注目のスタートアップ

「大阪大学ベンチャーキャピタル」が体内埋込型BMI(ブレインマシンインターフェース)を開発する「JiMED」に出資

company

2023年2月28日、大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社は、「OUVC 2号投資事業有限責任組合(OUVC 2号ファンド)」を通じて、株式会社JiMEDに対し、1億5,000万円の投資を実行したことを発表しました。

JiMEDは、体内埋込型BMI(ブレインマシンインターフェース)を開発する大阪大学発の医療機器ベンチャーです。

開発するBMIは、利用者(患者)の脳波を読み取り、機器の操作を可能とするものです。

これまでに全身麻痺のALS(筋萎縮性側索硬化症)患者を対象とした臨床試験研究において、ロボットハンド制御・意思伝達装置操作による文章作成に世界で初めて成功しています。

今回の資金は、治験機器の量産試作評価と製造に充当します。


BMI(ブレインマシンインターフェース)とは、人間の脳(ブレイン)とマシン(機会・コンピューター)を直接的につなぐ技術・システムのことです。

脳と機械をつなぐことで、考えるだけで接続したロボットアームを動かしたり、コンピューター上で文章を入力したりすることができるようになります。

全身麻痺の人の意思疎通を可能にしたり、機械的な義手・義足を脳信号で自身の手足と同じように動かすといったことも可能になると考えられています。

さらにBMIは脳から機械へと信号を送るだけでなく、機械から脳へと信号を送ることも可能であるため、カメラ映像などを脳に直接送り込んだり、脳への刺激により身体のリハビリを支援するといったことも可能です。

人間の可能性を飛躍的に向上させられる技術であり、現在世界中で実用化に向けた研究が進められています。

医療機器の開発などは豊富な資金が必要となります。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ ALS BMI JiMED ブレイン・マシン・インターフェース ブレイン・マシン・インターフェイス ブレインマシンインターフェース ブレインマシンインターフェイス 医療 医療機器 大阪大学ベンチャーキャピタル
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

精神科・心療内科系疾患特化型オンライン診療プラットフォームとクリニックDX支援を展開する「アトラスト・ヘルス」が資金調達
2024年6月13日、アトラスト・ヘルス株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 アトラスト・ヘルスは、精神科・心療内科系疾患特化型オンライン診療プラットフォームと、クリニックDX支援事業を…
疾患治療用プログラム医療機器開発の「キュア・アップ」が15億円調達!
平成30年2月26日、株式会社キュア・アップは、総額15億円の資金調達を実施したことを発表しました。 治療アプリの分野の先駆けで、「禁煙アプリ」を開発・提供し、現在も多くの医療施設で臨床実験を進めてい…
「HiLung」がヒトiPS細胞由来の肺細胞を用いた「呼吸器感染モデル(薬効評価)試験受託サービス」を開始
2022年2月24日、HiLung株式会社は、ヒトiPS細胞由来の肺細胞を用いた感染症モデル(含 新型コロナウイルス感染モデル)による試験受託を開始したことを発表しました。 ヒトiPS細胞分化・加工技…
⼼不全・不整脈検知AIなどAI医療機器を開発する「SIMPLEX QUANTUM」が5.5億円調達
2022年12月5日、SIMPLEX QUANTUM株式会社は、総額5億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 SIMPLEX QUANTUMは、握るだけで心拍を計測できるデバイス「心…
精神疾患向け治療用アプリを開発する「emol」が資金調達
2023年1月25日、emol株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 emolは、AIとの会話と感情記録によりメンタルセルフケアを実施するアプリ「emol(エモル)」、法人向けデジタルセル…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集