注目のスタートアップ

OMOプラットフォームサービスを提供する「Tangerine」と「アプリックス」が資本業務提携

company

2023年7月26日、株式会社アプリックスは、Tangerine株式会社と、資本業務提携を開始することを発表しました。

Tangerineは、OMOプラットフォーム「Store360」として、「Store360 UX」と「Store360 Insight」を展開しています。

「Store360 UX」は、ノーコード・ローコストで、公式アプリにリッチなOMO機能をプラスできるサービスです。

位置情報・来店時・属性・行動・ロケーション・天気などに応じてプッシュ通知を配信できる「プッシュ通知」、場所・店舗などを起点に店舗限定メニュー・クーポンスタンプ機能を追加できる「インストアメニュー」、店舗で気に入った商品をECで購入、あるいは、ECで見た商品を店舗で購入できる「Store360 UX OMO」、接客後の店舗・販売員の貢献を可視化する「スタッフビーコン」といったOMO機能によりデータドリブンな経営とロイヤルカスタマー創出を支援しています。

「Store360 Insight」は、小売業界特化型のオフラインとオンラインを統合したデータプラットフォームです。

店舗でのデータ・POS・天候・CMなど、小売に関連するあらゆるデータを統合・分析し、データドリブンな経営を支援するSaaSです。

アプリックスは、ロケーションビーコン「MyBeaconシリーズ」を展開しています。顧客のニーズに合わせ、電池タイプの汎用型、防水防塵タイプ、USBタイプなどを提供しています。

今回の提携により、「Store360」の導入先に「MyBeaconシリーズ」を提供するほか、「MyBeaconシリーズ」を導入する業界や顧客に対して「Store360」を共同提案します。

また、アプリックスは自社の開発力を活かし、「Store360」の開発支援やクラウドサービスの提供などを行う予定です。


小売業ではコロナ以前からEC市場が拡大しており、実店舗においてモノが売れなくなっていくという課題が深刻化することが予測されています。

実店舗は、運営にコストがかかるほか、顧客データを得ることが難しくデータドリブンな経営の実現が困難であるといった課題を抱えています。

一方で、顧客との距離が近く、ブランディングがしやすいといったメリットもあります。近年は体験に価値を見いだす顧客が増加していることもあり、実店舗の強みは注目に値します。

こうした背景から、実店舗運営において課題となっている部分をデジタル化によって解決し、オフラインとオンライン双方の強みを活かした、OMO(Online Merges with Offline)の取り組みが重要となっています。

OMOでは、ビーコンなどのセンサーやカメラでの画像解析などを利用し、店舗における顧客データを収集・分析し、それを経営に利用するため、専用のシステムが必要となります。

Tangerineは、「Store360」の提供を通じ、実店舗のOMOを支援しています。

また今回、ロケーションビーコン「MyBeaconシリーズ」を展開するアプリックスと提携し、より多くの顧客へとOMOの導入を加速させていくもようです。

消費者の購買行動の変化やプライバシーの問題などにより、オンライン・オフライン共にPR・マーケティング手法の大きな変革が必要となっています。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、創業期でも低コストで実施できるネットを活用したPRノウハウについて詳しく解説しています。

また、新たな時代に対応した経営体制を構築するには資金調達も重要となるでしょう。「資金調達手帳」では、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ MyBeaconシリーズ OMO Store360 Insight Store360 UX Tangerine アプリックス 小売 株式会社 資本業務提携
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

ワーク・シェアリング・サービス運営の「タイミー」と近鉄グループの総合人材サービス提供の「Kサポート」が業務提携
2020年10月26日、株式会社タイミーは、株式会社Kサポートと業務提携契約を締結したことを発表しました。 タイミーは、空いた時間に働きたい人と、すぐに人手が欲しい店舗・企業をつなぐワーク・シェアリン…
Generative AIをゲーム開発に用いるツールを開発する「Witchpot」が1,200万円調達
2023年4月3日、株式会社Witchpotは、1,200万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Witchpotは、Generative AIをゲーム開発に用いるツールの開発、ゲーム開発でGe…
ペットシッターサービス「セワクル」などを展開する「ラニマル」が2.92億円調達
2024年6月11日、株式会社ラニマルは、総額2億9,200万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ラニマルは、ペットシッターサービス「セワクル」や、結婚式当日のペットの世話・演出をサポートする…
ワインEC事業やワイン管理・投資のオンラインプラットフォームなどを手がける「WineBank」が1.5億円調達
2023年11月8日、株式会社WineBankは、1億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、マネーフォワードベンチャーパートナーズ株式会社が運営管理するHIRAC FUND…
分散型エネルギーの接続問題を解決する「Public Power HUB」を展開する「EX4Energy」が1億円調達
2023年3月22日、EX4Energy株式会社は、1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 EX4Energyは、東京大学 生産技術研究所 野城智也教授・馬場博幸特任准教授の研究成果を活用し、…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集