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「メドピア」が日常の臨床現場から出る医療データ(リアルワールドデータ)の利活用事業を共同展開する「4DIN」に出資

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2022年9月26日、メドピア株式会社は、株式会社4DINが2022年10月28日付で実施する第三者割当増資による出資に応じることを決議したことを発表しました。

メドピアは、医師専用コミュニティサイト「MedPeer」や、医師の開業・経営支援サービス「CLINIC Support」などを展開しています。

4DINは、臨床情報分析支援プラットフォーム「SIMPRESEARCH(シンプリサーチ)」や、医療データに特化した臨床情報匿名加工ツール「CoNaxs(コナクス)」、アカデミア向けのデータベース研究支援サービスなどを展開しています。

また両社は、2022年7月29日付で業務提携契約を締結し、製薬企業に対しリアルワールドデータ(RWD)の解析から導かれる創薬・開発や、上市後におけるソリューションの提供において共同で事業を展開しています。

今回の出資によりさらに関係を深め、RWDや医師の集合知によるインサイトデータのさらなる拡充、RWD・インサイトデータ・マーケティングチャネルの3つを活用した、新たな製薬企業向けマーケティング支援サービスの構築を加速します。

さらに、医療データベースへのアクセスを容易にすることで、研究サイクルの効率化を支援する、臨床研究支援事業も展開します。

リアルワールドデータとは、電子カルテデータや、調剤レセプトデータ、保険者データ、ウェアラブルデバイスから得られるデータなど、臨床現場で得られる日常的な医療データのことです。

これまでリアルワールドデータは、厚生労働省が提供するデータベースや、国の事業(医療情報データベース基盤整備事業)によって構築されたデータベースシステム「MID-NET」が主だったのですが、これらは公益目的で提供されており、さらにそのデータの活用のためにはセキュリティを確保した専用の部屋の構築などが必要となり、非常にハードルが高いものでした。

しかし近年は、独自に契約した医療機関や自治体と連携しリアルワールドデータを提供する民間企業が登場しており、リアルワールドデータの活用に注目が集まっています。

リアルワールドデータは、医療における診断・治療の効率化・適正化、行政の医療政策の評価、医薬品・医療機器の健康被害リスクの早期発見、創薬、医薬品上市後の迅速な調査など幅広い活用が可能です。

AI技術の発展により、ビッグデータの活用が進んでいます。またデータ分析の効果を最大化させるには、データ活用を前提とした業務環境を整えることも重要です。「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウを詳しく解説しています。また、ICTの専門家にインタビューを行い、創業期のシステム整備のメリットや注意点なども伺っていますので、こちらも参考にしてください。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
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