「安定的な木材確保体制整備事業」補助金

subsidy

2023年5月30日、国土交通省は「安定的な木材確保体制整備事業」の公募を開始したことを発表しました。

地域の中小工務店等が質の高い木造住宅を整備するため、中小工務店や木材関連事業者等が連携して行う安定的な木材確保に向けた先導的な仕組みの検討や体制整備を支援します。

補助金は、上限1,000万円(定額)(ただし既存システムの導入にあっては補助率1/2以内)

締切:2023年7月5日(水)


昭和30年には日本の木材の自給率は9割以上もありましたが、現在では2~3割程度にまで低下しています。

日本の山林では、戦後の復興に伴い木材需要が高まり、また戦争による森林の荒廃もあり、政府主導の「拡大造林政策」が推進されました。この政策は針葉樹中心の育成林を作ることを目的としていました。

しかし、海外からの木材輸入が急速に進み、木材が安価かつ大量に安定供給され、国内産の木材は駆逐されてしまいました。このため、国内の林業は急速に衰退しました。

一方、近年では米国においてロックダウン解除後に住宅建築需要が増加し、木材需要が高まっています。また、虫害や山火事などにより原料が不足していることも要因となり、木材価格が高騰しています。この状況は「ウッドショック」と呼ばれています。

日本では木材の約7割を海外からの輸入に頼っており、ウッドショックの影響を強く受けています。このような輸入依存のサプライチェーンの脆弱性が露呈した現在、国内産の木材への関心が高まるなど、安定的な木材確保に向けた取り組みに注目が集まっています。

起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「補助金ガイド」では、専門家に監修してもらいながら、創業手帳が実際に補助金申請を行った経験をもとに補助金・助成金のノウハウを解説しています。また、日々更新される補助金・助成金の情報を、それぞれ最適化してメールでお知らせをする「補助金AI」をリリースしました。こちらもご活用ください。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 公募
関連タグ 公募 助成金 国土交通省 安定 安定的な木材確保体制整備事業 工務店 建築 建設 整備 木材 木造住宅 林業 補助金
詳細はこちら

安定的な木材確保体制整備事業の公募を開始します

補助金ガイド
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
【記入例つき】事業計画書の書き方を初心者向けに解説|起業・融資対応テンプレートあり
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説

公募の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

【農林水産省】令和6年度補正「産地生産基盤パワーアップ事業(新市場対応に向けた拠点事業者の育成及び連携産地の体制強化支援)」2回目公募
農林水産省は、令和6年度補正「産地生産基盤パワーアップ事業(新市場対応に向けた拠点事業者の育成及び連携産地の体制強化支援)」の2回目公募について発表しました。 農産物貿易をめぐる国際環境の変化等に伴い…
【農林水産省】令和6年度「サプライチェーン連結強化緊急対策」公募
農林水産省は、令和6年度「サプライチェーン連結強化緊急対策」の公募について発表しました。 国内の生産事業者と海外の現地販売事業者、両者をつなぐ国内外の商社等で構成されるコンソーシアムが行う、生産から販…
【1/31開催】「人流データ利活用促進のためのシンポジウム」
国土交通省不動産・建設経済局情報活用推進課が主催する「人流データ利活用促進のためのシンポジウム」が開催されます。 人流データのさらなる利活用を促進するため、人流データに関心がある、扱っているがうまく活…
LiDARセンサーを活用したAI測量アプリ「Scanat」を提供する「nat」と「CoLife」が資本業務提携
2023年8月23日、nat株式会社は、株式会社CoLifeとの資本業務提携を決定したことを発表しました。 natは、スマートフォンのLiDARセンサーを活用したAI測量アプリ「Scanat」を提供し…
【東京都】令和7年度「TOKYO地域資源等を活用したイノベーション創出事業」助成金
令和7年度「TOKYO地域資源等を活用したイノベーション創出事業」のご案内です。 公益財団法人東京都中小企業振興公社が実施する助成金事業です。 地域で親しまれている地域資源を活用、もしくは東京の課題解…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集