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2022年7月21日ファイヤーワークス株式会社 小森義浩|デジスワップの企画・製造・販売事業で注目の企業
フィルムカメラの背面にスマートフォンを取りつけて撮影することができるデジスワップ事業で注目されているのが、小森義浩さんが2009年10月に設立したファイヤーワークス株式会社です。
環境や社会に良いインパクトを与える活動や製品をさす「ソーシャルグッド」という言葉が一般的に使われるようになりました。同時に、モノのアップサイクルが各所で行われるようにもなっています。
アップサイクルとは、今まで「ごみ」として捨てられていた「素材」をそのまま生かして より価値のあるものとして生まれ変わらせる取り組みです。
例えば、廃タイヤからサンダルを作ったり、シーグラスからアクセサリーを作ったりする活動などがそれにあたります。
フィルムカメラのデジスワップもそんなアップサイクル活動の一つと言えるかもしれません。
今やデジタルカメラがすっかり一般化し、フィルムカメラのシェアが減少していますが、フィルムカメラならではの質感に魅力を感じ、いまなお使い続けているファンもたくさんいます。
世代を超えて使い続け、家族や社会のその瞬間を見続け、撮り続けてきた往年のフィルムカメラに愛着や歴史を感じ、これからも大切に使い続けたいと考える方もいらっしゃるでしょう。
あるいは、フィルムカメラならではのアナログが生み出す唯一無二の一枚、エモーショナルな一枚、エフェクティブな一枚、人間臭さがにじみ出るような優しい映り具合等々が、むしろ新鮮な魅力として再認識され、あえてフィルムカメラを求めるという方もいらっしゃいます。
また、起業家や事業者にとって、写真の撮り方やその出来栄えは、商品の魅力を存分に表現し、顧客に伝えるためにとても大事なことです。どんなカメラでどのように撮影したらより良い写真が撮れるのか、カメラの扱い方や写真の撮り方をいろいろと工夫しておられる方も多いのではないでしょうか。
今後ますます社会に必要となるであろうソーシャルグッドの精神を高めると共に、アナログとデジタルの融合がもたらす魅力を体感しつつ、新しい価値や魅力を生み出すデジスワップを普及させる活動に、今注目が集まっています。
ファイヤーワークス株式会社の小森義浩さんに、事業の特徴や今後の課題などについてお話をお聞きしました。
・このプロダクトの特徴は何ですか?
iPhoneで簡単に、往年のフィルムカメラがデジタルカメラにアップサイクルするアダプターとapp(アプリケーション)です。
時代の流れや、環境の問題から置き去りにされるフィルムカメラをなんとか気軽に使える様にしたい、と思い開発しました。
たまたま、ハッセルブラッド500cのファインダーをスマートフォンで撮影したら、感じよく撮影できたことをきっかけに、2021年1月より開発を開始。
独特のシャッター音。絞りやシャッタースピードを設定する感覚はそのままに、アプリケーションはフィルムの役割に徹する事で、露光している感を再現しました。露光オーバーや、アンダーになることも。
捨てられない思い出の詰まったフィルムカメラを大切に使っていきたいという想いに、アイディアで応えたのがデジスワップです。
・どういう方にこのサービスを使ってほしいですか?
・お父さんやおじいちゃんが大切に使っていたフィルムカメラをもう一度使ってみたい方
・これから、フィルムカメラを使ってみたいけど、ランニングコスト(フィルムや現像代)が気になって1歩を踏み出せない方
・絞りやシャッタースピード、感度など、一から勉強したい方
・このサービスの解決する社会課題はなんですか?
環境や時代の流れで使われなくなったものをアップサイクルさせ、現代社会でも使用できるようにするという意識を高めることです。
カメラ以外の分野でも、例えばガソリン車でもCO2ゼロにしたり、安全性能をアップさせたりと、最新の技術で、古いものでもすぐに捨てずに、環境に優しくアップサイクルさせるという風潮が広まれば嬉しいと考えています。デジスワップにはそんなメッセージも込められています。
・創業期に大変だったことは何でしょう?またどうやって乗り越えましたか?
資金調達と知財管理です。
開発費は、自己資金で補うことができましたが、全く新しい製品のため、どの程度の需要があるかの見極めも難しく、量産の為の資金も不足していました。
クラウドファンディングで、マーケティング並びに支援を募ることで、量産の資金の目処も立ち、製品化のための行動が可能となりました。
また、知財(特許並びに国際特許)関連では、INPIT(大阪府知財総合支援窓口)に大変お世話になり、国内取得(国際特許は申請済み)することができました。
・どういう会社、サービスに今後していきたいですか?
アイディアを形にし、環境や人々に対して貢献していく会社を目指します。
一世紀以上愛されて、時代を記録してきたカメラたちを、まずは救っていきたいです。
・今の課題は何ですか?
この製品の存在を広く知っていただく事です。
・読者にメッセージをお願いします。
マッシュアップで、救えるものもあると思います。
新製品も魅力的ですが、大切に末長く使っていける環境整備も必要かと考えています。
古いものには、思い出が詰まっていて、なんとも言えない魅力があります。
大切に使っていきたいという想いに答えられるよう、これからもアイディアで応えたいと思います。
会社名 | ファイヤーワークス株式会社 |
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代表者名 | 小森義浩 |
創業年 | 2009年10月 |
社員数 | 2名 |
資本金 | 900万円 |
所在地 | 560-0013 大阪府豊中市上野東3-7-22 |
サービス名 | フィルムカメラを”デジスワップ”でデジタルカメラにアップサイクル! |
事業内容 | 写真関連及びデジスワップの企画・製造・販売 |
代表者プロフィール | 25歳から27年間、写真業界とIT業界に従事してきました。 街のいたるところにあった、D.P.E.(写真の現像プリント)は、時を追うごとに1店舗、1店舗と姿を消し、寂しい想いでした。 写真と、システム開発会社の経営者でしたが、写真事業に専念するために独立し、デジスワップの開発に至りました。 ヴィンテージとコーヒーが好きで、真空管アンプでモノラルのモダンジャズのレコードを聴きながらエスプレッソを飲むのが一番の幸せです。 妻の経営する小さなカフェのデザインなどのお手伝いをしながら、デジスワップの開発しております。 |
カテゴリ | 有望企業 |
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関連タグ | クラッシックカメラ デジスワップ ファイヤーワークス フィルム フィルムカメラ 写真 小森義浩 銀塩写真 |
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