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2023年8月4日酪農産業のDXを推進する「ファームノートホールディングス」が「明治ホールディングス」から資金調達
2023年8月2日、株式会社ファームノートホールディングスは、資金調達を実施したことを発表しました。
引受先は、明治ホールディングス株式会社です。
ファームノートホールディングスは、傘下に酪農IoTソリューション事業を展開する株式会社ファームノート、自社牧場による酪農事業を展開する株式会社ファームノートデーリィプラットフォームを有する持ち株会社です。
ファームノートでは、クラウド牛群管理システム「Farmnote Cloud」、Internet of Animalsを実現する牛向けウェアラブルデバイス「Farmnote Color」、乳牛の遺伝子情報(ゲノム)を解析、育種改良におけるゲノムの実践的活用を目的とした「Farmnote Gene」などを提供しています。
ファームノートデーリィプラットフォームでは、酪農DXの実践牧場として、牛舎設計やロボット搾乳といったリアル技術と、Farmnote製品のデジタル技術を統合し、牛と人が快適に働ける牧場づくりを通じて持続可能な酪農経営を展開しています。
明治ホールディングスとの資本業務提携により、牛個体のGHG排出量をリアルに測定、変化を分析できるソリューションを開発します。
牛乳、バター、ヨーグルト、チーズなどの乳製品は私たちの食卓にとって重要な食品です。
さらに、乳製品はタンパク質やカルシウムなどを豊富に含んでいることから、健康面においても重要な食品とされています。
酪農はこうした乳製品のもととなる生乳の生産を担っています。乳牛は暑さに弱いことから、寒冷地や高地で飼育されることが多く、日本では北海道の酪農家が生乳生産量の5割以上を生産しています。
北海道以外の酪農は小規模な経営が多く、収益性が悪いことが課題となっています。そのため、酪農家は年々減少傾向にあります。
また、酪農家が減少する一方で、1戸あたりの飼育頭数は増加傾向にあり、日本では酪農の大規模化が進んでいるという状況にあります。
現在の酪農が直面している課題としては、飼料価格の高騰、環境負荷、糞尿の処理などが挙げられます。
日本の酪農は飼料を海外からの輸入に頼っている割合が高いことから、海外の情勢の影響を大きく受け、飼料価格の上下によって収益が左右されてしまうという課題があります。
また、ウシは温室効果ガス(GHG)のひとつであるメタンをげっぷによって排出することが知られており、現在この削減が求められています。アメリカでは、メタン排出量の26%がウシによるものであると試算されています。
ほかにも、糞尿は農業などで利用できる肥料のもととなります。こうした堆肥化にはコストがかかることから、できあがった肥料の販路を確保できないケースもあります。また、労働力不足などによって適切に処理できていない酪農家もあり、こうしたケースでは、糞尿が環境に及ぼす影響が問題視されています。
ファームノートホールディングスは、こうした酪農が抱えるさまざまな課題を解決するため、酪農のデジタル化・DX(デジタルトランスフォーメーション)に取り組んでいます。
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