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ARスポーツ「HADO」を展開する「meleap」が5.1億円調達

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2022年11月7日、株式会社meleapは、総額5億1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

世界39か国で、ARスポーツ「HADO(ハドー)」を展開しています。

「HADO」は、ヘッドマウントディスプレイと腕にセンサーを装着してプレイするARスポーツです。

3対3のチームスポーツで、手から放たれるエナジーボールを相手にぶつけることで得点でき、その得点で勝敗を競います。

ボールを防ぐシールドを作り出せるほか、プレイヤーはそれぞれ、ボールのスピード、大きさ、数、シールドの枚数・強さを制限内でカスタマイズすることができます。

公認チーム・参加資格を得たチームが競い合う公式大会も運営しており、大会のGRADEごとに得られるHRP(HADO RANK POINT)でランキングを決定し、HPで掲載しています。

ランクによって参加できる大会のGRADEが異なるほか、上位チームはグランドスラムのシード権を得られます。

2022年11月現在、世界39か国・109か所で直営・常設フランチャイズ施設を展開しています。

2022年には、グローバル旗艦店として、収容人数230人のステージエリアを持つ「HADO ARENA お台場」をオープンしています。

さらに、アイドルを始めとしたタレントが「HADO」で戦う「HADOウォーズ」も展開しています。

独自のアプリ「Wow Live」を通じ、視聴者がプレイヤーを応援することで競技の技が強化されるという視聴者参加型システムを運営しています。

今回の資金は、さらなる世界展開の拡大、タレントリーグのマーケティング、人材採用の強化などに充当します。

AR(Augmented Reality:拡張現実)とは、現実空間にデジタルデータ/コンテンツを重ね合わせて表示することで、現実空間を拡張する技術です。

現実世界とデジタル世界を重ね合わせて表示するには、スマートフォンのカメラや、専用のメガネ型デバイスであるARグラス(ARメガネ)、ヘッドマウントディスプレイなどが利用されます。

ARを活用した有名なゲームに、Niantic社と株式会社ポケモンが共同開発したスマートフォン向け位置情報ゲームアプリ『Pokémon GO(ポケモンGO)』があります。

『ポケモンGO』は、スマートフォンのカメラを通じて現実空間にポケモン(デジタルコンテンツ)を重ね合わせて表示することができます。

ARは、デジタル空間やデジタル表現と現実空間を融合させた体験を提供できることから、ゲーム、ライブなどのエンターテインメントで活用されています。

また産業界では、ものづくりの現場における情報表示などでも活用されています。

meleapの「HADO」は、このARを活用した新たなスポーツです。

ボールを打ち出して攻撃を当てるというシンプルなルールでありながら、カスタマイズによってプレイヤーごとにアタッカーやデフェンダーなどの役割を割り振るなどの戦略要素があることや、身体を動かしてボールを避けるといった身体的な要素があり、やるスポーツとしても、見るスポーツとしても魅力的なものとなっています。

近年は競技性のあるビデオゲームを用いたeスポーツが世界的に広がりを見せていますが、ARスポーツは、デジタルを利用しつつもより身体性のあるスポーツとして、さまざまな層へと広がっていくことが予感されます。

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