「スマート家族信託」を展開する「トリニティ・テクノロジー」が「SBI証券」と業務提携

tips

2022年8月29日、トリニティ・テクノロジー株式会社は、株式会社SBI証券と、信託・相続領域における業務提携契約を締結したことを発表しました。

トリニティ・テクノロジーは、家族信託の財産管理サービス「スマート家族信託」や、家族信託・相続等の専門家コミュニティ「TRINITY LABO.」、相続手続き「スマホde相続」などを展開しています。

「スマート家族信託」は、家族信託契約の設計について専門家が事情に応じた最適な提案と、信託後のお金・資産を専用のアプリで管理できるサービスです。また、信託契約完了後も設計をサポートした専門家にいつでも相談できます。

SBI証券との提携により「スマート家族信託」「スマホde相続」などのサービスを全国に展開します。SBIグループのネットワークを活用して提携金融機関を増やしていきます。

国内では少子高齢化が急速に進展しています。具体的には、65歳以上の人口は2021年に約29%だったものが、2045年には約37%になると予測されています。

この高齢者の増加に伴い認知症患者の数も増加すると考えられます。

認知症を発症すると社会生活や対人関係に支障をきたすようになります。

さらに、正常な判断ができないとみなされた場合、銀行口座が凍結されてしまうことがあります。

口座が凍結されてしまった場合、家族が生活費を立て替えたり、口座の凍結を解除する手続きを行う必要があります。

口座の凍結は成年後見制度によって解除できますが、この制度を利用するには、家庭裁判所への申立が必要となります。さらに、成年後見人はすべての資産の管理と定期的な家庭裁判所への報告が求められるため、大きな負担がかかります。

そのため、認知症による口座凍結の対策として「家族信託」を活用することが推進されています。

家族信託は、資産保有者が事前に家族信託を組成しておくことで、認知症などを患った際に、子や孫などの家族に資産の管理・運用・処分を託せる制度です。

管理・運用・処分についてはルールを取り決めることで第三者を設定できるため、第三者に資産運用を任せ、その利益を家族が受け取ることも可能です。

一方で、家族信託は2007年からはじまった新しい制度であるため認知度が低く、運用サポートのためのサービスなどが充実していないなどの課題があります。

近年はこの課題を解決を目指した家族信託サービスが登場しており、今後さらに広く利用されていくことが予測されます。

企業経営でも先を見据えた資金の運用・管理が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、創業期における資金繰り表の作成術など、創業期にとくに重要となる資金の運用・管理に関するノウハウを詳しく解説しています。

カテゴリ トレンド
関連タグ SBIグループ SBI証券 アプリ スマート家族信託 トリニティ・テクノロジー 信託 家族信託 株式会社 管理 認知症 財産 財産の凍結 資産 資産運用 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
一般社団法人設立サムネイル
一般社団法人の設立方法を徹底解説|手続きの流れ・必要書類・費用・メリットなど
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント

トレンドの創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

次世代の作物栽培システム「宙農(そらのう)」開発の「TOWING」が1.4億円調達
2021年12月20日、株式会社TOWINGは、総額1億4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 次世代の作物栽培システム「宙農(そらのう)」を開発しています。 環境に配慮した人工土壌「…
クレームを売上アップに変えるクラウドサービスを開発・提供する「プラウドシンク」が1200万円調達
2025年5月30日、プラウドシンク株式会社は、1200万円の資金調達を発表しました。 プラウドシンクは、生成AIと公式LINEを組み合わせ、クレームを売上アップに変えるクラウドサービスを開発・提供し…
ヘリコプター遊覧予約サービスやヘリコプターチャーターサービスを展開する「AirX」が資金調達
2021年10月27日、株式会社AirXは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、双日株式会社です。 AirXは、ヘリコプター遊覧予約「AIROS Skyview」と、ヘリコプターチャータ…
一般企業向けのSBT開発・管理のワンストッププラットフォームを構築する「DESOUL」が資金調達
2023年2月9日、株式会社DESOULは、資金調達を実施したことを発表しました。 DESOULは、一般企業向けのSBT開発・管理のワンストッププラットフォームを構築しています。 開発者は、あらかじめ…
図面情報抽出・検索サービス「LearningBook」を提供する「Glia Computing」と「N.ジェン」が資本業務提携
2023年8月3日、株式会社N.ジェンは、株式会社Glia Computingと資本業務提携を行ったことを発表しました。 Glia Computingは、AI図面情報抽出・検索サービス「Learnin…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集