31日、株式会社Rechoは、総額1億2000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Rechoは、音声AIプラットフォームとその応用であるVoice Agentを提供しています。…
睡眠テック事業を展開する「ACCELStars」が10.9億円調達
2024年11月29日、株式会社ACCELStarsは、総額10億9000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 今回の資金調達により、累計調達額は16.8億円となりました。 ACCELStar…
ビルオーナーと移転企業のマッチングプラットフォーム「SERECT」を開発する「Lexi」が2,000万円調達
2022年10月20日、株式会社Lexiは、2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Lexiは、ビルオーナーと移転企業のマッチングプラットフォーム「SERECT」を開発・提供しています…
オンライン住宅ローン・サービス「モゲチェック」提供の「MFS」が6.5億円調達
2021年3月31日、株式会社MFSは、総額6億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 オンライン住宅ローン・サービス「モゲチェック」を運営しています。 過去4,000件以上の審査結果…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集