注目のスタートアップ

AI・宇宙ベンチャーの「LocationMind」が18億円調達 不動産専門データ会社「東京カンテイ」と資本業務提携

company

2024年1月17日、LocationMind株式会社は、総額18億円(エクイティ約8億円、デット10億円)の資金調達を実施したことを発表しました。

LocationMindは、世界最大の位置情報銀行を目指し、位置情報にまつわるAI事業と宇宙事業の2事業を展開しています。

AI事業では、人・自動車・船舶・衛星画像など多様な位置情報ビッグデータを取り扱い、世界規模の高度なデータ分析を提供しています。

位置情報ビッグデータを有する世界各地の大手企業や政府とのパートナーシップを通じビッグデータの事業化を共同で進めています。

宇宙事業では、測位衛星システムを用いた次世代のGNSSセキュリティサービスを提供しています。

今回の資金調達により、既存事業における位置情報データおよび展開地域・領域のさらなる拡大、宇宙事業の事業化、地理空間生成AIの開発を進めていく予定です。

また、2023年11月29日付で、株式会社東京カンテイと資本業務提携の覚書を締結しています。

東京カンテイは、国内最大級の不動産専門のデータ会社として不動産データサービス、評価/査定システム、不動産鑑定評価などを展開しています。

今後、日本国内における不動産価格算定や不動産情報提供の領域において具体的に協業を進めていきます。


GPSを搭載したスマートフォンやコネクテッドカーの普及など、近年急速に位置情報を取得できる端末が増加し、これに伴い位置情報ビッグデータの蓄積が進んでいます。

これにより位置情報データをビジネスなどに活用する取り組みが注目されています。

たとえば、店舗ビジネスでは、商圏の位置情報データを分析することで、最適な出店場所の選定や需要予測などが可能になります。

ほかにも、バスや物流事業者では、車両の位置情報データを活用することで、バスやトラックの運行ルートの最適化を実現することができます。

このように位置情報データは多様な領域で活用でき、さらにサービスやプロダクトの高度化に資するため、今後さらに重要となってくると考えられています。

しかし、位置情報データは、処理技術・事業化能力・プライバシー配慮などの観点から流通に制約があります。こうした中でLocationMindは、多様な位置情報データを組み合わせ高度な分析を提供し、位置情報ビッグデータの活用に貢献しています。

事業の拡大には戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ AI BtoB GNSS LocationMind セキュリティ データ データ分析 ぶっぎでー他 位置情報 位置情報データ 位置情報銀行 宇宙ベンチャー 東京カンテイ 株式会社 資本業務提携 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
【初心者向け】事業計画書の書き方18ステップ|起業・融資対応テンプレート付
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

外科系医療者のためのスマート手術台帳「OpeOne(オペワン)」を開発・提供する「クオトミー」が1億円調達
2024年7月30日、株式会社クオトミーは、総額1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 クオトミーは、外科系医療者のためのスマート手術台帳「OpeOne(オペワン)」を開発・提供しています。 …
商用EV車両の製造・販売を行う「EVモーターズ・ジャパン」が6億円調達
2022年8月31日、株式会社EVモーターズ・ジャパンは、総額6億円の資金調達を実施したことを発表しました。 EVモーターズ・ジャパンは、商用EV車両(バス・トライク・物流車)を製造・販売しています。…
出張手配サービスの「AI Travel」が4000万円調達!
平成29年8月23日、株式会社 AI トラベルは、総額約4000万円の資金調達を実施しました。 出張の要件を入力するだけで、AI が最適なホテル・飛行機・新幹線を提案し、そのまま予約できるサービス「A…
ヨガ・メディア運営の「オハナスマイル」がオンライン・ヨガ・クラス検索サイト「ヨガジェネOnline」をリリース
2020年6月25日、株式会社オハナスマイルは、「ヨガジェネOnline」をリリースしたことを発表しました。 「ヨガジェネOnline」は、オンライン・ヨガ・レッスンを集約して検索するシステムです。 …
暗号資産の自動損益計算サービス「クリプタクト」やWeb3の家計簿「defitact」などを手がける「pafin」が資金調達
2023年9月12日、株式会社pafinは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、DG Daiwa Ventures、Sony Innovation Fund、MZ Web3 fundです…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集