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2023年7月5日連続生産設備「iFactory」などの設計・製造・販売を行う「iFactory」が2億円調達
2023年7月3日、株式会社iFactoryは、総額2億円の資金調達を実施したことを発表しました。
iFactoryは、国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術開発機構の戦略的省エネルギー技術革新プログラムで実現した連続生産設備「iFactory」や、ラボ用実験機として開発した「iFactory Trigger」の設計・製造・販売を行っています。
「iFactory」は、製造に必要な捜査単位(反応、抽出、晶析、濾過、乾燥など)をモジュール化(iCube)し、相互に連結させることで機能化学品の連続生産を可能にする装置です。
また、CO2削減、省人化・自動化、省エネルギー化にも寄与するため、環境負荷の低い生産や業務効率化を実現します。
今回の資金は、研究開発体制の強化、次世代連続生産設備の開発に充当します。
医薬品などの原料として利用される高機能化学品の多くは、バッチ式製造法によって製造されています。バッチ生産は、ある一定の決まった量の製品を一度にまとめて加工して生産する方式です。
バッチ生産は、単行程ごとに操作を止め、原料投入、製造、製品排出という操作をくり返すというフローであるため、操作が煩雑になるほか、オペレーションに負担がかかるという課題を抱えています。
そこで医薬品の領域では、より生産性が高く、環境負荷の低減、省スペースを実現する連続生産に切り替える動きが世界的に出てきています。
日本では、2015年に産学官連携のフロー精密合成コンソーシアム(FlowST)が立ち上げられ、経済産業省と国立研究開発法人新エネルギー・産業技術開発機構(NEDO)が開発を支援し、NEDO実証プロジェクトとしてモジュール型の連続生産設備「iFactory」が開発されました。
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